はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神科医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

幼少期の親子関係の問題により

 

心の傷を抱えたまま成人になって

 

病院を受診する人も珍しくありません。

 

 

 

 

最初は

 

まさか本人も、今の苦しみが

 

幼少期の心の傷が影響しているなんて

 

思ってもいない人が多いですね。

 

 

 

 

ただ


そのような人にとって

 

よく聞かれることがあります。

 

 

 

 

それは

 

一番辛い思いをしていた

 

まさに幼少期の時から

 

何か症状はなかったのでしょうか。

 

 

 

 

もちろん

 

身体的な虐待であれば

 

ケガやアザが残るので

 

目で見て分かる症状があります。

 

 

 

 

しかし

 

心の傷によっては

 

どのような症状が起こるのでしょう。

 

 

 

 

もちろん

 

子どもによって個人差があり

 

多彩な症状が出てくるのですが

 

大人になっても続いている”ある症状”に

 

悩まされている人は少なくありません。

 

 

 

 

ただ、この症状は

 

本人からした

 

何十年も連れ添っているもので

 

自分では大きな問題だと

 

認識しないケースもあります。

 

 

 

 

そこで、今回は

 

幼少期の心の傷が原因で続く

 

慢性的なある症状について

 

お話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

まずは

 

結論からお話すると

 

その症状とは睡眠障害です。

 

 

 

 

これは

 

子供の時から寝つきが悪かったり

 

夜中に何度も起きてしまうなどの

 

症状があるような人のことですね。

 

 

 

 

精神科医は

 

だいたいどの患者さんにも

 

睡眠状況の確認をしますが

 

虐待の経験がある患者さんは

 

『睡眠は、良くはないですね…

 

でも、子供の頃からだから

 

とくに気にしていませんよ』

 

という受け答えする人が多いです。

 

 

 

 

しかし

 

これはある意味で

 

当然のことなのです。

 

 

 

 

子どもの頃から

 

親から殴られたり、蹴られたりが無くても

 

毎日のように、些細なことで怒鳴られたり

 

存在や能力を否定するような言葉を浴びせられると

 

自分の家にいるにも関わらず

 

いつも緊張感の張りつめた生活になります。

 

 

 

 

そのような空間で

 

ゆっくり安心して寝る方が困難で

 

寝ても質の悪い睡眠が続くのは当然です。

 

 

 

 

このような状態が

 

長年続いてしまうと

 

慢性的な疲れであったり

 

やっと自覚症状が出てきます。

 

 

 

 

本当は

 

この疲労感は子供の時からも

 

感じていたかもしれません。

 

 

 

 

しかし

 

親に自己を否定されすぎて

 

自分の感覚が麻痺していたり

 

SOSを言ったところで

 

助けてはくれないという絶望で

 

疲労感を抑え込んでいたのかもしれません。

 

 

 

 

しかし、大人になって

 

少しは自分の思い通りに

 

人生を運べるようになったことを契機に

 

”自覚症状”として

 

捉えられるようになっていくのです。

 

 

 

 

また

 

幼少期から毎日の睡眠が

 

キッチリと整っていないので

 

1日のはじまりや終わりを

 

実感できていない患者さんも多いです。

 

 

 

 

そもそも

 

睡眠というのは

 

1日の区切りのような役割があります。

 

 

 

 

たとえば

 

月曜日が終わって

 

寝て、起きたら

 

次は火曜日なのです。

 

 

 

 

しかし

 

この区切りの感覚がないため

 

1日のはじまりや終わりを

 

実感できていない生活なのです。

 

 

 

 

これは、徹夜明けに感覚に似ています。

 

 

 

 

月曜日から徹夜して

 

火曜日の朝を迎えた時は

 

たしかに時間としては

 

火曜日になっているのですが

 

月曜日の延長の感覚のままであり

 

1日の区切りが認識できないですよね。

 

 

 

 

これが数日の徹夜であれば

 

そのあとに

 

すぐに時間軸を整えることは可能です。

 

 

 

 

しかし

 

幼少期からずっとこの状態であれば

 

時間軸を整えるのには

 

かなりの時間がかかってしまいます。

 

 

 

 

まず、何があろうとも

 

最初は朝起きる時間を

 

しっかり固定するなどの治療から

 

開始することが一般的です。

 

 

 

 

ちなみに、このようの

 

1日のはじまりや終わりを

 

実感できていない患者さんは

 

『日』や『曜日』でのカウントが


苦手である一方…

 

『時間』でのカウントするほうが


得意だったりします。

 

 

 

 

たとえば

 

『A部長と話したのは、2日前だよね?』

 

『先週の水曜日の議事録はできた?』

 

のように表現されてもピンときません。

 

 

 

 

『2日前』よりも

 

『48時間前』と表現されるほうが

 

ピンとくるのです。

 

 

 

なので、周りからは

 

『先週の出来事とかすぐに忘れるよね?』

 

『時間カウントの感覚がおかしくない?』

 

と指摘されることがあります。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

今回は

 

幼少期に心の傷を負った人が

 

慢性的に抱えている症状について

 

お話させていただきました。

 

 

 

 

心理的な虐待というのは

 

体にアザが残るわけでもなく

 

とくに周囲からは気がつかれにくいです。

 

 

 

 

さらに、子供からすると

 

心理的な虐待という存在すら知らないので

 

”これが普通の家庭”

 

”少し厳しい親”

 

のように考えてしまっています。

 

 

 

 

だから

 

それによっての睡眠障害の症状は

 

そこまで問題だと考えなかったり

 

自分が悪いんだと考えています。

 

 

 

 

しかし

 

その考えで

 

幼少期からの睡眠障害を

 

抱えたまま成人になると

 

いよいよ様々な”自覚症状”が出ます。

 

 

 

 

なので

 

『睡眠は、良くはないですね…

 

でも、子供の頃からだから

 

とくに気にしていませんよ。』

 

と、安易に考えることなく

 

主治医に相談してください。

 

 

 

 

そして、その時には

 

あなたの幼少期の環境や

 

親との関係について

 

ふり返ってみて欲しいと思います。

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

【今日の参考記事】

 

 

 

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