3月19日に新医薬品の薬価収載がありました。

ぼちぼち、掲載していこうと思います。

 

まずは、ウプトラビ錠小児用0.05mgです。

この薬剤は、昨年12月にウプトラビに効能が追加されたことにより承認されました。

以下の記事を参照してください(一部、訂正してあります。ご確認ください)。

 

ウプトラビに効能等が追加されました | 「服薬指導のエッセンス」(じほうから新版が発売されました!)

 

このリンクを貼ればで終わりだろうと思いきや、とんでもないことに気付きました。

 

実は、この薬剤は500錠入りのボトルしかありません。

そして、「体重50kg未満の小児に投与する場合は、維持用量に到達するまでは小児用0.05mg錠を使用すること」となっています。例えば、1回に1.2mgを服用するとなると、1.2/0.05=24錠を一気に服用するわけです(以下の表を参照)。

 

体重

開始用量
(1回量)

増量幅
(1回量)

最高用量
(1回量)

9kg以上
25kg未満

0.1mg

0.1mg

0.8mg

25kg以上
50kg未満

0.15mg

0.15mg

1.2mg

50kg以上

0.2mg

0.2mg

1.6mg

 

HPの動画に以下の換算表が示されていました。

 

 

ちなみに錠剤の大きさは、直径3.1mm、厚さ1.8mmなので、かなり小さいです。

「これ、どう調剤するの?」と思ったら、なんと専用の「おくすりケース」があり、それに充填して投薬するそうです。充填方法は、HPに動画があるので、要確認です。

 

日本新薬株式会社 │ 新しい生きるを、創る。

 

ちなみに、「おくすりケース」は以下のようなものです。

 

 

これを分解して、充填機を使って錠剤を充填します。ちなみに、1回分は縦に充填されます。横に7列ありますが、表裏で14列(14回分なので7日分)となっています。

 

次に、以下に「患者さん説明書」から抜粋したものを示します。

ちょっと驚きませんか? 私はすごく驚きました(苦笑)。

とにかく、きちんと動画を見ないと、すべてを理解できないと思います。

 

ちなみに、この薬剤は「2歳以上の幼児又は小児」に使用できます。小児用0.5mgは水に溶けるので、水に溶かしての服用も可能。ただ、水以外の飲み物、食べ物に混ぜるのは不可となっています。

 

 

この薬剤は、おそらく大学病院などからの処方になると思うので、処方を受ける薬局はそれほど多くないでしょう。ただ、うっすらとでも知っておくと、処方を受けたときにスムーズに事が進むので、動画も観ておくことをお勧めします。

実はこの前、初めてヘマンジオルの処方を受けまして、うっすらと知っていたので、スムーズに対応ができました。ぜひ、うっすらとでもいいので知っておいてください。

 

※なお、新医薬品の14日間処方日数制限対象外となっています。(R7.3.23追記)

 

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これまで自費出版で4版まで出した拙著「服薬指導のエッセンス」

昨年8月末に、じほうさんから新版が発売されました。

今までの集大成というつもりで作りました。

どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

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