らしく演じる | おいけ家金魚のblog

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人形遣いのメモリーブログです。公演や稽古、日常のあれやこれや。

稽古の中で、改めて問い続ける日々。

 

 

人間ならば、表情で

こまかいしぐさで

それらしくみせることができる演技も

 

人形ゆえの

無表情さとか、

細部をうごかせない不自由さとかの

制限がある中での

演技。

 

 

だからこそ、

面白いという面もある。

 

 

わずかな角度で表情が変わって見える「能面」のごとく

人形も

わずかな頭の向きとか

姿勢の変化で

「意味合い」が違ってくる。

 

 

演者が、どんなに

自分は「らしく演じている」つもりであっても、

観客の目線で見ると

そうは見えないことが多々ある。

 

それを

軌道修正するのが

「俯瞰の視点」

 

演出家の目であったり、

ビデオで収録し

第3者の目線で

自分の演技を客観的に判断する目。

 

 

 

より

楽しい作品に

らしく演じられる作品に

 

 

新作を作ってゆく過程においては、特に

神経をそこに集中させて

 

 

 

そして

一つの作品が誕生したら

お客さんに観ていただいて、

さらに修正を重ねて・・・

 

 

見えないゴールに向かって

走り続けている感じの日々だけれど、

それが、また至福のときだったりもして・・・。

 

 

たぶん

 

だから続けていけるのだと思える。