にっぽん城まつり2024 | おおとり駆の城日記

おおとり駆の城日記

子供の頃からお城好き 今までに巡ったお城の感想 その他どうでもいい趣味のことなどあれこれ綴っていきます

今回は3月2・3日に行われた「にっぽん城まつり」参加レポートです。


このイベントは本家横浜の「お城EXPO」の出張版として2020年から愛知県で開かれており、今年が4回目になりますが、おそらく本家に次ぐ規模ではないでしょうか。さすがに三英傑のお膝元です。


昨年までは愛知県常滑市の中部国際空港(セントレア)に隣接する愛知県国際会議場(Aichi Sky Expo)で開かれていましたが、今年は会場を名古屋市内に移し、名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)で行われました。

近所ということもあり、今回は2日とも参加することにしました。


特に初日は風が吹いて寒い朝となりましたが、張り切って30分前に到着しました。


今まで何度も仕事やプライベートで利用している吹上ホールですが、こんなに人が並んでいる光景は初めてみました。すでに300人以上は並んでいます。

スカイエキスポは屋内で待つスペースがありましたが、ここは吹きさらしなので、みなさん寒そうに開場時間を待っています。


入口近くには愛知県ゆかりの「桶狭間の戦い」「小牧長久手の戦い」「長篠の戦い」に関連した展示が多くありました。

また写真撮影は不可でしたが、信長、秀吉の花押(サイン)の入った制札なども展示されていました。


日本100名城、続100名城のパネル展示

お城EXPOといえばこのパネルがおなじみですが、そろそろ違う見せ方も工夫してほしいところです。


全国の自治体や観光協会のブース

パンフレットの配布や限定ご城印などのグッズを販売しています。

各ブースではミニゲームやアンケートに答えてプレゼントなど集客にも工夫を凝らしています。

私は毎年パンフレットを入れるために大きめのトートバックを持参していきます。

帰ってから整理するのが一苦労ですが、これもまたイベント参加の楽しみです。


御城印の販売ブース

同じお城でも何種類もの城印があり、ものすごい数のご城印が販売されています。

ご城印そのものを否定するつもりはありませんが、せめてそれぞれのお城の現地で購入してほしいと思います。


お城好きで知られるタレント田村淳さんのパネル。

ご本人は会場に来ていませんでしたが、同じ日に地元東海テレビで放送された「おしろツアーズ」という番組に出演されていたようです。


「もしも徳川家康が総理大臣になったら」

2021年に話題になった眞邊明人さん原作の映画が今年の7月に公開となります。

これは主演の浜辺美波さんの衣装。昨年NHKの朝ドラ「らんまん」でファンになったので、原作は未読ですが、見に行こうと思っています。


毎年このイベントではお酒のコーナーも充実しています。

フードコートでは地酒を楽しむことができます。

このあとステージに登場する先生方もお酒をすすめられていました。

私は下戸なので飲んだことはありません・・・


城愛(じょうあい)ステージ

会場では2日間にわたって武将隊の演武やお城の専門家による講演会やトークショーが行われました。

横浜のお城EXPOの講演会では入場料とは別にチケット代が必要ですが、このお城まつりのステージで行われるイベントやトークショーは入場料だけで自由に見学することができるのでお得感があります。


加藤理文先生(日本城郭協会理事)

トップバッターは加藤先生です。先日、彦根城の現地ツアーでご一緒させていただいたので、とても親近感があります。

この日は「家康が改修した三河の城」のテーマで小牧・長久手の戦いのあとに家康が西三河、東三河の城郭をどのように改修し、秀吉の攻撃に備えたかというお話でした。私も初めて名前を聞くお城が多くあり、近いうちに行ってみようと思います。


ちなみに赤い兜をかぶっているのは「れきしクン」お笑いタレントであり、YouTuberでもあります。2日間MCを担当しました。司会ということもあり、自身の主張は控えめながらお城に関する知識は本物です。


前田慶次さん(名古屋おもてなし武将隊)

