長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

曜変

2022年06月24日 22時37分50秒 | 折々の情景


 仲夏の胡蝶の夢を見てしより、ここ数日、早朝五時に目が覚めてしまいます。



 鯨組とは別に、一人残ったレモンアゲハの緑くんもそろそろ旅立つ風情。



 昼ごろ様子を窺うと、埴生の宿たるレモンの植木鉢から転がり落ち、テーブルの三隅をうろうろしておりました。

 そいえばユーレカ種を乗せたこっちの植木台は配置換えをして以来、手摺りから孤立しているので旅立ちにくいかもしれない…と、橋を架ける女たる私が(古代マヤ暦占いに拠る)お隣のビアフランカ種の植木台へ板を渡したところ、得たりや応と進み出で…





 夕方四時ごろ再び見ると、その場所にはおらず、どうしたものかと見渡せば、ずいぶん離れたところで既に蛹になっておりました。
 異例の変わり身の早さ…(四時間のうちに前蛹化してさらに蛹化したものと思われ…)



 30℃超えという気温が拍車をかけるのか…
 しかし何と言っても、目下の懸案事項は、軒先で洗濯バサミとともに揺れている、アゲハ・ノワール。



 強風で眩暈でも起こし、羽化に影響しやしないかと些か心配です。
 お昼時は昨日とあまり変わらないように見えましたが、四時間後の十六時。





 そろそろ羽化も近いかも…と、夏の夕暮れは日没まで間があって、明るい六つにまたまた見ると、







 急激に様変わりして、最早カタカナ語よりは直截な命名をと、摺墨(するすみ)と名付けることに。



 映画エイリアンは、空想の産物ではなく、蝶類の生態の地道な観察に基づいて発想したものでは…と、クリーチャーデザイナーの脳内に思いを馳せ…
 東のベランダ、西の空。
 




 明日は早起きしなきゃなりません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 佇むひと | トップ | まだ宵ながら明けぬるを…(昧... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