ジン臓移植手術を執刀したのは、
同病院泌尿器科の万波誠医長(37)
手術を受けたのは、
東宇和郡明浜町の団体職員Aさん(29)
4、5年前に、慢性糸球体ジン炎を患い、
尿にタンパクが出るなど、
ジン臓機能が悪化。
昨年5月ごろには、尿毒症を併発。
体がむくんだり、ちょっとした運動で、
息切れがするなど重症となった。
このため、
同病院で受診して、すぐに入院、
人工ジン臓で、透析を受けていた。
このままでは、社会復帰が困難なため、
万波医長のすすめで、
手術を受けることを決意した。
同病院では、昨年12月上旬、
Aさんと母親(56)=健康体=から、
それぞれ採取したリンパ球を、
混合して培養。
約一週間たっても、培養液に、
拒絶反応が見られなかったことから、
母親のジン臓を摘出することに決めた。
昨年12月21日、Aさんと母親が、
同病院三階の手術室で、
まず、母親の左ジン臓を摘出。洗ったあと、
Aさんの右側腸骨部(盲腸付近)にそう入。
血管や輸尿管などを結び合わせ、
手術は約5時間で終わった。
(明日に続く…)