今回は愛知県岡崎市の「どうする家康」大河ドラマ館の訪問レポートです。
今年の大河ドラマ館は家康の出生地である岡崎と、居城を移した静岡県の浜松市、そして家康が今川氏の人質だった少年時代と大御所となった晩年を過ごした静岡市の3か所にオープンしています。
岡崎大河ドラマ館は岡崎公園の中にある「三河武士の館」が期間限定で改修されています。
当日は生憎の小雨模様でしたが、祝日ということもあって午前中から入場制限がされるほど賑わっていました。
エントランスを入ってすぐのところには主演の松本潤さんがドラマで着用したのと同じ衣装が展示されていました。
今回の家康の衣装のコンセプトはブルーとされているようです。家臣の石川数正や酒井忠次が質素・地味な色合いの装いが多い中、明るい色合いで主君らしい爽やかさと気品を出すのが狙いとか。
人物相関図
さすがに大河ならでは豪華キャスト。まだここまでドラマに登場していない出演者も多くいるので、今後が楽しみです。
岡崎城のCG画
戦国時代が舞台の「どうする家康」では多くのお城が登場します。
すでにここまで岡崎城の他にも大高城、清州城、上之郷城などがCGやセットで出てきました。
一昔前の大河ドラマではその時代に存在しない他の近世城郭の天守や櫓門などが平気で使われましたが、最近は建築考証もきちんとされているため、土塁や板葺きの建物など、おそらく史実に近い戦国時代のお城が再現されるようになりました。
ただ、演出上やむを得ない部分も多いようで、
・清州城がまるで紫禁城のようだった
・清州城を高台から見下ろしているシーンがあったが、そもそも清州の周囲に高い山はない
・上ノ郷城(蒲郡市)が数十メートルもある断崖絶壁の上にある
・本證寺(安城市)が未来都市のようだった。
などなどお城好きの人からのツッコミどころは数多くあるようです。
まあ、あまり目くじら立てずに純粋にドラマとして楽しめばよいのではないでしょうか。
金陀美具足(きんだみぐそく)
ドラマでは家康が今川義元から贈られ、義元が討たれた桶狭間の戦いの際にも着用していました。
確かに戦場でこんなキンキラの具足を付けていたら目立って、敵方からも格好の標的になりますね。
ちなみにホンモノは現在でも静岡市の久能山東照宮博物館に保存されています。
これもドラマ中の衣装
本多平八郎忠勝(山田裕貴さん)
左から織田信長(岡田准一さん)、竹千代、瀬名(有村架純さん)
「ドラマシアター」では、メイキング映像や出演者のインタビューがドラマの見所とともに上映されています。
桶狭間の戦い後に家康が菩提寺である大樹寺から岡崎城への帰還を果たすシーンが、3面のパノラマ4Kモニターと5.1chの迫力あるサウンドで見ることができました。
他にも出演者のデジタルサイネージと一緒に写真を撮れるコーナーや関ケ原の戦いを再現したジオラマなどが人気でした。
最後には登場人物と演じている役者さんのサイン、エピソードなどのパネル展示などがあり、過去に見た大河ドラマ館と比べても質・量とも充実した展示になっていると感じました。
土産物はドラマ館の前にプレハブで建てられていました。
「どうする家康」グッズや岡崎の名産品が数多く並んでいます。
岡崎城天守も大河ドラマの放映に合わせて内部がリニューアルされました。
岡崎城には何度も来ていますが、天守に入場するのにこれだけ人が並んでいるのは初めて見ました。
今回の松本さんが演じる家康は従来の狡猾な狸おやじとはまったく違ったイメージです。優柔不断で頼りない若き日の家康として描かれていますが、今後、天下取りに向かって何度も大きな決断を迫られる場面が待ち受けています。家康の成長の過程が楽しめるドラマになっていくことを期待したいです。
次は浜松の大河ドラマ館にも行ってみようと思います。