前田利家の甥、「天下御免の傾奇者」として有名な名古屋おもてなし武将隊の晴れ男。

この人も城郭検定準1級ということでお城に関する知識もなかなかのものです。

普段は名古屋城を中心に活動していますが、Youtubeのチャンネルも好評のようです。


村井美樹さん(俳優)

「Qさま!!」「ローカル路線バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」などのテレビ番組でもお馴染み。

鉄道とお城、加えてお酒も大好きという村井さん。お城に興味をもつきっかけになったのは犬山城を名鉄で訪れたことがきっかけだったそうです。

「乗り鉄」「撮り鉄」といった鉄道ファンの中にあらたに「城鉄(しろてつ)」というジャンルの確立を宣言して、会場を湧かせました。


三浦正幸先生(広島大学名誉教授)

三浦先生は大河ドラマの建築考証を長年務めており、昨年の「どうする家康」はもちろん、今年の「光る君へ」でも寝殿造などの建物セットの復元を担当されています。

時代による建築考証の難しさなどについてお話されました。

写真は「麒麟がくる」に登場した坂本城の絵図ですが、当時のものと思いきや、なんと三浦先生がドラマ用に書き起こしたものでオリジナルだとか。

会場からは驚きの声があがっていました。


柴裕之先生(東洋大学文学部非常勤講師)

2日目のトップは昨年「どうする家康」の時代考証を小和田先生、平山優先生とともに担当された柴先生です。

柴先生が歴史に興味を持つようになったのは、滝田栄さんが演じたNHK大河ドラマ「徳川家康」を見たことがきっかけだったそうです。

それから40年後に同じ家康で時代考証を担当するとは、と感慨深いお話をされました。

専門家の先生にとっても、その入り口としての大河ドラマの存在って大きいですね。


いなもとかおりさん(城マニア・観光ライター)

25歳のときにお城に魅せられてOLを辞め、お城ライターに転職したといういなもとさん。

今まで巡った城は700を超えているそうです。

ただ、ご主人はお城嫌いらしいので、2歳になるお子さんを早くお城好きに育成したいと頑張っています。石垣について語る愛が半端ないです。


ここで大村秀章・愛知県知事が会場に到着

お城を通じて愛知県をもっと盛り上げてください、とエールが送られました。

小和田先生、いなもとさん、クリスグレンさんたちと記念撮影です。


クリス・グレンさん(ラジオDJ・日本城郭協会理事)

城好き・甲冑好きのオーストラリア人クリス・グレンさんは午前中、生放送のラジオ番組を終えて、駆け付けてくれました。

この日は小牧長久手の戦いと岩崎城について語ってくれました。

本当に日本語がお上手。日本文化への造詣が深いです。


小和田哲男先生(日本城郭協会理事長・静岡大学名誉教授)

ラストは大御所・小和田哲男先生です。

先日石垣が見つかった坂本城での話題に触れました。

現地説明会では前代未聞の2000人もの人が集まり、あらためて最近のお城への関心が高いことが証明されました。また、これを受けて、本来はそのまま宅地開発されてしまう予定だったものが、滋賀県では急遽遺跡の保存に動くことになりましたと、小和田先生が本当に嬉しそうに語られ、会場のお城ファンも拍手喝采です。


講演の合間には武将隊による演舞やゆるキャラによる自治体の紹介がありました。


名古屋おもてなし武将隊


岐阜関ケ原古戦場おもてなし武将隊


ひこにゃん

ご存じゆるキャラの元祖、彦根城と近江のお城のPRに来てくれました。

うごきが本当にゆるいのがかわいい。癒されます。


のぶなが君とよしもと君

織田信長と今川義元の宿敵同士もゆるキャラになると仲良くなります。

桶狭間古戦場のある豊明市のキャラクターです。






サイン会

朝早くから並んだ甲斐があり、先着順人数限定で加藤先生、いなもとさん、クリスさん、小和田先生のサインをいただくことができました。


ずっと探していたお城のガチャガチャも会場の一角にありました。1回400円で見事第一位希望の熊本城をゲットしました。


2日間とも家族連れが多く、手作り甲冑を付けた子供の姿も目立ちました。

このようなイベントは鉄道や自動車関係では以前からあったのでしょうが、あらためて最近のお城ブームを実感します。


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