山形城訪問レポートその2です。
最上義光公像
慶長出羽合戦の際、上杉景勝の重臣・直江兼続を迎え撃った最上義光の騎馬像です。
なんと重さ3トンもある銅像を馬の後ろ足2本だけで支えています。
全国に数多くある武将の銅像の中でも屈指のカッコよさだと思います。
以前ブラタモリでタモリさんから指摘されていましたが、プレートがついているのは、なぜかこのアングルです。
一番カッコよく見える左側面に貼るべきだったのでは?という疑問は確かに湧きます。
ちなみに手に持っているのは槍ではなく、「金砕棒(かなさいぼう)」という全長2メートル、重さ約1.8kgもある鉄の棒です。これで敵を叩き、粉砕したそうです。
義光は当時としては大柄で180cmあったといわれています。
人一倍力の強かった義光だからこそ使いこなせた武器です。
二の丸東大手門
櫓門・多門櫓・高麗門・土塀を備えた山形城の正門です。平成3年(1991)に復原されました。
江戸城や大阪城の門にも匹敵する規模です。
東大手門 内部
山形城ジオラマ
一番左が今いる東大手門。本丸には四隅には隅櫓が建ち、周囲は水堀だったことがわかります。
東大手門の上から二の丸を見下ろします。中央に見えるのは最上義光公騎馬像。
反対側の枡形を見下ろします。
ここに入ってきた敵はまさに袋の鼠、一網打尽にされてしまいます。
2014年夏に公開された映画「超高速!参勤交代」では、佐々木蔵之介さん演じる主人公のお殿様が江戸城に到着するラストシーンの撮影が、この東大手門を使って撮影されました。
二の丸東堀
東側の石垣および水堀は壊されたり埋められたりすることなく、当時のまま現存しています。
堀のすぐ脇をJR東北本線が通っているので車窓からも復原された東大手門を見ることができます。
最上義光歴史館
霞城公園をあとに東には最上氏や山形城の歴史を紹介する資料館があります。
さきほどの東大手門もそうですが、入場無料なのが嬉しい。
一部工事中ですが、中に入ることができました。
中には義光公所用の兜や長谷堂合戦図屏風など、興味深い品々が展示されていますが、義光の娘、駒姫の生涯を紹介した展示もありました。
駒姫は、当時、東国一の美女といわれていました。その噂をききつけた、ときの関白・豊臣秀次から側室に差し出すよう命令され、義光は逆らえずに嫌々ながらも駒姫が15歳になったときに、京都へ嫁がせることにしました。
しかし、駒姫が京都に到着してすぐ、秀次事件が勃発し、駒姫は実質まだ側室になっていないどころか秀次と会ってすらいないにもかかわらず、他の側室たちと一緒に処刑されてしまいました。
この時に義光は豊臣を深く恨み、関ケ原では家康の東軍に味方したといわれています。
三の丸の土塁跡
東大手門の中にいたボランティアガイドの方に山形城の土塁のすごさを見るならここ!とおすすめされたので、最後に歩いて10分ほど東南に足を延ばしました。
市街地の中にある公園にも関わらず小山のような土塁が現存しています。
三の丸は東西1.5キロ、南北2キロ、周囲6.5キロ、71万坪という途方もない大きさだったのです。
以上、山形城訪問レポートでした。