「光る君へ」びわ湖大津 大河ドラマ館 | おおとり駆の城日記

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今回はお城とは全く関係がありません。

NHK「光る君へ」の大河ドラマ館が滋賀県大津市の石山寺にオープンしたというので出かけてきました。


石山寺は奈良時代に創建された古刹として有名ですが、訪れるのは初めてです。

10時過ぎに着きましたが、3連休ということもあって、すでに駐車場待ちの車の長い列ができていました。

係の人から止められるまで1時間くらいかかりますよ、ちょっと離れますが別の駐車場をご利用くださいと案内されたので、1キロほど離れた山の中の臨時駐車場から歩くことにしました。


瀬田川沿いの道を歩いて15分ほどで石山寺に到着しました。

先ほど見た駐車場の車の列はほとんど進んでいません。歩いてきて正解でした。


東大門

石山寺の正門で、鎌倉時代の建立とされていますが、焼失を繰り返し、現在のものは慶長期に淀殿の寄進によって大規模に修理されたものとされています。


仁王像

門の両脇には立派な仁王像が祀られています。鎌倉時代の仏師運慶・湛慶の作と伝わり、歴史を感じさせます。


大河ドラマ館は明王院という建物を期間限定で改修して造られています。

お寺の建物らしく、玄関でスリッパに履き替えます。


主演の吉高由里子さんのパネル


同じく吉高さん演じるまひろ(紫式部)が劇中で着用した衣装

これは第4回「五節の舞姫」の回で花山天皇(本郷奏多さん)の前で五節の舞を披露したときのものです。


他にも登場人物の紹介や相関図、劇中の小道具、メイキング映像が見られる4Kシアターなど大河ドラマ館定番の展示がされていましたが、いかんせん建物が狭いため、過去に私が行った大河ドラマ館(麒麟がくる、青天を衝け、どうする家康など)と比べると小規模感が否めません。

人も増えてきたため、早々にドラマ館をあとにして、境内の見学に向かいました。


硅灰石(けいかいせき)

境内の大坂を登りきると、正面に巨大な岩の壁が現れます。

この岩は、石灰岩がこの付近に噴出した花崗岩の熱作用で変成したもので国の天然記念物に指定されています。

寺名の由来ともなったもので、石山寺を象徴するパワースポットです。


本堂

滋賀県最古の木造建造物とされています。

もともとの創建は石山寺の草創期である奈良時代まで遡るそうですが、現在のものも平安末期の永長元年(1096)に建てられたといわれています。

もちろん国宝です。


源氏の間

本堂の端に外から見られる小部屋があります。

紫式部は石山寺参篭の折、琵琶湖に映る満月を見て「源氏物語」を着想し、この部屋で起筆したといわれています。

普段は紫式部の人形が置いてあるそうですが、この日はお留守でした。


多宝塔

この建物も国宝です。

建久5年(1194)に源頼朝が寄進したと伝わります。


紫式部像

境内の奥に広がる源氏苑の一角にあります。



「光る君へ」は大河ドラマでは馴染みのない平安期をとりあげたということ、昨年の「鎌倉殿の13人」「どうする家康」のように戦闘シーンなどもないことから、いまいち視聴率も振るわないという評判のようですが、貴族たちの権力争いに加え、恋愛要素も盛り込まれており、人間ドラマとしては大変見ごたえがあると思っています。


今年の大河ドラマ館としては大津の他、京都府宇治市、福井県越前市の3か所にオープンしています。

お近くにあれば行ってみてはいかがでしょうか。