緊急事態宣言下、ステイホームの時間が増えるにつれ、子供たちとゲームをする時間も増えてきた。

モンハンライズがリリースされるまで、箸休め的に原神をプレイしているが、拘束時間はそれほど長くない分、暇を持て余していた。
そんなときに子供にフォートナイトを誘われては、断る理由がなく、むしろうれしかった。

フォートナイトはPC、スマホ、PS4、スイッチと、プラットフォームが異なってもオンラインで一緒に遊ぶことができるため、大人にも子供にも大人気。

しかも無料。

マイク付きヘッドホンを介して、クラスメートと会話しながらプレイしている我が子たちの後ろ姿を見ると、時代の変化を実感しつつも、なんだか将来が不安になってくる。

そんなことを思いながら、PCにインストール。

特にアクション性の高いゲームには自信があった。

操作方法を一通り覚えて、意気揚々と実戦参入。

だが、
・・・こ、これは・・難しいぞ・・・

子「パパ~下手すぎだよ~」
私「ま、まだ始めたばかりだから!もう少し慣れれば大丈夫だから!」

数日経過。

操作には慣れてきたが、敵に壁を作られると、え?え?となってやられてしまう。

一向に上達しない私。
「パパも建築使わないと上手くならないよ」

それから、我が子に手取り足取り指南を受け。。。

テレビゲーム歴40年

親として、大人として、ここはキャリアの違いを見せなければならない。

子供たちには内緒で、夜な夜なクリエイティブで建築の練習、Youtubeで勉強、ソロで実戦・・・

ここで上級者はゲームパッドではなく、キーボード&マウスで操作していることに気がつく。

キーボードの方が武器の切り替えも早いし、コントローラーのレバー操作よりマウスでエイムした方が格段に狙いやすい。
そしてなによりも、カチャカチャとキーボードを忙しく打ちながらプレイする姿はカッコイイし、「パパはゲームが上手」というアピール的にも最高だ。

早速練習開始・・・

だが・・・
左手でキーボードの操作を素早くできない・・・

筋ジスが進行して指を動かす筋力を蝕まれている今、指を広げた動作を上手くできないのだ。

致命的・・と思いながら練習に練習を重ねた。

しかし・・・

頭はついて行けても、指を思うように動かせない。
マウスでのエイムは上達してきたが、この状態での実戦は厳しい。

慣れない動作を続けていると、指の筋や手首、次第に腕までも筋肉痛のような痛みを感じるようになってきた。

その時、ふと頭に浮かんだ・・・

筋肉痛になりながら無理してゴルフの練習を続けた結果、どうなったのか?

トイレの便座から立ち上がる動作を、手すりも使わず頑張り続けた結果、どうなったのか?

意地を張ってさらに努力を続けても、結果は辛いものしか残らなかったじゃないか。


程度はどうであれ、くやしいが筋ジスに抗うことは難しい。


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それから2週間後・・・

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「やったー!ビクロイ!パパナイス~!」



左手にゲームパッド、右手にはマウス・・・なんとも不格好だ。

キーボード操作は諦めたけど、別の方法を選ぶことはできる。

ゲーム歴40年のキャリアを示すには十分だ。


筋ジスに抗うことは難しい。
それは身をもって経験してきた。

しかし、為す術がないとはまだ思いたくない。

自分次第、

この病気とは工夫してうまく付き合っていくことができるはず。


さあ今日もビクロイ取るぞ!