スポンサーリンク
「へ」(生活面)

中国の病院

「へ」(生活面)
この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

今学期の授業が始まり、疲れがどっと溜まったせいでしょうか、久しぶりに風邪を引いてしまいました。それで、昨日病院に行ってきました。やはり夏風邪もきついですが、春風邪もきついですね。今回は熱が38度以上も出て、鼻水も咳も止まらなくなってしまいました。

 

そんな状態にもかかわらず、気力と体力でなんとか授業を行いましたが。ですから、学生に風邪を移していないことを願うばかりです。教師はこういうところが辛いところです。学生に風邪を移してしまったり、逆に学生から風邪をもらったりしてしまいますので。

 

実は授業は休講にすることもできたのですが。休講にしたときは後日、補講をすれば、全然問題なく、休講にすることができます。ただ、私は日本人の仕事に対する心意気(匠の精神)を見せたくて、授業をやってしまいましたが(苦笑)

 

実のところは次の週が忙しくなるのが嫌だったり、各クラスに空き時間を聞いて、補講の調整をするのが面倒だったからなのですが(笑)

 

中国の病院

 

私は中国に来てから、何回か病院に行ったことがあります。やはり風邪を引いた時に行くことが多いです。ただ、かつて怪我をして行ったこともありましたが。

 

私は学校の保険にしか入っていませんので、病院へ行くときは外資系の病院には行くことはできません(涙)。なぜなら、学校の保険は指定病院でしか利かないからです。

 

もし海外旅行傷害保険などに入っていれば、日系の病院に行くことも可能なのでしょうが、なにせ私は薄給日本語教師であるため、そんな高額な保険には入ることができません(涙)

 

ですから、私は必然的に中国の病院に行かなければなりません。やはり異国の地で、異国の地の病院に行くのは想像を絶するほどの不安と心配が入り混じります。

 

私が中国に来たばかりの頃は中国語が全然できませんでしたので、学生に付いて来てもらうか、学生に電話をして、通訳してもらうことが多かったのですが、今はドラゴンボールではありませんが、1人でもチャラヘッチャラです(笑)

 

とはいうものの、今も電子辞書と紙とボールペンは必需品なのですが。やはりお医者さんに病状を正確に伝えたり、お医者さんの話を聞き取ったりするのが難しいときもありますので、そんなときは電子辞書を片手に、筆談をして、やり取りしています。やはり専門用語は聞き取れませんので。

 

昨日、病院に行った時、私の前におじいさんが診察を受けていたのですが、お医者さんはそのおじいさんが何を言っているのかを聞き取れず、また、おじいさんもお医者さんの話を聞き取れていなかったので、おじいさんはお医者さんに「今度、来るときは誰かを連れて来てください」と言われていました。

 

そのとき、そのおじいさんの後ろに並んでいた私はきっと私もそう言われるのだろうなと思って、内心ドキドキしていたのですが、驚くことに何も言われることなく、お医者さんに病状などをしっかり伝えている私がいました。

 

私が話すごとに、お医者さんがカルテを取っていたので、私の話が伝わっていたのはずばり間違いないと思います。ここまでお医者さんとのやりとりができたということは私はほぼ中国語をマスターしたと言っても良いでしょう(笑)

 

私は毎回中国の病院に行くたびに思うのですが、中国の病院はとても面倒です。なぜなら、お金をすべて先払いしなければならないからです。

 

例えば、初めて病院にかかる時はまず受付で初診料と病院の診察カード代を払います。その後、診察を受けます。診察を受けた後、検査が必要な場合はお医者さんが検査費用の明細をくれますので、それを持って、今度は收费处というところに行き、検査費用を払います。そうすると、ようやく検査を受けることができます。

 

その後、薬をもらうときも收费处で薬代を払ってから、処方箋をもらう場所に行き、薬をもらいます。ですから、最低3回はお金を払うことをしなければなりません。そのため、高熱が出ているときなんてもう大変です。頭がふらふらの状態で收费处と診察室を行き来しなければなりませんので。

 

どうしてこういうシステムになっているのかと言いますと、おそらく診察代や検査代を払わないで、病院を後にする人を防ぐためだと思います。つまり、これはお金がないと、診察や検査すら受けられず、門前払いされるということを意味しています。

 

また、中国の病院はとても混んでいます。ここは駅の切符売り場ではなく、病院です。中国の病院は1時間~2時間待ちなんてざらです。おそらく中国は人口に対する病院の割合が少ないからだと思います。また、病院の先生1人当たりが診察する患者数もとてつもない数だと思います。中国は14億人もの人口がいますから。

 

しかも、中国の病院は待合室だけではなく、診察室の中もとても混んでいます。

 

日本の場合ですと、1人1人診察室で診察を受けますが、中国の場合はなぜか知りませんが、診察室の中には常に5~6人の患者がいます。その人たちがいる中で、診察を受けなければなりません。ですから、プライバシーなんてあってないようなものです。女性が診察しているときも男性が中にいたりします。

 

しかも、驚くことに女性が心電図検査を受けているにもかかわらず、男性もその検査室の中に入って、待つことができてしまうのです。これは良いことなのか、悪いことなのか、よくわからなくなってしまいそうですが(笑)

 

また、中国では、診察室に2人の先生がこのように対面で座っていて、それぞれの患者を診察する形も多いです。日本ではめったに見掛けない光景だと思いますが。

 

レントゲン写真の持ち帰り

 

中国の病院はレントゲン検査を受けたら、なぜか知りませんが、そのレントゲン写真を持ち帰ることになっています。

 

持ち帰って、いったい何に使えというのかわかりませんが。家の壁に貼り付けておけということなのでしょうか。その理由は私が思うにおそらく誤診があった時のために、保存しておけということなのではないかと思います。例えば、裁判になったとき、そのレントゲン写真を提出できるようにです。それだと、病院にとって不利になってしまいますが(笑)

 

あるいは、セカンドオピニオンということで、もし医師の診察に疑問があるなら、そのレントゲン写真を他の病院の先生に見せろということなのでしょうか。

 

この謎はよくわかりませんが、最近、中国はIT化が激しいですので、番号札を機械にかざすと、検査の結果が出てくるようになっています。なんとこのような機械から血液検査の結果やレントゲン写真などが出てくるのです。もう驚き桃の木22世紀です(笑)

コメント