別に動画サイトにケチをつけるつもりは全くないので、その点だけは理解して見て欲しい。

 

「どんな勉強をしても合格すればいいのだから、そこまでの道のりは関係ない」

とみんな思うが、そもそもそこが間違いなんだと気付いて欲しい。

頂上を目指すのには様々なルートがあるように、試験にもそのルートの選択をもっと慎重になってもらいたい。

テキストをどう活用するか。

過去問をどう使いこなすか。

苦手な論点はどう克服するか。

などなど自分でよく考えて選択して欲しい。

 

俺がFP試験で一番重きを置いたことは、「実務で使える知識」を勉強することだった。

試験合格の先の先を常に意識して勉強したつもりだ。

例えば「小規模宅地等の特例」を挙げると、FP試験で勉強する論点はほんの入り口に過ぎないし、この論点だけでも分厚い専門書が数多く出ている。

よってより深く勉強する意識がないと試験に合格してもただの使えない資格になってしまう。

 

ほとんどのサイトは受験テクニックに特化しているのは仕方ないとしても、できるだけ実務に直結できるような知識が身に付くかどうかを判断して活用して欲しい。

 

俺が今まで一番見ているサイトは国税庁のタックスアンサーや税務大学校で使用する教本だ。

実際に過去問の解説付けをするようになってから気付いたことだが、FP試験はほぼこの中から出題される。

税務を制する者がFP試験を制すると言っても過言ではない。

そして何よりもその知識が実務でも活かされる。

動画サイトや試験サイトではそこまで詳しく解説はしてくれない。

そのプラスアルファを自分で勉強して欲しい。

 

単なる受験テクニックだけを身に付けて終わるか、それともその先を見据えて更なる学習をするかはあなた次第。

弁護士として活動するためには司法試験に合格し司法修習を経ないとできないが、FPは合格すれば有資格者として活動はできる。

くだらない比較かもしれないが、有資格者として活動できる喜びを多くの人に感じて欲しいと思う。

資格の権威は有資格者が高めていく。

そういう気構えでFP試験に合格してもらいたい、