生きる はたらく つくる 皆川 明
私の父は実はかなりのスーパーマンだった人で、
勉強抜群!運動させればインターハイ選手、あげく絵を描かせりゃバカみたいに上手く、
料理、裁縫、習字なんでも◎......なんか出来ないことあんのかなぁ...という感じ。
ただ「そんな父親を超える男になれ!」と言われて育った息子はたまったもんじゃない。
劣等感に打ちひしがれた哀れな凡人おーじー少年は、物心つく頃から、
天才、偉人に関する本を読み漁ることとなります(涙)。
その悲しき研究の結果、凡人が天才と呼ばれるように変化(ブレイクスルー)するパターン
において、その過程にある共通点があることを私は発見します。
ある人物に憧れ、その人物にひたすら学び、憧れの人物のようになろうとする →
努力を重ねても憧れの人物のようになれない自分を発見する(不器用の発見)→
憧れの人物を目指すことから離れ、「自分に出来ること」を探し始める →
「自分に出来ること」を突き詰めることで独自性、独創性を確立する。
最近になって上記が世阿弥が『風姿花伝』で説いたところの「守破離」と同義なのかも?
とも思ったりもしますが、今日ご紹介する本の著者、皆川明さんはまさに
上記のパターンを経てブレイクスルーした伝説の服飾デザイナーです。
他人が普通にできるような技術、デザインにおいて圧倒的に劣等生だった皆川さんは、
独自の生地作りにこだわることによって、逆に圧倒的な評価を得るに至りました。
自分の隠れた才能はまさに「不器用の発見」をきっかけに現れるのかもしれません。
この本のズバリ!ここがポイント!!
自分が出来ないことに出会った時に、出来ない状態でいるよりは
自分に出来ることを相対的に見つけてみる。
社会的にはマイナスに見えることが、
自分にとってはプラスになることがあると考えてみる。
そういうことを、ずっとしてきた。
ー 皆川 明
ダメなやつほど夢に近い。
ー 萩本 欽一
もし、自分の得意なことや隠れた才能は分からなかったとしても、
自分の不得意なことなら手に取るようにわかるハズ。
自分の不器用のちょうど<裏側>に「自分にしか出来ないこと」は潜んでいる。
↑この本は何度も、何度も、何度も、読みましたね。文庫版というのも何気に嬉しい!
ミナの生地のように力まず心穏やかに心にしみる本です。
↑生真面目な人ほどこの本をお勧めします。ありがちな名言の「逆張り名言」が
あなたの狭まった視界をグン!!と広げてくれます。
↑遅咲き!!なんと素晴らしい言葉でしょう。人生に無駄はなく、
咲くべき準備をしていた人は、咲くべき時に咲くのではないでしょうか。準備の方法はこの本で!!
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