過去を紐解いて…闘病の記録☆手術日に向けて | まりんぼったの独り言

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ヨウムのまりん(2000年生まれ)との日々…
笑ったり、怒ったり、ひたすらにぎやかな日常の中で、私(なまちゃん)の日々も流れて行きます。
調子に乗って、俳句、短歌、川柳、小説なども。
秘境に1人暮らしをしている母も92歳になりました。


 



   手術の細かい説明と共に、手術日を
   決める相談が行われた。

   2月末と3月6日のどちらかと言われ、
    迷わず3月6日を選んだ。

     この日は母の誕生日なので、何か
    不思議な力に守られると思えた。

   手術は右乳房で、全摘ではないので、
   どうしても周囲にがん細胞が残る。

    まるで、蜘蛛の脚のように見える
    がん細胞を術後に放射線を照射する
    ことで消すのだと言う。

   ここまで来たら《まな板の鯉》だ。
   煮るなり焼くなり好きにやってくれ。
  まさか、そこまで思いはしないが、
   だんだん肝が座ってきた。


  それでも、小さな不安は次々に湧き
   上がってくる。

  何しろ入院は出産の時、それぞれ
  1週間しただけだし、今回も何日間の
    入院になるかは手術してみないと
    わからないという。


   最短4日で、最長は未定。

   もう1つは費用の問題。


   この時、思いがけなく役に立ったのは
   25年前に契約して掛け続けたがん保険。


   なぜ「思いがけなく」と言うのかは、
   まさか私が支払い対象者になるなんて
   夢にも思っていなかったからだ。


   結婚した時、夫の次兄は38歳の若さで
   前年没していたが、その病は大腸がん
   だった。


   写真で見ると、次兄は体格がよく、
   顔立ちは夫に酷似していた。

   後に、姑は胃がん、夫の姉は膵臓がん
   で旅立った。

   度々胃痛を訴える夫のためにもと思い、
   がん保険に加入したので、メインは
   夫で私は6割給付になっている。


   がん保険は請求したら、速攻振り
   込まれほっとした。


   もう1つ、全身麻酔にも訳のない
   恐怖感があった。

   その恐怖感は、2年前に全身麻酔で
   手術した従兄が綺麗に晴らしてくれた。

   「なまちゃん、全身麻酔は恐るるに
      足らずだよ。麻酔が醒めたら、熟睡
       した後のように爽やかだから」
    
     メールで力強く励ましてくれ、小さな
    不安は見事に消し飛んで行った。

   手術に備えて仕事をセーブし、3ヶ月
   間は休むよう段取りを整えた。

   その間、母や娘達、従兄も電話やメール
   で常に励ましてくれた。

   1ヶ月以上先だと思っていた手術の日
    がどんどん近づき、いよいよ入院の
    日を迎えた。

    続きます



    



   「なまちゃん、いっぱい励まして
      くれる人がいてよかったね💓」