MLBで輝く日本の二刀流 大谷翔平

 
MLBで輝く日本の二刀流 大谷翔平

WBC2023 ワールドべースボールクラシック
見事、日本が2009年以来14年ぶりの優勝を成し遂げましたね!!
クローザーとして登板しエンゼルスの同僚、マイク・トラウトから空振り三振を奪い
胴上げ投手となりMVPにも輝いた大谷翔平。
大谷翔平は、岩手県水沢市出身のプロ野球選手で、投手としても打者としても活躍する「二刀流」の選手として知られています。この記事では、大谷翔平の野球人生や記録、功績について紹介します。
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日本の二刀流 大谷翔平の生い立ち

岩手県水沢市(現在の奥州市)出身で社会人野球の選手だった父とバドミントンの国体に出場経験がある母。
兄と姉がいる3人兄弟で1994年7月5日に産まれました。
(兄は社会人野球選手でトヨタ自動車東日本硬式野球部所属していましたが今は引退しておりコーチをしている大谷龍太)

幼少期には野球以外位にバドミントンと水泳を習っていました。


リトルリーグ

小学校3年時に水沢リトルリーグで野球を始め、全国大会に出場。
小学校5年生で球速110km/hを記録。1試合で6回17奪三振の成績を残したことも。

中学時代

中学時代は一関リトルシニアに所属し、ここでも全国大会に出場。
少年時代に憧れた野球選手がおり、打者では松井秀喜、投手ではダルビッシュ有。


高校時代

高校時代の大谷翔平は投手としてだけでなく打者としても優れた成績を残し、2012年の第94回全国高校野球選手権大会で準優勝に貢献しました。

自身が中学3年時にセンバツ大会決勝に進出した花巻東高校のエース菊池雄星に憧れ、同校へ進学。
入学時点で、「日本一になる」「日本人最速となる160kmを記録する」「ドラフトで菊池雄星を越える8球団から1位指名を受ける選手になる」という目標を掲げていました。

大谷は1年夏まで野手として起用され、1年春は「4番・右翼手」で公式戦に出場。
秋からは投手でエースを務め、最速147km/hを記録しました。
2年春には最速151km/hを記録し3年生の夏、2012年度の全国高等学校野球選手権岩手大会の準決勝・一関学院高校戦ではアマチュア野球史上初となる160km/hを記録。
甲子園通算成績は14回を投げ、防御率3.77、16奪三振。
野手としては2試合で打率.333、1本塁打を記録しました。
9月には第25回AAA世界野球選手権大会の日本代表に選出され、主に四番・指名打者として起用され、5位決定戦の対大韓民国代表戦では12奪三振を記録し、最速155km/hも記録しました。
その後、9月18日にプロ志望届を提出しました。

プロ野球ドラフト会議前にはNPBだけでなくMLB球団からも注目されており
当初、MLBかNPBかは五分五分と語っており、ロサンゼルス・ドジャースやテキサス・レンジャーズ、ボストン・レッドソックスとの面談を経て、10月21日にMLBへの挑戦を表明。
会見上では日本のプロよりもメジャーリーグへの憧れが強く、マイナーからのスタートを覚悟の上でメジャーリーグに挑戦したいと語りました。

日本ハム時代


10月25日に行われたドラフト会議ではファイターズが大谷を1巡目で単独指名し交渉権を獲得。 高校卒業後、アメリカでプレーすることを希望していたが、球団側は、日本でのプレーを勧め、投手としても打者としても活躍する「二刀流」の育成プランなどを提示した。入団交渉を繰り返し、12月に入団が決まった。
12月25日に契約金1億円+出来高払い5000万円、年俸1500万円(推定)で仮契約を結んで入団会見をおこない、背番号は前年までダルビッシュが着用していた「11」に決まった。

入団翌年の2013年は春季キャンプで投手と野手の練習を並行して行い2月に一軍に合流しました。
オープン戦や春季教育リーグでは、投手、右翼手、指名打者などを経験しました。
そして2013年3月29日のシーズン開幕戦に出場し、球団では54年ぶりとなる高校卒業生の外野手として8番・右翼手で先発出場。
開幕戦で2安打1打点を記録し、高校卒業生の新人選手としては53年ぶり2人目となりました。
5月23日の東京ヤクルトスワローズ戦では、投手として初登板・初先発し、5回2失点でしたが新人投手の初登板で史上最速となる157km/hを投げ、6月1日の中日ドラゴンズ戦では先発投手を務め5回3失点でプロ初勝利を挙げました。
6月18日の広島東洋カープ戦では、セ・リーグ球団の主催試合で指名打者が使えないため、5番・投手で先発出場。
先発投手が3番から5番の打順を打つのは1963年の梶本隆夫以来50年ぶりでした。
7月10日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦ではプロ初本塁打を打ち高校卒業生の新人選手としては46年ぶりとなりました。

