こぐまちゃんとしろくまちゃん展 | ほんとうのピコットさん

ほんとうのピコットさん

子どもの本屋「夢文庫ピコット」店主です。
タイトル「ほんとうのピコットさん」については、
http://ameblo.jp/pikot/archive1-200711.html をどうぞ!

予定していた画展に行けるのが
いつも終了間際になってしまいます。
日程をぎゅうぎゅと詰めて、
今回もギリギリで行ってきました。
今頃書いても
おすすめするには遅すぎと

承知の上ですが・・・。

 

JR・TAKASIMAYAで開催

 


こぐまちゃんシリーズのことは
よく知ってる!
と思っていました。
保育士時代には読んで読んで、

ソラで言えるくらいだし、
子どもの本屋でもず~っと

定番で在庫しているシリーズだし。

でも
実は知らないことだらけ・・・
だったかな、と、

画展を見て来て思っています。

絵本に限って言えば、

わたしは、製本された絵本を1ページずつ

めくりながら見るのが好き!
ということは変わらないのですが、
でも、原画を見ないとわからないことが
たくさんたくさんあるのですよね。
会場を周りながら改めて感じました。

作家さんといえば
あふれる
才能をお持ちなのは勿論ですが、
その才能を形にするための
作品作りにかける熱意と努力は

本当にすごいです。
今回の画展ではその

熱意と努力の絵本作りの工程が、
とても丁寧に紹介されれていました。


やっと今気付いたの?

ですよね。


 

こぐまちゃんシリーズの原画は、
6枚の下絵をリトグラフで重ねて

刷り上げてられたものだそうです。

つまり、最初に若山さんが描いたのは、

↑こういう色付きではなく、

6色に分けた黒色の下絵。

描き分け原画というそうです。

 

インパクトあるこぐまちゃんの画風は、

6色のインクを重ならないよう刷ることで

創りだされているのですって。

こぐまちゃん独特の

くっきりとした色合いを出す技法です。

それから、もうひとつ。


若山さんといえば

まず、こぐまちゃんが浮かぶ!

いえ、むしろ、

こぐまちゃんしか浮かばないというほどに

強い印象のこぐましろくまコンビですが、

この画展は

絵本画家・わかやまけんの世界

と銘打たれているだけあり、

様々な作風の若山作品が並んでいました。

 

イラストレーターご出身ということもあり、

若山さんは

自在に画風を描き分けられたそうです。


こぐまシリースの他に

さまざまな作品が紹介されていて、

きつねやまのよめいり
わたし、この雰囲気が好き!

たろちゃんのおつかい
あら、こんな表現もされたんだ・・・と、
たっぷり楽しみました。

画風といえば、

若山さんは保育雑誌「保育の友」の表紙を
長年担当されていたという事です
説明を読んで、

ええっ~?と言いそうでした。
この雑誌はピコットでも扱って来ましたが

若山さんの表紙が長く続いていたのに

全く気付いていませんでした。

全く!


若山さんといえばこぐまちゃんという
思い込みのせいですね。

いつもと違う服装の知り合いに気付けない

あの感じです。

 

保育の友の原画も

会場に何枚か架けられていて、

素晴らしかったです。

でも、
リアルタイムで楽しめるチャンスを

逃していたことが残念でした。



そうそう、会場には司書さんの読む、
しろくまちゃんのほっとけーき
ずっと流れていました。

勿論、ほっとけーきを焼くあの場面も。


読んでいる方、

実は、うちのお客様なんですよ!

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