学資保険?投資?子供の学費貯蓄の方法は何が正解なのか?

ごきげんいかがですか。

むねやんです。

今回は子供の教育資金形成についてのお話です。

ご質問をいただきました。

さて先日、読者様から以下のようなご相談を受けました。

(ご質問内容についてはプライバシーを配慮し、当方で要約させていただいております。)

むねやん様、こんにちは。

私は現在、子供の大学学費形成のために学資保険に入っております。

しかしネットを見るとジュニアNISAを利用した全世界インデックス投資を薦めるお声をよく聞きます。

今からでも学資保険を解約してインデックス投資を始めるべきでしょうか。

大変興味深いお話であり最近よく話題に上がる内容ですので、この度ご質問者様にご承諾いただいた上でブログの記事にさせていただくことになりました。

あくまで私個人の意見であり万人にとって正しい答えなどありませんが、精一杯の回答をさせていただきますのでご参考にしていただければ幸いです。

むねやんむねやん

わー、質問コーナーなんて某有名ブロガーみたーい!

ヒィヤッハァァァァァァァア!─(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノイエ─イ.

はるやんはるやん

はしゃいでねーで、ちゃんとお答えして差し上げろよ。

第一選択は「貯蓄・貯金」

さてまずは教育資金について根本的なことを確認したいのですが、今回の目的はあくまで「子供のために将来の学費を形成すること」です。

これをまず忘れてはいけません。

 

そう考えるならば、学費形成の最もベーシックな方法は貯蓄・貯金、つまり「普通預金」となります。

例えば0歳〜18歳までの18年間のうちに毎年約16万円ずつ貯めていけば、大学入学までには約300万円ほどの貯蓄ができます。

銀行の普通預金利息は約0.002%とほとんど無いに等しいため預けていてもほとんど増えることはありませんが、古典的ながら最もポピュラーでリスクの少ない堅実な資産形成だと思います。

 

普通預金のメリットは、開始の手続きが比較的簡単でハードルが低い、そしていつでも引き出せることができる点です。

身分証明書と印鑑があれば簡単に普通預金の通帳が作れますので、知識のない人にでも金庫代わりとして利用できます。

また預けた銀行が破産しても1000万円まではペイオフとして保証されますのである程度までは安心です。

また家計において急に大きなお金が必要になったとしても、解約手数料などのペナルティなくお金を引き出せる柔軟性も良い点です。

 

デメリットとしては、預けたり引き出したりがいつでも自由にできるため、意志の弱い人は途中でやめたりお金を引き出したりする可能性もあることです。

ですので、お金の管理がある程度できるご家族であれば、普通預金をはじめとする「貯蓄・貯金」が最もバランスの取れた学費形成の第一選択になると考えます。

ちょっとでも利息を稼ぎたいなら、定期預金や定期積立、財形貯蓄を選択するのもOKです。

むねやんむねやん

オーソドックスながらこれが一番バランスのとれた学費形成法だと思います。

はるやんはるやん

急な資金繰りにも対応可能だしな。

学費以外の利用を禁止するなら学資保険

次に、何がなんでも学費を貯めたいと考えるのであれば「学資保険」も良い選択です。

 

学資保険は基本的に期日満了まで引き出しができません。

仮に途中解約すれば解約のペナルティを受け、多くの場合元本割れすることになります。

この点は普通預金と比べて柔軟性に欠くデメリットであると言えます。

 

しかし逆に言えば、途中で解約すれば損をしてしまうという心理が働くため、普通預金のように安易に積み立てを辞めたりお金を引き出したりする可能性はグッと減るでしょう。

また名目は「子供のため」の貯蓄型保険ですから、「子供のため」と言われると親はさらに引き出しづらくなります。

よって、出し入れの不自由はありますし、中途解約は元本割れのリスクもありますが、確実に教育資金を形成したいのであれば学資保険は普通預金以上に優良な選択肢であると言えます。

 

また僅かですが利息もつきますので、普通預金に比べれば将来におけるリターンは若干あるとみて良いでしょう。

ネットで調べたところある学資保険の22歳満期時の返戻率は約105%とのことですので、平均年利は0.5%程度でしょうか?

ただし近年の学資保険は払込を全額満了しても元本割れする商品もあるそうなのでご注意ください。

 

他にも、払込期間中に保険契約者が死亡や高度障害を負った場合は以後の保険料が不要になること、また学資保険は保険料控除の対象なので節税効果があるのなどのメリットもありますね。

 

学資保険はあくまで「保険」であり貯蓄や返戻率を狙っての契約は本来の趣旨とは異なります。

ネット投資家の間で学資保険の人気が低いのはこのような本来の趣旨から外れた運用や販売に疑問を持つ方が多いからだと考えます。

しかし、内容をきちんと理解しているのであれば学資保険は普通預金以上に計画的に学費を構築できる強い味方になるはずです。

お金の管理がややだらしない人、保険料を差し引いいても当面の生活費がある程度確保できる人、僅かでも良いので安全確実に資産を増やしたい人、学費や結婚資金など特定の用途にしか利用できないお金を貯めたい人は学資保険をお勧めします。

むねやんむねやん

絶対に学費を確保したいと願うガチ勢の方々には学資保険!

