あっという間にGWが終わり、すでに5月も後半に入りました。
4月に新薬の薬価収載があり、ぼちぼち発売されていますが、全然更新していないという現実。
近々、また新薬の薬価収載がありそうなので、ちょっと急いで更新しないといけないですね(苦笑)。
今回は、新規乾癬治療薬のビンゼレックスです。
乾癬に対する抗体製剤(注射剤)です。どんどん種類が増えている印象がありますよね。
ちなみにビンゼレックスは、自己投与の適応はありません。
ここでは軽くまとめておきます。
これらの抗体製剤の何が違うかというと、ターゲットとする炎症性サイトカインが違います。
ただ、それを全て覚える必要もないですし、私としては「そうなんだ」くらいの感じです(笑)。
注意すべきは、それぞれの製剤で、投与の間隔を異なること。
監査時・投薬時には、投与間隔の確認は必須ですね。
○ ビンゼレックス皮下注160mgシリンジ、 オートインジェクター
【効能・効果】
既存治療で効果不十分な下記疾患
尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症
【用法・用量】
通常、成人には、1回320mgを初回から16週までは4週間隔で皮下注射し、以降は8週間隔で皮下注射する。 なお、患者の状態に応じて16週以降も4週間隔で皮下注射できる。
※1回320mgなので1回に2本使います。
【重要な基本的注意】(抜粋)
・ 本剤投与中は、生ワクチン接種による感染症発現のリスクを否定できないため、生ワクチン接種は行わないこと。
【適用上の注意】
○投与前
・ 本剤投与前に冷蔵庫から取り出し、箱のまま30分以上平らな面に置き、室温に戻しておくことが望ましい。その他の方法(電子レンジや温水等)で本剤を温めないこと。
・ 本剤を振らないこと。
・ 投与前に内容物を目視により確認すること。なお、内容物中に明らかな粒子や混濁が認められる場合には使用しないこと。
・ 本剤を投与する準備ができるまでキャップを外さないこと。
○投与時
・ 投与部位は、腹部、大腿部又は上腕部が望ましい。
・ 皮膚が敏感な部位、あざ、発赤、硬結、瘢痕、皮膚線条がある部位、乾癬の部位には注射しないこと。
・ 臍部から5cm以内に本剤を投与しないこと。
・ 本剤は、1回使用の製剤であり、再使用しないこと。
【取り扱い上の注意】
・ 凍結を避けて、冷蔵庫で保管すること。25℃以下で保管する場合には、30日以内に使用すること。
・ 本剤は外箱にいれた状態で遮光保存すること。
その他、詳細は添付文書などを参照して下さい。
なお、乾癬に使用される生物学的製剤の一覧表を掲載します。
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「服薬指導のエッセンス改訂第4版」が
昨年8月26日に発売されました。
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