オールスターゲームにも外野手として初選出され第1戦では投手として登板し1回2安打無失点で最速157km/hを記録。
第2戦では高校卒業生としては初めて一番打者で起用され初安打となる二塁打を記録しました。
そして、続く第3戦では高卒新人としては1986年の清原和博以来となるオールスターゲームでの打点を記録し敢闘選手賞とスカイアクティブテクノロジー賞を受賞しました。
8月9日の千葉ロッテマリーンズ戦ではプロ入り後初の救援登板を果たし、投手としては13試合に登板し3勝無敗、防御率4.23を記録しました。

メジャー挑戦

その後も数々の記録を作り2017年11月11日にポスティングシステムを利用してMLBに挑戦することを表明。
MLBの労使協定により、プロ経歴5年で23歳の大谷はインターナショナル・ボーナス・プールでの契約対象選手となるため契約金は低額で、かつマイナー契約しか締結できない(年俸調停権を得るまではMLB最低保証年俸程度で選手を保有できる)ことから、資金力に関係なく様々な球団が大谷の獲得を目指した。
交渉期間はMLB選手会からの要望により、大谷に限って通常の30日間から21日間に短縮され、その代わり交渉期間前の書類によるプレゼンテーションが許可された。11月29日に代理人を通じてMLBの全30球団に対し自身に対する評価や今後の育成法などを書いた質問状を送付しました。

12月4日に書類審査の結果、移籍先候補はアメリカ西海岸沿いを中心とする7球団(シアトル・マリナーズ、ロサンゼルス・エンゼルス、テキサス・レンジャーズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ロサンゼルス・ドジャース、サンディエゴ・パドレス、シカゴ・カブス)に絞られたと代理人が表明。落選した球団にはニューヨーク・ヤンキースやボストン・レッドソックスなどの名門も多く含まれておりMLBファンの間でも大きな反響を呼びました


エンゼルス時代

2017年12月9日、エンゼルスと契約合意し球団側も大谷の獲得を表明し背番号は「17」と発表されました。
翌10日にマイナーリーグ契約を結び、ルーキー級アリゾナリーグ・エンゼルスに配属されました。
入団記者会見は本拠地のエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムで行われ、その後2ヶ月連続でアメリカンリーグの野手部門でプレーヤー・オブ・ザ・マンスを受賞しました。
日本人野手の複数回受賞は史上初の快挙です。打者として23試合に出場し、リーグトップタイの9本塁打を放ち、投手として3試合に登板し、2勝0敗、防御率1.35、20イニングを投げて17奪三振を記録しました。8月14日の対ヒューストン・アストロズ戦(エンゼルス・スタジアム)には1番・DHで出場し第39号本塁打を打ち球団タイ記録の左打者シーズン最多本塁打を記録しました。同18日、敵地でのタイガース戦に「1番・投手」で出場し、打者としても8回の第4打席で4試合ぶりの40号本塁打を打ち、レジー・ジャクソンの持つ球団左打者のシーズン最多本塁打記録を更新しました。

タイム誌が「世界で最も影響力のある100人」を発表し、野球界で唯一選出されました。推薦者はヤンキースのレジェンドで、MLB通算696本塁打を放ったアレックス・ロドリゲスです。また、2016年のブライス・ハーパーと並んだMLB最多記録と並びました。

9月15日にタイム誌が「世界で最も影響力のある100人」を発表し、野球界で唯一選出された。推薦人はヤンキースのレジェンドで、MLB通算696本塁打を放ったアレックス・ロドリゲス。
同25日、4試合で13四球のMLBのタイ記録を達成し、ベーブ・ルースと並んだ。