はるやんはるやん

年々利回りは落ちてきているが、まだまだニーズはありそうだな。

学費形成の投資は基本オススメしない

最後に学費形成のための投資ですが、基本的に私は教育資金を投資に回すのはオススメしません。

何故なら投資は増える可能性もあれば減る可能性もあり、そのリスクは貯蓄や学資保険と比べれば段違いに高いです。

 

株式、債券、FX、不動産投資、仮想通貨など投資も種類が豊富ですが、どれも確実な投資などありません。

はじめにお伝えしました通り本来の目的が「子どもの学費形成」なのであれば、ここは無理にリスクの高い運用はせず、貯蓄や学資保険などの確実な資産形成を図るのが無難だと考えます。

 

ただ、現在はご質問者様がお調べされているように全世界インデックス投資などの比較的堅実と言われる投資法もあります。

昔は個別株が主流でしたが、近年は国内においても低コストな投資信託やETFを使って、債権なども取り入れながら初心者でも然程難しくない資産運用も形成されつつあります。

また、つみたてNISAやジュニアNISAなどの税制優遇措置もありますから、これらを組み合わせて『敗者のゲーム』や『ウォール街のランダムウォーカー』などの著書が示す原理原則を守って運用すれば、例えば年利平均4%で運用できた場合、18年で元金の150%のリターンが期待できます。(あくまで計算上のお話ですが、、)

普通預金としてお金を遊ばせておくよりは、こうして堅実な投資を利用して子供のためのお金を少しでも多く残してあげようとする戦略は悪くありません。

 

ただし、繰り返しますが本来の目的はあくまで「子供の学費のための資産形成」であり、やみくもに資産を増やすためではありません。

間違っても博打まがいの資産運用で、子供の将来に関わる大事なお金をドブに捨てるようなことがあってはそれこそ愚の骨頂です。

 

私自身、子供の将来のお金をジュニアNISAを利用して資産運用しておりますが、子供のための教育資金は別に貯蓄を続けており、資産運用しているのはあくまで私のお小遣いの範囲内です。

このジュニアNISAの資産運用も、なるべく堅実な期待リターンを狙える銘柄を何年もかけて吟味し、自分の収支を踏まえたリスクとリターンのバランスを加味した上で投資を続けております。

このようにもし投資をするのであれば、そのための日々勉強と積み重ねが必要不可欠であり、それらを怠ればその運用はギャンブルに成り変わってしまいます。

リスクを管理し、得をしても損をしても自己責任として納得できる資産運用ができるのであれば、教育資金形成のための投資もありだと考えます。

むねやんむねやん

まあ偉そうなこと言ってますけど、私も資産は投資信託やETFばっかりで運用はお任せしてるのでそこまで勉強はしてないんですけどねー (*゜ρ゜)ボケーッ

はるやんはるやん

リスクはあるとはいえ、昔に比べれば初心者でも投資しやすい環境にはなってきたな。

ご回答(総括)

以上のことからご質問者様での回答をまとめますと、教育資金形成のためには原則的には「貯蓄・貯金」、または「学資保険」が適切かと思われます。

またある程度のリスク管理がご自身でコントロールできるのであれば、投資による教育資金形成も十分ありかと考えます。

ただし、目的はあくまで「子供のための教育資金形成」ですので、周囲からは愚直と言われても安全で確実な方法をなるべく選択されることをオススメします。

 

また今回のご質問者様の場合ですと、解約返戻金のリスクもありますから無理に学資保険を解約する必要はないかと考えます。

学資保険で一定の金額は確実に確保しつつ、余剰資金で資産運用を続け、ある程度投資に自信がついてきたらご自身の判断で投資割合を増やしても良いかと思います。

 

ネットではたくさんの情報がありますから大事なお金で失敗したくないお気持ちはよく分かりますが、「自分にとって何が目的なのか?何が一番大事で譲れない部分なのか?家計的にもメンタル的にもどこまでは失敗しても耐えられるのか?」をよく熟慮して行動なさると良いかと存じます。

手前味噌ではありますが、この度の出会いが何かのお役に立てれば幸いです。

むねやんむねやん

ご質問ありがとうございました!

まとめ

今回のまとめ
  • 教育資金の本来の目的は、子供のための学費を確実に形成すること
  • 教育資金を堅実に貯めるなら、普通預金や学資保険が固く万人向け
  • 投資による教育資金形成もありだが、リスク管理には十二分に気を付けること

Ate breve! Obrigado!?

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私自身は学資保険の換金性の低さから学資保険はかけておりません。ただし学資保険にもメリットはあります。

より堅実な株式運用を目指すなら、全世界株投資から始めるのが初心者には無難と思っております。