はい、どーも!井上です!

 

 

関西を中心に精神医かつ産業医しています!

 

 

ラフな人生をめざしていきましょう(^^)

 

 

 

 

産業医をやっていると

 

うつ病や発達障害などを抱えながら

 

働く人と話をすることがあります。

 

 

 

 

というのも

 

当事者の中には

 

勤務時間や仕事内容、職場環境などの

 

配慮が必要になる時も

 

少なくないからです。

 

 

 

 

このような配慮が必要な時には

 

本人も同席したうえで

 

仕事を指示する上司の人も交えて

 

どのように仕事をしていくかを

 

一緒に相談していくケースもあります。

 

 

 

 

そのような時に

 

上司が精神疾患に対して

 

理解のある人もいれば

 

残念ながら


まだまだの人もいます。

 

 

 

 

そこで、当事者の人に

 

選べるならどちらの上司が

 

いいか尋ねたら

 

『理解がある上司の方がいい』

 

と、ほとんどの人が言うことでしょう。

 

 

 

 

しかし

 

『私は全然気にしないよ!』

 

のように

 

十分な理解を示してくれる人には

 

注意が必要な場面もあります。

 

 

 

 

そこで今回は

 

『大丈夫!

 

私は病気のことは気にしないよ!』

 

は本当に安心できるのか

 

についてお話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

『私は全然気にしないよ!』

 

と、ここまですんなりと

 

精神疾患の受け入れが出来る人は

 

過去に同じような疾患の家族や部下が


いたりする人も多いですね。

 

 

 

 

たしかに

 

このような人であれば

 

悩み苦しむ当事者の扱いに

 

慣れているだろうから安心できます。

 

 

 

 

とくに

 

上司である自分1人ではなく

 

周りのみんなと力を合わせて

 

一緒に乗り越える必要があることも

 

しっかり理解されている印象です。

 

 

 

 

しかし

 

慣れているがゆえに

 

1つ注意する点もあります。

 

 

 

 

それは

 

『○○さんは、発達障害だから協力してね』

 

のように、本人の同意もなく

 

勝手に、当事者の情報を周囲に話をして

 

一人よがりなサポートをすることがあります。

 

 

 

 

なので

 

このようなタイプの人には

 

二人三脚を意識したサポート

 

私から口酸っぱくお願いしています。

 

 

 

 

さらに

 

別のタイプですが

 

『私は全然気にしないよ!』

 

とは言うものの…

 

注意が必要な人もいます。

 

 

 

 

それは

 

『私は偏見などを持たない人です』

 

をアピールしたいがため

 

それを言っているパターンなのです。

 

 

 

 

結局、このような人は

 

あくまで『自分がいい人です』という

 

アピールが目的なので

 

どのように当事者と向き合うかは

 

理解できておりません。

 

 

 

 

その結果

 

当事者には次のような

 

声かけをすることが多いです。

 

 

 

『何も気にしなくていいから。

 

そのままでいいから。』

 

 

 

 

たしかに

 

『そのままでいい』というのは

 

"聞こえ"がいい言葉ですよね。

 

 

 

 

しかし

 

結局、その背景には

 

『とくに、私は何もしません。

 

大変かもしれないけど、頑張って。』

 

という意味合いが含まれているのです。

 

 


 

たしかに

 

このような人は

 

当事者にとって不利益になることは

 

直接しないのかもしれません。

 

 

 

 

しかし

 

何もしないままであれば

 

当事者が悩む辛い環境は

 

何も変わらないのは言うまでもありません。

 

 

 

 

なので

 

『大丈夫!

 

私は病気のことは気にしないよ』

 

という言葉には、注意が必要なことも

 

ぜひ、知っておいてください。

 

 

 

 

 

 

では、今日のおさらいです。

 

 

 

精神疾患というのは

 

まだまだセンシティブな問題なので

 

当事者も、誰に・どこまでを開示するか

 

悩むことも多いです。

 

 

 

 

そのような時に

 

『大丈夫!

 

私は病気のことは気にしないよ』

 

と言ってくれる上司がいれば

 

本当に嬉しいし、安心するかと思います。

 

 

 

 

しかし

 

その発言をする上司にも

 

色々な背景があるので

 

注意も必要なのです。

 

 

 

 

そして

 

これは上司だけではなく

 

友達でも起こりうることです。

 

 

 

 

もちろん

 

弱っている時ほど

 

相手を信じたい気持ちは分かります。

 

 

 

 

しかし

 

最初から全てを信じてしまうと

 

思った通りではなかった時には

 

裏切られたとまで感じて

 

心に大きな傷を負ってしまいます。

 

 

 

 

なので

 

『私は病気のことは気にしないよ!』

 

と、言われても

 

いきなり全てを安心するのは

 

少し待った方がいいですね ^^

 

 

 

 

では、今日はこのへんで!

 

 

See You Next Time Bye-Bye!!

 

 

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