駅弁を買いに新宿へ | 八ヶ岳ゆるふわ日記

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八ヶ岳南麓大泉と東京を行ったり来たりの毎日。日々のよしなしごとを綴ります。

(米沢牛「松川弁当」(米沢駅))

 

 会社時代の後輩A君が昨秋めでたく昇進、東北地方の最高責任者になったというので仙台で昇進祝いをすることになったのだが、オミクロンの第6波のあおりを受け、お祝いはあえなく延期となってしまった。

 そうはいっても燎原の火のように一度体内に燃え上がった旅情はそう簡単には収まらない。

 そんな折にふとテレビを見ると京王百貨店で「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」というのが行われているというではないか。さっそく胃袋の旅情だけでも満たすべく、駅弁を買いに行くことにした。

 

 JR、営団地下鉄、都営地下鉄、京王線、小田急線から構成される新宿駅は改札口が全部で64あり、出口はおそらく200以上(誰も正確には把握していないらしい)という世界最大の駅である。

 

(現存する最大の迷路でもある)

 

 気が逸る中、どうやら改札口を一つ間違えたらしく小田急が邪魔してどうしても京王百貨店に辿り着けない。

 東京生まれの東京育ちである私にしてからがこのていたらくだから、新宿駅構内で毎年多数の外国人観光客が迷子になり、何年かに一度は行方不明者も出ているというのも蓋し当然といえよう。

 

(ここじゃないんだっての)

 

 こういう時はどこかの出口からとにかく地上に出るしかない。いったん外へ出て改めて京王百貨店の正面から会場へと向かった。

 

(やってるやってる 売り切れていませんように)

 

 会場の7階大催事場は雲霞のごとき高齢者で阿鼻叫喚の地獄絵図。皆さんオミクロンが怖いとは言っても食い意地には勝てないらしい。そのお気持ち、よ~く分かります。

 

(一番人気の「いかめし」には長蛇の列)

 

 さて、何十種類もある駅弁から何を選ぶべきか。

 王道はやはり牛肉系、もうひとつは海鮮系がよさそうだ。ただ今回は家内とシェアできないので、海鮮系はお供みたいな小ぶりのものにする必要がある。

 

(海鮮系弁当の充実ぶりは凄い)

 

(こんなのも)

 

 (ホレこんなのも)

 

 まずはメインの牛肉系から。

 「牛肉どまんなか」(米沢駅)、「松川弁当」(同左)が正統駅弁だが、これは東京駅地下弁当売り場でも買えるので有難みがない。加齢臭と線香の匂いが充満する会場をウロウロしていると「松坂牛弁当」というのに出くわし、思わず1個購入した。

 

 (「松坂牛焼肉&すき焼き弁当」1800円なり)

 

 続いては海鮮系である。

 サロンパスの芳香の中を徘徊していると、「ひっぱりだこ飯」(西明石駅)というのに出くわした。 

 

 

 私の隣にいたおばさんがやおら「たこ壷カレー」を買った。

 「あの、それ旨いんですか」

 「うちな、明石育ちなんやけど、これは初めてやねん(←こんな風な言い方だったはず)」

 「ふ~ん」

 「どっちも初めてなら「ひっぱりだこ飯」がエエで。ビギナーには、これだす(←こうは言っていない)」

というわけでお供は「ひっぱりだこ飯」とあいなった。

 

 弁当を買ったついでに「全国うまいもの」もノンビリと物色し、ツマミになりそうな「角煮まんじゅう」と「ギンダラ焼き」を購入した。

 

 

 (岩崎本舗(長崎)「角煮まんじゅう」5個入り

  同社アプリをスマホにインストールすると角煮まんじゅう1個サービスしてくれる)

 

(鈴木鮮魚(新潟)「ギンダラ焼き」)

 

(わが八ヶ岳南麓代表清泉寮 イートインコーナーは会場の熱気のせいもありソフトクリームを

 召し上がる高齢者で大賑わい ソフトは「まきばレストラン」派の私だがなんだかうれしい)

 

 一時間半ほどで会場を後にして家へ戻り、さっそく駅弁を味わった。

 

 (松坂牛弁当は脂っこすぎてビールが不可欠 「牛肉どまんなか」、「松川弁当」の方が断然旨い)

 

(「ひっぱりだこ飯」タコ2切れ、穴子の小間切れ、タケノコ、小松菜、底にさつま揚げ 

 弁当というよりおやつのようなもの)

 

 う~む。

 迷った割には結果はイマイチ。

 

 ネットで調べてみると、駅弁フェスはこれからあちこちのデパートで開催される模様である。

 今回の反省を生かすべく、また行ってみることにした。