こんにちは。夢中図書館へようこそ！
館長のふゆきです。
今日の夢中は、ライトニング・シーズ「See You in the Stars」あの瑞々しい90sブリットポップをもう一度…です。
「夢中図書館 音楽館」は、ロックの名盤や新譜などをレビューする音楽ブログです。あなたのお気に入りの音楽を見つけてください。
■ライトニング・シーズ
英リバプールのバンド、ライトニング・シーズ（The Lightning Seeds）。
英ロック界の才人・イアン・ブロウディー（Ian Broudie）率いるロック・バンドです。
バンドの活動開始は1989年。同年6月にシングル「ピュア」がスマッシュヒット」して注目を集めます。
翌年に1stアルバム「クラウドクックーランド」、1992年に2ndアルバム「センス」をリリース。ポップでメロウなロックサウンドで音楽ファンを惹きつけました。
その名が広く知られることになったのは、1994年の3rdアルバム「ジュリフィケーション」辺りから。
このアルバムは、当時勃興していたブリットポップ・ブームにも乗って、全英12位のヒットを挙げプラチナディスクを獲得しました。
さらに1996年には、UEFA EURO’96のテーマ曲作成を依頼され「Three Lions」をリリース。
全英1位となる大ヒットをあげると、同曲はその後もイングランドチームの応援歌としてリバイバルヒットしています。
その後も数枚のアルバムをリリースしますが、勢いは続かず、2000年に活動休止を宣言しました。
■13年ぶりアルバム「See You in the Stars」
しかし、才人イアン・ブロウディーの音楽への傾倒は止まることはありませんでした。
2006年にベストアルバム「The Very Best of The Lightning Seeds」をリリースすると、ライブ活動を再開。
The Very Best of The Lightning Seeds
それから3年後の2009年には、6枚目のスタジオ・アルバム「Four Winds」をリリース。
相変わらずのブリットポップを鳴らし、英ロックファンを喜ばせました。
それから13年…。再び歓喜のときが訪れました。
2022年10月、ライトニング・シーズの13年ぶりとなるアルバム「See You in the Stars」がリリース。
これがもう、90年代のブリットポップがそのまま再現されたような瑞々しさ…。ここまで変わらないのもある意味すごい。
時代が変わってもグッド・ソング、グッド・メロディは変わらない。ポップ職人イアン・ブロウディーの才能にあらためて脱帽です。
そう言えば、ブー・ラドリーズも復活してたよな…。
もしかしたら90sブリットポップ再燃か？そうなったら、ファンとしては嬉しい限りです。
■個人的なおススメ
それでは、そんなライトニング・シーズのアルバム「See You in the Stars」から、個人的なおススメです。
まずは2曲め、「Emily Smiles」。
これぞ90年代ブリットポップの2020年代版。メロディもコーラスも心地いい…。
心が癒されるグッドソングです。盟友テリー・ホール（ザ・スペシャルズ）との共作です。
続いて4曲め、「Great to Be Alive」。
アコースティック・ギターの素朴なサウンドから始まるポップナンバー。
これまた聴けば聴くほど心が落ち着くようなグッドソングです。「It’s great to be alive」（生きてるってことがすばらしい）という歌詞も最高です。
続いて7曲め、「Live to Love You」。
これまたアコースティック調の美しいポップナンバー。歌詞もまたピュアで美しい。
「君をはじめて見た日から、僕は君を待ち続けてたんだ…君が好きで好きでたまらない」（ふゆき訳）。
瑞々しさが全く失われていない…。これもイアンの才能でしょう。ちなみに、この曲と「Great to Be Alive」は、ザ・コーラルのジェイムズ・スケリーとの共作。最高のコラボですね！
いやぁ、ひさびさに聴きました、ライトニング・シーズ。
13年ぶりというのも驚きですが、それほどの年数が経っても、90sの良きブリットポップを奏でているのは嬉しい驚きです。
これは、90sブリットポップファンはたまらないでしょう。もう一度ブームが来ないかしら？
そんな期待も高まる、ライトニング・シーズの13年ぶりのアルバム「See You in the Stars」でした。
ありがとう、ライトニング・シーズ！ ありがとう、「See You in the Stars」！
