神童那須川天心のボクシング転向は成功する？それとも成功しない？

6月19日に行われた「THE MATCH 2022」のメインイベントで見事に長年ライバルと言われ続けたK-1の武尊選手を「5－0」の第差の判定で下した那須川天心選手ですが、今後は本格的にボクシングへ転向をすることを明言しています。

プロになって以降42戦無敗という伝説を置き土産にしてボクシングへと転向するわけですが、早くも「天心はボクシングでも成功するのか？」という部分に注目が集まってきています。

圧倒的なスピードと高いテクニック、そして天性のセンスを兼ね備えている天心選手だけに、「もしかしたらボクシングでも世界チャンピオンに」といった期待も膨らみます。

しかし、得意の足技が使えないボクシングで、どれほど天心選手が活躍できるかは、正直なところ未知数であると言えます。

この記事では、そんな「神童那須川天心のボクシング転向は成功するのかしないのか？」という疑問について解説していきたいと思います。

圧倒的な強さを誇ったキックボクシング時代

幼少の頃から極真空手を習い、父の指導の元英才教育を受けて育った天心選手は、テレビで見たキックボクシングに憧れて空手からキックボクシングへ転向することを決意します。

15歳の時にプロデビューすると、そこからは連勝街道まっしぐら。

RISEバンタム級王座やISKAオリエンタルルール世界バンタム級王者、初代RISE世界フェザー級王座など、様々なタイトルを獲得していきます。

2016年～2017年にかけては、RIZINにて総合格闘技に参戦。

苦戦を強いられる場面も見られたものの、ここでも4戦4勝と全勝でキックボクシングに戻ります。

キックボクシングでは同階級に全く相手がいない状況となりましたが、長年ライバルと言われていた他団体（K-1）の3階級王者の武尊選手とついに2022年6月19日に対決し、1Rで左のカウンターでダウンを奪うなど圧倒し見事「5－0ノ判定勝ちを収めたのです。」

スピードとテクニック、センスなどすべてにおいてキックボクサーを上回り、もはやキックボクシング界でやり残したことがなくなった天心選手は、かねてからボクシングへの転向を示唆していました。

しばらくの休養後、本格的にボクシングへ転向予定

「THE MATCH 2022」で武尊選手との激闘を終えた天心選手は、「1回休みたい」「格闘技のことを考えない日々を送りたい」とコメントしており、まずはこれまでの歴戦の疲れを取り、そこから本格的にボクシングに挑戦することなるようです。

確かに、特に今回の武尊戦は単純にキックボクシングの試合をするという疲れや大変さだけでなく、対戦が決まってから半年以上もの間「勝たなければならないプレッシャー」と向き合ってきたわけですから、いくら若いとはいえ十分な休養は必要だと言えるでしょう。

帝拳ジムでボクシング世界チャンピオンを目指す可能性が高い

那須川天心選手は、これまでにも帝拳ジムに出稽古を何度も行っていて、RISEの伊藤代表と帝拳ジムの本田会長との関係も良好であることから、今後は帝拳ジムでボクシングの世界チャンピオンを目指す可能性が高いと言えます。

帝拳ジムは、そのトレーニング環境はもちろん、世界的なネットワークを持っているのでマッチメークなどの不安もありません。