原作以上に木島先生が偽悪ぶってるのも久住君の表情変化を際立たせてる気がする。
悪びれる様子もなく「別に。なぁんにも」とかケラケラ笑いながらの「君もさぁ」とか「この口述筆記ご・っ・こ」とか、わざとらしく久住君の目の前で、左手で、原稿をグシャグシャに丸めるとか。
『ポルノグラファー』5話
5話は久住君の表情変化も本当に見事すぎる。
目が完全に据わって、ペンも取らず腕時計も外さず、静かに怒りを見せ始めて、木島先生に事実を知らされて一気に怒りを爆発させて…からの暗転、タイトルって流れ、何度見ても引き込まれる…。
これまであんまり感情の起伏を見せず、4話で感情の乱れを出し始めて、5話で感情を一気に爆発させる木島先生は怒鳴ったりするより迫力があって鳥肌立ちまくりだ…。
しかも結局それが久住君だけではなく木島先生自身もズタズタにしているのが辛い
偽悪ぶりきれなくて所々早口になってて、第三者から見れば明らかに動揺してるのに、肝心な所で木島先生の顔を見ていないのもあって木島先生のサブテキストをちっとも読み取れない久住君の素直さに、この為の性格設定かと思うくらいだった
久住君の告白の瞬間も、瞬きをスイッチに視線の動きだけで久住君の中の“憧れの木島先生”像を壊さなくてはって必死な決意が見て取れるし、「…好き?」って言う直前、クッと左の口角上げるのも良き…
特に木島先生(竹財さん)のあの変化は語らずにいられない…。
久住君に作品ほぼ読破したって言われた瞬間の表情の変移、嬉しさと戸惑いと揺らぎがないまぜになって、とっさに二の句が継げない口元と相まって、3次元でしか表現できない部分をこれでもかと活かしてる…。
最後に木島先生が選んだ『愛のいけにえ』、丁度城戸さんが結婚した頃の作品かなぁと思ったり。
作中の「もう終わりにしないか」ってセリフは、木島先生から城戸さんへのメッセージでもあったんだろうなぁ、と。
愛のいけにえの冒頭の煙草のカットは、丸木戸先生の場面転換の黒背景の一コマのような感じで意味があるなと思って、例えば転換と同時に関係を問うような印象というか…城戸さんのベッドサイド同じような印象を受けました。
ほんと、少し引いて捉えられるとまた違う景色が見えそうです。
『愛のいけにえ』の「もう戻れない…」的な?w(タイトルも『愛欲のいけにえ』にちょっと変えるとジャストすぎると思いません?w)
そして城戸さんと理生に「(こんなわがままボディになったのは)みーんな、あなた達のせいよ」と声を大にして言いたいです
久住君の『ちょっといいですか』からの流れがもう…。先生が「口述筆記ごっこ」で用紙ぐちゃぐちゃにする所、2人の心臓握り潰すみたいな感覚になって、久住君告白後の先生の苦しさも伝わって泣く…
ポルグラとインディゴで理生のおうちは違うけど、あれは撮影の都合であって、合鍵持ってるわけだから、同じおうちな設定なんだよね?てことは、城戸ちゃんに押し倒されたリビングで久住くんと口述筆記ごっこをしたのか!
理生が“口述筆記ごっこ”に使った小説、意図して選んだのかな、と…。
1話で「今月〆切が3本あってね」って言ってる事から、最初っから“口述筆記ごっこ”に使う小説や、久住君に嘘をつき続ける期間を決め打ちしてたのかな…。
“口述筆記ごっこ”に意図して選んだ小説なら、特に城戸さんとのあれやこれやが詰まったものって事なのか…。
で、『愛のいけにえ』は「もう終わりにしないか」って辺りのセリフから、城戸さんが奥さんと付き合い始めた頃の作品なのかな…と考えたら…辛…
ポルノグラファー 5話
「この口述筆記ごっこ…」の時、先生わざわざ久住君の側に近づいて行くんですよね。
原稿用紙を丸めて捨てるためではあったんだけど。
でも、言葉では突き放してるのに、本当は久住君の側に居たい木島先生の気持ちを表してるみたいで、凄く切ない。
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