ブラックマーケットで下落が続くナイジェリア・ナイラ


ナイジェリアは外貨規制が厳しく、公式為替レート以外に複数のレートが存在しています。


私の主力ETFであるNGE(グローバルX MSCIナイジェリアETF)はNAVに対して凄まじいディスカウントで取引されているのも、この複数存在する為替レートのせいです。

 過去記事:NGE(グローバルX MSCIナイジェリアETF)のディスカウント、再拡大


上記記事を書いたとき(2021/8/11)のUSD/NGNレートはCBNの公式レートが409.12/410.12に対して、ブラックマーケットは503/510、BDC(Bureau De Change:ラゴス公認両替商の実勢レート)は500/506だったのですが、2021/9/13現在では公式レートが409.48/410.48に対して、ブラックマーケットは543/550、BDCは535/550となっています。


出典:NgnRates.com

出典:NgnRates.com

公式レートは動いていませんが、ブラックマーケットでは約1ヶ月で7%超もナイラ安が進んでいるようです。


ナイジェリアの外貨準備は減少し続けており、7/27には中央銀行がBDC(公認両替商)への外貨販売停止を発表しています。

 参考:中銀が公認両替商への外貨販売を停止(ジェトロ)


出典:TRADING ECONOMICS

ナイジェリアでは2021年2月から国内の銀行を介した暗号資産取引ができなくなっていますが、P2P取引に置き換わっただけでビットコインの使用は増加しているそうです。外貨の購入が厳しくなっているようなので代わりにビットコインを買っているんでしょうかね。

 参考:ビットコインのP2P取引が急増するナイジェリア──政府は禁止令(coindesk)


そういう訳でNGEのディスカウントも更に大きくなる可能性が高そうな気がします。


出典:Global X




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