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 …今回は美濃・尾張を取り巻く様々な人物が浮かんでは消え、道三・高政親子の決定的な対立を形作り、『麒麟がくる』開始以来最大の地獄絵巻を描き始める。
 
 利政(本木雅弘)が剃髪して道三の称号を得て二か月後、道三の次男・孫四郎(長谷川純)光安(西村まさ彦)の館を訪ねてきた。これに十兵衛(長谷川博己)も呼ばれ、すぐに高政の家督相続についての話になる。
 
 高政(伊藤英明)織田彦五郎(梅垣義明)の家老と密談を重ね、いつか必ず信長と敵対し争いを引き起こす、尾張の帰蝶(川口春奈)もこれを懸念し、明智一党に相談せよと孫四郎に密かに使いを寄こしたのだという。このまま美濃を高政に任せてはおけない、兄・高政に守護代を退いてもらうべく、その先陣を明智に任せたいと、孫四郎は光安と十兵衛に求めた。だが十兵衛はこれを断り、孫四郎は失望したかの様にその場を去っていく。
 
 
 後日十兵衛は高政に稲葉山城に呼び出される。孫四郎を唆した帰蝶に釘を差してくる様、尾張に出向いてくれという。しかし、十兵衛は道三を訪ね、高政の意を受けて帰蝶に会いに行ったとしても、追い返されるに決まっている、この混乱は道三が今後の道筋を決めないまま高政に家督を譲ったからだと苦言を呈する。
 
 だが道三はこれに動じない。道三は言う。高政に力があれば生き残ることができよう、帰蝶には信長(染谷将太)が彦五郎に負けることがあれば、美濃に身一つで帰ってこい…だがあの信長という男は、やすやすと負けぬであろう、とも…。
 
 
 そして異変は起きる。尾張守護の斯波義統が、守護代・彦五郎の家老・坂井大膳によって暗殺されたのだ。難を逃れた義統の嫡男である義銀は、知らせを受け命からがら信長のもとへ逃げ込んだ。
 
 これを受け、帰蝶は信長の側についた守山城主の叔父である織田信光(木下ほうか)をまんまと抱き込み、彦五郎を清州城内で不意打ちさせることに成功する。岩倉織田家以外は、こうして信長の支配下に落ちた。
 
 
 この出来事は周辺諸国に衝撃を与える。特に東庵(堺正章)を駿府に招いていた太原雪斎(伊吹吾郎)は、改めて己が生きているうちに信長を潰さねばならないと改めて口にする。
 
 道三は孫四郎そして三男の喜平次(犬飼直紀)を連れて鷹狩に出かける。稲葉良道(村田雄浩)は高政に、孫四郎は尾張の後押しで高政の座を脅かすかも知れぬと注進しており、孫四郎の勝ち誇ったかのような笑みに心を脅かされる高政は…遂に意を決した一計を案じるのであった。
 
 
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 …にしても。これは単なる余談だが、病を装って己の兄弟を城に呼び寄せ、これを討ち果たすという手段は、この時代の常套手段であったらしい。
 
 高政が孫四郎と喜平次を稲葉山城で殺す場面にどこか既視感を覚えて改めて調べてみると、のちに信長が弟・信勝を暗殺した手段も、ほぼ全く同じやり口なのだ。恐らくのちに描かれるであろうこの場面は、二番煎じにならないためにも異なった描写になるであろうから、どの様な脚色を加えるのか…これを観るのもまた楽しみだ。
 
 2話連続して、大事にする人間を失う畳みかける様な展開を迎え、そして退場がいよいよ近づいてきた利政改め道三も、長良川の戦いにてどの様な最期を迎えるのだろう。ここも見逃せないポイントだ。
 
 …そして道三が打ち取られるこの戦いは、明智家の苦難の始まりであり、叔父・光安の戦死、明智家の離散、そして10年に及ぶ朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)の臣下としての仕えに繋がっていく訳だが…この間の足利義明(滝藤賢一)との出会い等、夏頃放送になると言われている「桶狭間の戦い」までの見どころに事欠くことはないであろうが…やはりどうしても気になるのは、未だ中断が続く撮影の再開のメドが立たないことであろう。
 
 『ハケンの品格』も『半沢直樹』も今の段階で放送日すら決定しておらず、そして『エール』も、このままだと撮影済みストックの枯渇という事態に向かって、一直線に突き進むことになる。
 
 『下町ロケット』、『JIN -仁-』、『野ブタをプロデュース』といった過去の人気作の再放送バージョンも高視聴率を記録し、最早あらゆる新作ドラマの制作事情は壊滅的に近い事情と言えよう。
 
 数週間後に、我々を取り巻くあらゆる事情がどうなっているのか…それも含め、いまはとにかく不安が尽きない。