「人間らしさ」を失いそうな今だから、

心にやさしさが満ちる、
生きるちからが満ちる、
そんな「心が還る場所」を、
鎌倉につくれないだろうか?

 

 

このブログは、

ネクラなうえに、繊細ビビリで弱虫...

弱さの総合商社のような店主が、

 

鎌倉の名刹が店舗空間!?

前代未聞の移動式書店

「書店 鎌倉 ゆう」

をオープン出来るか?

出来ないか?を追った

リアルドキュメンタリー...です。

 

 

 

 

第十九夜 寂音

 

 

私を「本屋 meets お寺」という

世間一般的には、

イカれた、アホ丸出しな企画に

誘ったのは四人の男たちだった。

 

最初の二人は太宰治芥川龍之介

この二人の「苦悩」「絶望」こそが

私を読書の世界に誘ってくれた。

彼らの作品が短編ながら

人生苦の真理を表現していたからこそ、

本を読み始めると10ページで寝ていた私が、

それこそ血まなこでページをめくったのだ。

 

 

三人目は宮沢賢治

というか彼の「告別」という作品。

「春と修羅」の三八四番の一節に

「そのさびしさでおまへは音をつくるのだ」

という言葉がある。

内気で口下手、集団の中で

ぼっちになることばかりだった私を

この言葉は何度救ってくれただろう。

 

そして最後の四人目は

BOSS THE MC という男、というより漢。

 

「あらゆる世界 

陰に捨てられた哀しみを向いて 

仕事をしなくちゃダメだ」

 

私が今やろうとしていることは、

彼が音楽で26年やり続けてきたことの

まさに本屋版でしかない。

 

この四人の共通点を挙げるとするならば、

美空ひばりさんがいうところの

「さみしさ」ではなかろうかと私は思う。

 

 

甲骨文字で「寂」「音」。

(漢字の起源とされる甲骨文字は、

今から3000年以上前、中国殷王朝の時代に、

占いのために亀の甲羅や牛の骨に刻まれ、

用いられた文字とされています)

 

 

誰かの苦しみは、時に別の誰かの苦しみ、

哀しみを癒すということ。

 

独りで自分と向き合う「さみしさ」こそが、

独自性の源であるということ。

 

だからこそ、

無数に散らばる苦しみ、哀しみ、さみしさと

向き合う仕事を続ける、とういこと。

 

十人十色な「寂しい音」を

感じ、見つめ、寄り添う、

そんな本屋でありたい。

 

これが私にとっての(よりどころ)でありです。

それは私のから生まれたものです。

 

あなたにとっての「ゆう」はなんでしょう?

優でしょうか?

それとも悠?裕?祐?

店名の「ゆう」とは...

「ゆう」とは... 結、優、遊、由、憂、であり、

 悠、有、勇、裕、佑、幽、夕...そしてU 。

 お客様の心の有りようにあわせて自在に姿を変え、

その心に寄り添いたいという願いを込めました。

 

今日のホンマのところ

その「さみしさ」

貴方だけの(よりどころ)創ろう。

 

 

 

 

 

次夜につづく...

 

 

 

...前夜にもどる

 

 

只今、開店準備期間のため、

ブックレビューは一時休止しております。

おーじーのブックレビューはコチラからどうぞ!!

 

 

 

 

2024年

鎌倉の名刹が店舗空間!?

前代未聞の移動式書店

「書店 鎌倉 ゆう」

オープン予定!!

皆様の応援、

メッセージお待ちしております!!