2021年10月3日のシーズン最終戦に「1番DH」で先発し、第1打席で11試合ぶりとなる本塁打を放ち、この1本でシーズン100打点を達成しました。打者として138安打・100打点・103得点、投手として130回1/3、156奪三振という、MLB初となる投打5部門での「100」を成し遂げたのです。
後半戦は打撃の調子を落としたことに加えて、一発を恐れた相手チームから勝負を避けられることも多く、本塁打王にはあと一歩及びませんでした。
しかし、MLBでは自身初めて投打の二刀流として怪我なくシーズンを完走し、打者としての最終成績は打率.257、46本塁打、100打点、OPS.965、26盗塁、投手としての最終成績は9勝2敗、防御率3.18、156奪三振という飛躍のシーズンとなりました。

45本塁打25盗塁は史上6人目の快挙といわれており、三塁打をシーズン6本以上も打ったことで1955年のウィリー・メイズ以来の記録を残したとも言われています。
オフの10月22日には日本版のフォーブス30アンダー30の一人に選ばれ、11月18日には同年の二刀流での活躍が評価され、アメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)に史上19人目の満票で選出されました。日本出身の選手としては2001年のイチロー以来史上2度目となります。この年のエンゼルスはポストシーズン進出争いに絡めずに負け越したが、ポストシーズン進出を逃したチームからの選出は史上4人目、満票での選出は史上初となりました。11月23日には自身初めてオールMLBチームのファーストチーム指名打者、そしてセカンドチーム投手に選出されたほか、シルバースラッガー賞やエドガー・マルティネス賞など数々の表彰を受けました。

2022年


スポーツ界の「アカデミー賞」とも言われる「ESPY賞」で、男子最優秀アスリートに選ばれました。これは日本人選手として初めての快挙です。
大谷選手は、NBAファイナルでMVPに輝いたステフィン・カリー選手や、NFLでMVP4度のアーロン・ロジャース選手、NHLで20-21シーズンMVPのコナー・マクデビッド選手らを抑えての受賞となりました。
野球界では、過去に94年のバリー・ボンズ選手、96年のカル・リプケン・ジュニア選手、98年のケン・グリフィー・ジュニア選手、99年のマーク・マグワイア選手が受賞しており、大谷選手はMLB選手としては23年ぶりの快挙となりました。

また、8月10日に行われたアスレチックス戦で、投手として6回4安打5奪三振無失点の好投を見せ、今季10勝目を挙げました。同時に打者としても7回の第4打席で今季25号本塁打を放ち、1918年のベーブ・ルース(レッドソックス)以来、史上2人目となる同一シーズン「2桁勝利&2桁本塁打」を達成しました。
日本人MLB選手としてはイチロー選手を抜いて、松井秀喜選手の175本に次ぐ単独2位となる通算118号の本塁打を記録しました。

2023年


1月6日に野球日本代表入りが決定。

大谷翔平は、野球日本代表入りが正式に決定し、WBC決勝・アメリカ戦に「3番DH」で出場した。彼はブルペンとベンチを往復し、リリーフの準備を進めながら、9回にはDHを解除してマウンドに上がった。先頭バッターをフルカウントから四球で出したが、その後ベッツを二ゴロ併殺に打ち取った。そして最後は、エンゼルスの同僚でアメリカ代表のキャプテンであるトラウトを迎え、スライダーで空振り三振に仕留めた。
胴上げ投手となり、侍ジャパンの3大会ぶり3度目、2009年以来14年ぶりの優勝に貢献した。今大会は、史上初の二刀流で出場し投手として2勝1セーブ、打者としては23打数10安打で打率.435、1本塁打、8打点の成績でMVPを獲得した。

タイトル

NPB
  • 最多勝利:1回(2015年)
  • 最優秀防御率:1回(2015年)
最高勝率:1回(2015年)

