大分で「唐揚げ」といえば中津や宇佐・豊後高田などが思い浮かびがちだが、どこの町にも地元民が贔屓にしているお店がある。

 奥豊後エリアで最も著名なのがココ、「丸福」さんだろう。河宇田湧水に水を汲みに行ったついでに立ち寄ってみた。

 

 迷うことなく、一番人気の「からあげ定食」を注文。

 

からあげ定食(900円)

 

 最後に食べたのはいつだろう?

 

 はっきりと覚えているのは、農泊研修の後で竹田市職員のKさんに御馳走になったことだ。かれこれ7~8年前だったような気がする。

 Kさんは長年、観光畑を歩まれてきた方で、ラガーマンらしく自己犠牲の精神を貫かれ、進んで火中の栗を拾うタイプだった。当然のごとく地元の方々の信頼は厚く、温厚なお人柄も奏して、大分県観光業界の重鎮として尊敬されていた。

 

 そんなKさんとの食事で大変驚いたことを思い出した。ご本人も「禁断の食べ方でマネしない方がいい」と事前に断っていたほどだ。

 

 まず、出てきた唐揚げにおもむろに醤油を多めにかける。

 次に、その上から塩をふる。

 さらに、味変用のマヨネーズを皿の脇に盛る、というもの。

 

 ゲゲっ。見ているだけで血圧が上がりそうだ。

 

 そんな濃い目の唐揚げをおかずにどんぶり飯を豪快にかきこむ姿は、やはりラガーマンというべきか。ご飯はお代わりは自由なので、この食べ方だと何杯でもいけるらしい。水泳部の私には無理だ。

 

 そんなことを思い出しながら、少しの醤油とマヨネーズをつけて食べてみた。

 (当然のことながら塩味は下味にほどよくついてます)

 

 さくっとした衣にフレッシュな油の香り。

 

 旨い。

 

 当分の間、よそのお店で唐揚げを食べようとは思わないだろう。

 

 

 

 

 でわ!