久しぶりに、やましたひでこさんの番組BS朝日『ウチ、断捨離しました』を視聴しました。
3月1日の放送は、実家の片づけがテーマ。
70代の母はため込み症のため、娘たちと衝突するのです。
骨董市やリサイクル店で買い揃えるほか、人が捨てるものをもらってきたり、拾ってきたりするお母さん。
脳こうそくの病気が癒えた母に、安全な住まいで過ごしてほしいと願う娘たちが登場します。
「壮絶!物への執着にとらわれる母と、救いたい娘たちの激闘」感想をお伝えします。
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汚部屋が気にならない母
千葉県浦安市 にお住まいのとも子さん73歳のお宅が、3月1日放送分の舞台です。
築42年3LDKの家に一人暮らし。
近くに住む次女が、見守っています。
とも子さんは脳こうそくで倒れ、快癒したばかりなので、次女のめぐみさんは心配なのですね。
2歳の息子を連れて、通う日々。
長女のまゆみさんも仕事と家事の合間に、母の家に来て面倒をみます。
しかし、母の家はモノがあふれて、くろげるスペースもありません。
テーブル10個、椅子が9脚に食器棚から皿や急須があふれて、床にはすっかり古くなった洋酒やレシピ本、そして5年前の古米も。
お母さんはいくら物があふれて、部屋が汚くても気にならないタイプ。
物を好きなだけ集めて、捨てられない性格なのでしょう。
長女まゆみさんとめぐみさんが、母の健康を気遣い、断捨離を決意しますが……。
母のこだわり
教員だった夫を4年前に亡くし、それからひとり暮らしのとも子さんです。
子どもは4人。
- 長女まゆみ
- 次女めぐみ
- 次男てつや
3人が実家の断捨離に協力。
やましたひでこさんは、とも子さんが大切にしている骨董のお皿や秀衡塗りの椀に、「素敵ですね。でも、食器棚の周辺が乱雑だわ」と、声を掛けました。
キッチンの物を減らして、掃除し、清潔に。
住まいの安全は、まず台所からです。
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母のコンプレックス
お母さんは東京都世田谷区のご出身です。
子どもの頃、まわりには富裕層や資産家の子弟が多くて、母のとも子さんは羨ましかったと語りました。
とも子さんの父は大工。
しかも倹約家のため、とも子さんはほしい物を買ってもらえない。
そんな家庭事情により、コンプレックスを抱いたそうです。
結婚したご主人は優しくて、妻の浪費を大目にみたのですね。
とも子さんは好きな骨董のお皿や急須など、いくつも買い揃えました。
秀衡塗りは、奥州平泉の伝統工芸品です。
娘たちの悲鳴
「人の何倍も執着心が強くて、モノを減らすことができなかった」と、反省するとも子さんですが……。
娘たちがゴミ袋に詰めたのに、「まだ使うのよ」と棚に戻すのですね。
赤い座卓は割れているのに、「それは高級品だから、塗り直してもらうのよ」と、結局また家の中へ。
「これじゃあ、まるでゾンビだわ。いつまで経っても片づけが終わらない」
娘たちは悲鳴を上げますが、母はモノが惜しくてしょうがないのでしょう。
残された人生のための断捨離
やましたひでこさんは、「残された人生を楽しく過ごすための断捨離ですよ」と言い残して、とも子さんの家を立ち去りましたが、母と娘には溝ができてしまいます。
- 50年前のミキサーは外国製で高かったから、まだ使える
- 高校生だった時の服をいまも持っている
とも子さんはなかなか、頑なな姿勢をくずしません。
次女のめぐみさんは悩むことに。
- 母に対して可哀想なことをしているの?
- 母が望んでいないのに、モノを減らしていいの?
めぐみさんは元々、母が死んだら全捨てしようと思っていたそうです。
しかし、母の想いを汲んで、そんなに大切なものなら、ずっと家宝として使い続けるのもありかなと、考えを改めたのですね。
「何でもかんでも取っておこうとする母には、幻滅です」
そして次週の後編へ。
TVerにて3月8日まで視聴できます。
高齢になるほど、不要品か活用できるかの判断ができなくなるのでしょう。
感想
娘にしたら老いた母のモノなんて、不要品にしか見えない。
それが現実に違いありません。
でも、めぐみさんは母の気持ちを大切にしようと努力されていました。
70代になって大きくモノを減らすのは、心理的なダメージを負うことがあるんだなと思った次第です。
ちなみに漆塗りの食器やテーブルは、時代とともに要らなくなり、ほとんどの職人は食べていけず、後継者もなし。
それにしても実家の片づけは、世代間闘争の問題をはらみがち。
わが家も人ごとではなく、娘たちから「全部捨てろ」と、迫られたことがあります。
次週の後編が待ち遠しい。
「ウチ断捨離しました」テレビ番組の感想をお伝えしました。
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