NPB
  • 最優秀選手:1回(2016年)
  • ベストナイン:3回(投手部門:2015年、2016年 / 指名打者部門:2016年) ※2016年は史上初の投手部門と野手部門の同時受賞、2016年は指名打者部門での平成生まれ初の受賞
  • 正力松太郎賞:1回(2021年)※特別賞、選手として表彰
  • 月間MVP:2回(投手部門:2015年4月、2016年6月)
  • 最優秀バッテリー賞:1回(2015年 捕手:大野奨太)
  • ジョージア魂賞
    • 年間大賞:1回(2014年)
    • Bi-weekly賞:1回(2014年度第2回)
  • 札幌ドームMVP:2回(野球部門:2015年、2016年)
  • セ・パ交流戦 日本生命賞:1回(2016年)
  • オールスターゲームMVP:1回(2016年第2戦) ※指名打者として出場
  • オールスターゲーム敢闘選手賞:1回(2013年第3戦) ※右翼手として出場
  • オールスターゲームSKYACTIV TECHNOLOGY賞:1回(2013年) ※右翼手として出場
  • ホームランダービー優勝:1回(2016年第1戦)
MLB
  • シーズンMVP:1回(2021年)※アジア人史上2人目、日本人史上2人目、1位票満票(MLB史上19人目、アジア人史上初、日本人史上初)
  • 新人王(2018年) ※アジア人史上4人目、日本人史上4人目
  • シルバースラッガー賞(指名打者部門):1回(2021年)※アジア人史上2人目、日本人史上2人目
  • コミッショナー特別表彰:1回(2021年)※アジア人史上2人目、日本人史上2人目
  • エドガー・マルティネス賞:2回(2021年、2022年)※アジア人史上初、日本人史上初
  • プレイヤー・オブ・ザ・マンス:2回(2021年6月・7月) ※日本人史上3人目、複数回受賞は日本人野手史上初
  • ルーキー・オブ・ザ・マンス:2回(2018年4月、2018年9月)
  • プレイヤー・オブ・ザ・ウィーク:4回(2018年4月2日 - 4月8日、2018年9月3日 - 9月9日、2021年6月14日 - 6月20日、2021年6月28日 - 7月4日)
  • ロサンゼルス・エンゼルス最優秀選手賞:2回(2021年、2022年)
  • ニック・エイデンハート最優秀投手賞:2回(2021年、2022年)
  • ESPY賞
    • 「ベストMLB選手」部門:2回(2021年、2022年)
    • 「最優秀男性アスリート」部門:1回(2022年)
  • プレイヤーズ・チョイス・アワーズ
    • 年間最優秀選手:1回(2021年)
    • 優秀選手:1回(2021年)
  • オールMLBチーム
    • ファーストチーム(先発投手):1回(2022年)
    • ファーストチーム(指名打者):1回(2021年)※日本人選手初
    • セカンドチーム(先発投手):1回(2021年)
    • セカンドチーム(指名打者):1回(2022年)

※2021年の同時選出は史上初

国際大会
  • WBSCプレミア12・ベストナイン:1回(先発投手部門:2015年)
  • 2023 ワールド・ベースボール・クラシック :最優秀選手、東京リーグMVP、ベストナイン(投手部門、指名打者部門)
その他表彰
  • 報知プロスポーツ大賞:2回(2014年、2016年)
  • 日本プロスポーツ大賞:3回(2016年、2018年、2022年)※2022年は殊勲賞
  • 速玉賞(2014年)
  • 毎日スポーツ人賞 グランプリ(2018年)
  • ビッグスポーツ賞:2回(2018年、2021年)※2018年はテレビ朝日スポーツ放送大賞
  • 新語・流行語大賞 年間大賞『リアル二刀流/ショータイム』(2021年)
  • Yahoo!検索大賞
    • 大賞:1回(2021年)
    • アスリート部門:1回(2021年)
  • ナンバーMVP賞:2回(2016年、2021年)
  • フォーブス30アンダー30:1回(2021年)
  • #Twitterトレンド大賞 スポーツ部門賞:1回(2021年)
  • 朝日スポーツ賞:1回(2021年)

WBC 7試合連続で視聴率40%超え

<2023年WBC日本戦視聴率>
・1次R日本-中国(3月9日午後8時9分~171分)41.9%(TBS)
・1次R日本-韓国(3月10日午後7時37分~223分)44.4%(TBS)
・1次R日本-チェコ(3月11日午後7時9分~165分)43.1%(テレビ朝日)
・1次R日本-オーストラリア(3月12日午後7時8分~172分)43.2%(テレビ朝日)
・準々決勝日本-イタリア(3月17日午後7時9分~165分)48.0%(テレビ朝日)
・準決勝日本-メキシコ(3月21日午前8時25分~215分)42.5%(TBS)
・決勝日本-米国(3月22日午前8時25分~223分)42.4%(テレビ朝日)

まとめ


まだ20代という若さでありながら、野球選手として多大な成果を挙げています。
彼の驚異的な投球力と打撃力は世界中から注目を浴びています。

今後も活躍が期待されることは間違いありません。
その才能と人柄から、多くのファンから愛されています。
これからも応援していきたいと思います。
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