ZBrush-自動でマスキング!AutoMasking(オートマスキング)の各設定

自動でマスクがかかるAuto maskingサブパレットの各設定をご紹介します。

 

背面に影響を与えないようにストロークをするBackfaceMaskやポリグループごとに影響を与えることが出来るMask By Polygroupsなど使っている機能が多いパレットの一つですよね。

 

オートマスキングの種類にどんなものがあるのだろうか

という方に向けて

 

この記事では

Auto Maskingサブパレット

をまとめています。

 

この記事がおすすめな人
  • オートマスキングの中身を知りたい人

 

 検証バージョンはZBrush2021.5

 

参考

AutoMasking| ZBrush Docs

 

関連記事ディテールを強調するブラシにも注目!

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Auto Masking

Brush>Auto Masking

Mask By Polygroups

ポリグループによるマスキング。

 

デフォルトは0。この値を100にすると初めに選択したポリグループ内でのみ編集ができます。

100より低くなると複数のポリグループを編集することができますが、初めに選択したポリグループよりは強度が低くなります。

 

関連記事個別でまとめていました

Auto Mask Mesh Insert

InsertMesh と InsertMultiMesh のブラシを使用した際に対してベースメッシュが自動的にマスクされます。

 

デフォルトではON

 

Auto Mask FiberMesh

スカルプティングやペイントを行う際にブラシの影響を受ける各ファイバーのセグメントをコントロールすることができます。

 

デフォルトではON。

マスクをコントロールするには、次のFiberMeshマスクカーブを使用します。

FiberMesh Mask Curve

個々のファイバーにオートマスクをどのように適用するかを制御することができます。

 

カーブの下から上に向かってマスクの強度を表し、左から右に向かってファイバーの根元(左)から先端(右)までのスパンを表しています。

どういうことかというとこんな感じ。

 

関連記事ファイバーメッシュ

Directional

ストロークの方向に基づいたマスキングをします。

 

これは、StrokeパレットのRoll付きDotsをオンにしたときに非常に有効です。

アルファが常にストロークの方向に沿って描かれます。

Directional Mask CurveFocalShiftを変更すると、アルファのオーバーラップを最小限に抑えながらアルファの配置をコントロールできるようになります。

 

 RollとDotsをONにした状態で、ClayTubesブラシをフォーカルシフトを約95に変更して試してみるとわかりやすいかも

 

関連記事ROLLモード

By Pressure(Auto Adjst By Pen Pressure)

筆圧によるDirectional Maskを制御します。

 

  • スライダーが 0 に設定されている場合、筆圧は方向性マスキングに影響を与えません。
  • スライダがー100 に設定されている場合、100% の筆圧が適用されるとDirectional Maskは無効になります。

DirectionalMask Curve

アルファのオーバーラップを制御します。

CavityMask

凸凹部分の凸(浮彫)箇所をマスキングします

 

Cavity Masking Intensityのスライダーを-にすることで効果を反転させることが出来ます。

 

 マスキング情報は表示されません

CavityMaskInt(Auto Cavity Mask Intensity)

CavityMaskの適用量(強度)を設定します。

CavityMaskCurve

CavityMaskの影響範囲を定義します。

BackfaceMask

スカルプトしているサーフェスの裏面をマスキングします。

 

スカルプト中に通常では見えない部分のディテールやフォームを保持することができます。薄いモデルの片面をスカルプトする際に非常に便利です。

 

 マスキング情報は表示されません

BackMaskInt(Back Face Auto Mask Intensity)

BackFaceMaskの適用量(強度)を設定します。

BackMaskCurve

BackFaceMaskの影響範囲を定義します。

ColorMask

ポリペイントをマスクとして使用します。

 マスキング情報は表示されません

ColorMaskInt(Color Mask Intensity)

ColorMask適用量(強度)を設定します。

ColorMaskCurve

ColorMaskの影響範囲を定義します。

Topological

トポロジーにそってマスキングします。

 

例えばキャラクターの口の開閉。このボタンを有効にすると、上唇を処理しているときに下唇に影響を与えることはありません。

 

■このような変形も手動マスク無しで出来ます

 

Range(Topological Mask Range)

影響範囲を設定します。

 

設定が3の場合、ZBrushは選択されたブラシサイズの3倍のメッシュを評価し、ブラシがサーフェスに沿って移動する際に影響を受ける頂点ポイントの範囲を設定します。

Smooth

影響範囲を滑らかにします。

 

設定が3の場合、ZBrushは選択されたブラシサイズの3倍のメッシュを評価します。

よく使うものはシェルフへ

BackfaceMaskTopologicalなど頻繁に使う機会があるものはシェルフ登録しています。有効に使っていきましょう

 

ZBrush関連アイテム&書籍

日本語の書籍も沢山出ています。バージョンが古いものもありますが、基本的な操作方法に大きな違いはないので大丈夫かと思います。お気に入りの1冊を見つけてください。

 

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