「七十歳死亡法案、可決」と「定年オヤジ改造計画」が面白かった作家さん。
他の作品も、タイトル的に現実問題から派生させた感じで面白そうなイメージなので
読んでみたいなと思います。

で、今回はこちら。
簡単に言うと、ひょんなことから子供ができてしまった40歳独身の主人公・優子が、
生むの?生まないの?やってけるの?なんて、
あーだこーだする物語。

うーん、私は優子にはイマイチ共感できなかった。
自分自分すぎるし、考えが浅いし、相談しておきながら肝心なことを話さないし、
人のことはすぐ否定的に見るくせに、自分は人の気持ちを踏みにじりすぎ。

同期の奈美に対しての言葉や態度もそう。
あと、しつこく聞きだそうとする水野や彩絵に、なぜ具体的な名前出すかな。
しかも事前どころか事後報告もなく。

調べるであろうことは簡単に想像つくがな。

とにかく先を見てない。
点でしか物事を考えてなくて、今直面してる問題から逃れるにはどうしたらいいか、みたいな。
こないだ感想かいた、「鬼畜の家」の人と同じ、思考停止してるのよね。
ごまかしたり、隠したり、肝心なこと言わなかったりして、
どんどん悪い方へ進んでいく。
でも、たまたま周りにいい人がいっぱいいたお陰で(特に凡庸!!)
なんとか丸く収まりましたって感じ。
環境や人に恵まれてただけ。
そうでなければ、「鬼畜の家」同様、子供産んで殺してたかも。
仕事だって、瀬島がいなかったら終わってたで。
結局、自分で頭下げたり、しっかり説明したり、まとめようとしてないもんね。

もうちょっと、しっかりしなはれ!!と思ったな。
まぁ、そのお陰で家族が一致団結できたのはよかったけども。笑

とりあえず、凡庸が素敵。笑