<購入・換金手数料なし>シリーズ4ファンドが信託報酬率引き下げ。eMAXIS Slimやたわらノーロードに対抗

先日、たわらノーロードシリーズやeMAXIS Slim シリーズの信託報酬率引き下げをお伝えしたばかりですが、それに対抗してかニッセイアセットマネジメント株式会社の<購入・換金手数料なし>シリーズ4ファンドが信託報酬率の引き下げを発表しました。

ここしばらく信託報酬率の引き下げ合戦はあまりなかったのですが、新しいNISAが始まる来年に
向けて各社が囲い込みなのか最近再び信託報酬率引き下げ合戦を繰り広げていますね。
利用者側からすればありがたいところです。
今回はニッセイアセットマネジメント株式会社の<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬率引き下げについて詳しく見ていきます。

<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬率引き下げの概要

それでは<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬率引き下げについて詳しく見ていきましょう。

引き下げとなるファンドと信託報酬率

まずは引き下げとなる<購入・換金手数料なし>シリーズのファンドと信託報酬を一覧で見てみましょう。

※スマートフォンの方はスクロールしてお読みください

変更前の信託報酬率(税込)変更後の信託報酬率(税込)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックス0.1023%以内0.09889%
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド0.154%以内0.143%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド0.154%以内0.143%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド0.2079%0.1859%

もともとかなり低い水準でしたが、他社対抗でさらに低くなりました。

信託報酬引き下げ日

信託報酬引き下げ日は以下のとおり

2023 年 6 月 14日より

大きめの投資信託ですが、このあたりの動きは早いですね



ライバル投資信託との比較

参考までライバルとなる投資信託との比較をみてみましょう。

ニッセイ外国株式インデックスのライバル

まずは<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスのライバルとなる代表的な先進国株は以下のファンドがあります。

ファンド名ベンチマーク信託報酬率
野村スリーゼロ先進国株式投信MSCI コクサイ インデックス(円換算ベース)0%(2023年まで)
2031年1月1日以降0.11%(税抜0.1%)以内
SOMPO123 先進国株式なし0.077%
たわらノーロード先進国株式MSCI コクサイ インデックス(円換算ベース)0.09889%(4月7日より引き下げ)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスMSCI コクサイ インデックス(円換算ベース)0.09889%(5月11日より引き下げ)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドMSCI コクサイ インデックス(円換算ベース)0.09889%(6月14日より引き下げ)
SBI・先進国株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(先進国株式))FTSEディべロップド・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)0.1022%程度
My SMT グローバル株式インデックス(ノーロード)MSCI コクサイ インデックス(円換算ベース)0.1023%以内

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスの信託報酬率は0.09889%となりますので、たわらノーロード先進国株式、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスと並びました。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは実質コストの低さに定評がありますので、その点を加味すると他社と比較しても有力なファンドとなりそうです。

なお、野村スリーゼロ先進国株式投信は2030年まで信託報酬率0%ですが、野村證券・LINE証券のつみたてNISA限定というドアノックを意識した商品となります。

また、SOMPO123 先進国株式も信託報酬率が低くなっていますが、ベンチマークがない商品のため単純比較はできません。



ニッセイTOPIXインデックスファンドのライバル

<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドのライバルとなる代表的なTOPOXを対象としたファンドとの比較を見てみましょう。

ファンド名ベンチマーク信託報酬率
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)TOPIX0.143%(5月11日より引き下げ)
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドTOPIX0.143%(6月14日より引き下げ)
iFree TOPIXインデックスTOPIX0.154%
東京海上セレクション・日本株TOPIXTOPIX0.154%
My SMT TOPIXインデックス(ノーロード)TOPIX0.154%

信託報酬率0.143%とこちらもeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)に並びました。

ニッセイ日経平均インデックスファンドのライバル

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドのライバルとなる代表的な日経225を対象としたファンドとの比較を見てみましょう。

ファンド名ベンチマーク信託報酬率
PayPay投信 日経225インデックス日経平均トータルリターン・インデックス0.143%
たわらノーロード日経225日経2250.143%(4月7日より引き下げ)
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)日経平均トータルリターン・インデックス0.143%(5月11日より引き下げ)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド日経平均トータルリターン・インデックス0.143%(6月14日より引き下げ)
iFree 日経225インデックス日経2250.154%
My SMT 日経225インデックス(ノーロード)日経2250.154%

こちらも0.143%と信託報酬率最安値に並びましたね。

なお、日経平均トータルリターン・インデックスは日経平均株価(日経平均)を構成する225銘柄の値動きだけでなく、各構成銘柄の配当も加味した場合のパフォーマンスを示す指数です。

ニッセイ新興国株式インデックスファンドのライバル

最後はは<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンドのライバルとなる代表的な新興国株を対象としたファンドを見てみましょう。

ファンド名ベンチマーク信託報酬率
SBI・新興国株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(新興国株式))FTSE・エマージング・インデックス(円換算ベース)0.176%程度
たわらノーロード新興国株式MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)0.1859%(4月7日より引き下げ)
eMAXIS Slim 新興国株式インデックスMSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)0.1859%(5月11日より引き下げ)
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンドMSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)0.1859%(6月14日より引き下げ)
My SMT 新興国株式インデックス(ノーロード)MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)0.187%程度
楽天・新興国株式インデックス・ファンド (愛称:楽天・VWO)FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス(円換算ベース)0.212%程度

<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンドはベンチマークが「MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」投資信託の中でたわらノーロード新興国株式、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスと並んで信託報酬率0.1859%と最安値となりますね。

こちらも対抗してきた形です。

ただし、ベンチマークが多少違うSBI・新興国株式インデックス・ファンド (愛称:雪だるま(新興国株式))には少し負けています。

ちなみに両ベンチマークの大きな違いは韓国などの取り扱いです。

MSCIは韓国は新興国扱い、FTSEは先進国扱いなんですよ。

詳しくはこちらの記事を御覧ください。




まとめ

今回は「<購入・換金手数料なし>シリーズ4ファンドが信託報酬率引き下げ。eMAXIS Slimやたわらノーロードに対抗」と題して<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬率引き下げについてみてきました。

eMAXIS Slimやたわらノーロードシリーズの引き下げに思いっきり対抗した形です。

すでに積み立てて入る分をわざわざ乗り換えるほどの差ではありませんが、あらたに積み立てる部分から乗り換える人は出てきそうですね。

今後も新しいNISAの開始を見越して切磋琢磨してよりよい投資環境になっていきそうです。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
eMAXIS Slim シリーズ8ファンドが信託報酬率引き下げ。たわらノーロードに対抗
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