【中国語怪談話】世新大学

今回ご紹介する中国語怪談は、世新大學にまつわるお話です。


本文

『世新大學』
許多校園內都有「靈異」傳說,像是淡江的「宮燈姐姐」等等,而位於景美的世新大學,則是有個十分「關心」學生的[1]老校長,校園傳說創辦人成舍我,[2]由於眷戀校園、關心學生,會在學校內「顯靈」,甚至傳說,遇到老校長的人就可以一路all pass到畢業。

成舍我從年輕的時候就進入報業工作,不論是辦報或講學都堅持「立場堅定,態度公正」的理念,但是在1991年過世之後,就時常有學生謠傳成老校長的鬼魂出沒在校園中,有人傳說,若是見到成舍我顯靈的人,可以All Pass到畢業。

校園也流傳成舍我常在校園角落的涼亭「長青亭」注意校內學生,這座涼亭與整體學校的建築風格明顯不同,且靠近山邊,[3]潮濕陰暗,必須要爬上好幾層階梯才能抵達。過去曾傳說,有學生在涼亭中的桌椅上看書,但因為太累而[4]趴下來休息,趴睡休息之後,突然感覺[5]有人拍他的肩膀,但是一看,身邊卻沒有任何人,認為是眷戀學校的老校長[6]怕學生著涼,才[7]叫他起床

<出典>
NOWnew懶人包
https://onepage.nownews.com/novel/strange/taiwan-university-ghost-story


解説

[1]老校長
ここでは「前学長」と訳しています。
「老」には「老いた人」「古いモノ」の他、「経験豊富」「長く一緒にいる」「いつもの」といった意味も含みます。
この例の「老」には全ての意味を含んでいるように感じました。

ところで、この前学長成舍我氏が作った世新大学、前身は「世界新聞職業學校」だそうです。新聞の仕事をこよなく愛していたのを感じます。
https://zh.wikipedia.org/wiki/成舍我(中文)

[2]由於眷戀校園、關心學生
ここでは「学校を愛し、学生を愛していた。」と訳しています。
「由於」のあとには原因や理由の説明が続きます。上記訳文中にその箇所がなく、ちょっと変速的にではありますが、次のセンテンスに「それ故」と続けて理由の説明をしています。

 <由於>を使った例文
  由於疫情影響,已習慣在辦公。
   (コロナの影響で、在宅勤務にすっかり慣れてしまった。)

  由於今天電車延遲,所以我上班遲到了。
   (電車の遅延で今日は会社に遅刻してしまった。)

[3]潮濕陰暗
ここでは「年中ジメッとしている」と訳しています。
 「濕」:濡れている状態
 「潮濕」:湿っぽい
という表現になります。
雨が降る前の空気や、プール付属のシャワールームなんかが「潮濕」ですね。
台湾では年中冷房が効いているイメージですが、この潮濕を解消するためというのもあるみたいです。

 <潮濕>を使った例文
  這個房間很潮濕,我聞到一股霉味。
   (この部屋すごいジメッとしてるね。カビ臭いし。)

  台北的冬天很會下雨又潮濕。
   (台北の冬は雨がちでジメッとした日が続きます。)

[4]趴下來休息
ここでは「突っ伏して寝てしまった」と訳しています。
「趴」は「うつ伏せになる」「突っ伏す」という意味です。

 <趴>を使った例文
  睡前趴著拉拉筋,可以促進血液循環。
   (寝る前のうつ伏せ寝の簡単ストレッチで血の巡りが良くなります。)

  地震來了!趴下、掩護、穩住!
   (地震だ!姿勢を低く、頭を守って、動かない!)

[5]有人拍他的肩膀
ここでは「肩を叩かれた」と訳しています。
原文を直訳すると「誰かが彼の肩を叩いた」となるのですが、このまま日本語の文章に組み込むとしっくりこないので、受動態「〜された」という表現に変更しています。
この受動/能動の切り替えのコツが掴めると、中国語の会話も簡潔でスムーズになるように思います。

 <拍>を使った各種例文
  你有看到他的照片嗎?
   (彼の撮った写真、もう見た?)

  那寶寶脾氣很壞,動不動就著桌子大聲尖叫。
   (あの赤ちゃん、機嫌悪いとすぐテーブルバンバンして大声出すのよ。)

  有些漁港賣漁貨開放給遊客參與。
   (観光客が競りに参加できる漁港がある。)

[6]怕學生著涼
ここでは「風邪を引かせまいと」と意訳しています。
「著涼」は「風邪を引く」という意味ですが、実際の場面では「体が冷え切ってしまった(風邪引く寸前だ)」という意味で使うことが多いように感じます。

 <著涼>を使った例文
  你還是多穿一件,免得著涼。
   (寒いと困るから、やっぱり重ね着していきなよ。)


訳文

『世新大学』
どの学校にも「超自然現象」が起きるという噂の一つや二つ、あるものだ。淡江大学の「宮燈さん」などもその一つと言えるだろう。
景美に位置する世新大学に伝わるのは、自校の学生に特別高い関心を寄せる前学長の話だ。創立者でもある成舎我前学長は、学校を愛し、学生を愛していた。それ故、いまだに時折姿を現すことがあると言われている。また、前学長に出会ってしまった学生は、留年することなくスムーズに卒業できると言われている。

成舎我は記者として人生の大半を過ごした。「公明正大」の理念のもと、記事を書き、講演を行った。1991年に逝去したが、その後、前学長の霊が出没するという噂が学生達の間で聞かれるようになった。しかも、成舎我の霊に出会えたら必ず卒業できるという噂まででてきたのだった。

成舎我は「長青亭」という東屋にいて、いつも学生達に関心を寄せているらしい。学校の敷地の端にあるそこは、階段をいくつか登る必要がある。山に近いため、年中ジメッとしているような場所で、この一角だけ建築物としての風格を異にしている。その昔、ある学生がこの東屋で読書をしようと登ってきたが、疲れからか眠気を感じ、テーブルに突っ伏して寝てしまった。少しして肩を叩かれたので目を覚ましたものの、あたりには人影がない。きっと前学長が風邪をひかせまいと、気を利かせて起こしてくれたのだろうという話だ。



 
 
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Last Updated on 2022年9月8日 by