2019年10月、台風19号の直撃を受けてコンサートが中止になって以来2年ぶりのコンサートです。その前は・・・結成15周年記念演奏会と銘打って19年4月14日に開催したコンサート以来ですから、なんと2年半ぶりです。
2019年4月のコンサートは、ゲストにNHK交響楽団の元首席トランペット奏者関山幸広さんを迎えてハイドンのトランペット協奏曲。指揮者金井清の音大での学友(悪友らしい)ということでお願いできました。メインの曲にチャイコフスキーの交響曲第5番。私にとってはとても大変だった記憶が・・・なんといっても「永遠の初心者」なので。
今回は写真の通りハイドンの104番です。選曲の理由は?やはりコロナの影響で練習に参加しない団員がほぼ半数に上った事もあるのかな?小編成でも出来る曲をということかもしれませんが・・・19年春のコンサート以降、引退を前提に少しずつ団の仕事を若いメンバーに交替していましたので・・・よく分かりません。
音楽・・・特に楽器の演奏をする人は、3歳~6歳くらいの学齢以前にピアノや分数楽器のあるヴァイオリンなどを始める方が多いでしょう。管楽器は体格上の問題もありますから早くても小学校高学年~中学生くらいに始めるのかな?
私がオーボエに取り組みだしたのは53~4歳からでした。幼い頃の生活はとても貧しくて、銭湯に隣町まで父の自転車の荷台に掴まっていくような生活でしたし、私立の学校へ進学することも別世界の出来事!なので、楽器を習うことは考えたこともない昭和2~30年代でした。なので、50歳もはるかに超えてからオーボエを吹いてみようと思った時、まず楽譜の読み方から始めなければならない状態!教則本を少しずつ始めたころ「オーボエはメンバーがいないんだから早く乗ってください」と渡されたのがこのハイドンの104番でした。先生のご指導の下に譜読みを始めましたが、直ぐ頓挫。全部とは言いませんがちょっと混み合ったところは全部カタカナで音名を付らなければならず、しかも・・・半年練習しても1楽章も出来ませんでした。
そんな記憶がある「ロンドン」でしたので少しでもまともに近づけるように何度も繰り返し練習したのですが、やはり本番では頭が白くなって、肝心のソロで音が上ずってしまった・・・。
まあ、それが私の実力ですから仕方なし・・・ほぼ17年間、出来ないながら努力して練習して少しだけでも前進出来ていることが嬉しかったし、オケメンバーと会うことが楽しかったのですが、合奏に参加するためには以前より沢山練習しなければならないし、それもまた苦痛になってきました。ので、もう辞め時だな~しかも、最初に貰った「ロンドン」の楽譜だし・・・ということで、このコンサートを区切りにオーケストラから身を引くことにしました。年が明けると72歳です。