株式投資をしてみたいけどしない人の多くの理由の一つが、「資金がない」ということではないでしょうか？
私自身も兄や姉からFXじゃなくて株式投資を勧められた時、同じことを言って返しました。
ところが単元未満株(端株)という制度を使えば、投資を始めてみたいという初心者のひとや、FXから転向してみたいけど資金効率が･･･といった方たちにも取り組んでもらえるのではないか？と思います。
株式でも少額投資が可能な端株や単元未満株とは？
単元未満株と端株の違い
日本の株式は100株を一単元として売買されますが、多くの場合で端株とはその単元に満たない株式のことをさします。
厳密には1単元未満のことを単元未満株、1株未満のものを端株と言います。
単元未満株式とは、銘柄ごとに決められている最低売買単位である1単元の株数に満たない株式のこと
SMBC日興証券 初めてでもわかりやすい用語集「単元未満株」
端株とは、1株未満の株のこと
SMBC日興証券 初めてでもわかりやすい用語集 「端株」
まあ、私は語呂がいいので端株と呼んでますけど、この記事では併記します。
端株や単元未満株なら少額投資ができる理由
日本の株式は株価こそ1株単位の価格をさしますけど、いざ投資目的で株式を買おうとした場合には100株を一つのまとまりとして買う必要があります。
なので1株100円の株式を買うためには10,000円必要になりますが、端株は1株単位で買うことが可能なので100円で株式を購入することが可能です。
端株や単元未満株は普通に存在する
単元未満株というと何か不信なもののように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそも単元未満株というのは株式併合、分割といった場合にも発生しうるもので、決しておかしなものではありません。
これによって端株(小数点株式)が発生した場合には、株式を発行している会社が半ば強制的に株式を買い上げてくれます。
端株や単元未満株を使って投資するには？
単元未満株投資をおすすめしたい人
単元未満株をおすすめしたい人はこんな人です。
- お小遣制のサラリーマン投資家さん
- デモ口座ではどうもピンと来ない人
- 資産を複数の株式に振り分けたい人
- 積み立て感覚でいずれは株主優待を手にしたい人
- FXのスワップではなく、現金収入となる配当金が欲しい人
私もFXをしていたからわかるんですけど、多くのFX業者でスワップは決済した時に初めて反映されるのでインカムゲインとしては使えないんですよね。
その点配当金は現金で入金されるのでおすすめです。
また投資できる金額が限られた人の場合、単元株では特定の銘柄に偏りがちになりますが、端株を使ったこの方法なら複数の銘柄に振り分けることが可能です。
端株の取引ルールとは？
基本的に端株、単元未満株を買うというのはイレギュラーなことなので、いくつか出来ないことがあります。
それがこちら。
- すべての証券会社で買えない
- 成行で買うことはできない
- 指値することはできない
- 注文や約定時間が決まっている
- 配当金はもらえるが株主優待はまずもらえない
取り扱いのある証券会社が限定される
私はSBI証券がメインで端株投資をしていますが、ほかにも端株の取り扱いがある証券会社はあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
取引のルールが限定される
こちらはSBI証券とSMBC日興証券の取引ルール。
お客さまからいただいた注文に対しては、当社が取引の相手方（自己）となるか、もしくは、他社証券会社へ取次ぐ（委託）ことで、売買を成立いたします。
ミニ株取引は、取扱証券会社を相手として売買が行われ、約定価格は注文受付最終時間の翌取引日（取扱証券会社が定める金融商品取引所において売買立会が行われる日）の始値になります。指値注文はできません。
つまり東証で売買されるわけではなく委託先との売買となるため、リアルタイムでの売買などができません。
端株の株主の配当金は？
投資をしたことがない人でも、「配当」とか「配当金」といったワードをご存じの方が多いと思います。
単元未満株の株主であっても、配当金は単元株主と同じ配当がもらえます。
つまり投資した金額に対して同じ割合で配当を受け取ることができます。
端株では株主優待がもらえないケースが圧倒的に多い
配当金については一人の株主として株式数に応じてもらえるのですが、株主優待に関してはもらえない企業が圧倒的に多いです。
私が株式投資に興味を持った一つの理由として端株優待というものがありましたが、単元株主からの反発もあり、現在はごく限られた企業だけになっています。
ただし、端株を集めて単元株化した場合にはもらえますので安心を。
端株の名義人
株主優待の話がでたので、株主としての名義の扱いを少しご紹介します。
SBI証券やネオモバイル証券で購入した単元未満株(S株)については、証券保管振替機構で個人の名義となりますが、一方日興証券のキンカブやフロッギーでは名義人が証券会社となります。
そのため端株で保有した場合にも、前者であれば受け取ることが可能なケースも、後者では受け取ることができないので注意が必要です。
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