憂鬱の種

2022-01-21 20:40:50 | 日記

意識的に貯めてるわけではないのだが、

勝手に貯まってしまうのが小銭。

コンビニなどで買い物をする時、小銭を数えるのが面倒なので

ついつい札で支払うと、漏れなく小銭のお釣りがまたやってきて

どんどん貯まりこむ。

それを今まで空き瓶に入れては、機会があると郵便局へ持って行ってたのだが

今年から小銭は預金すると手数料が引かれることになった。

預金するというのに手数料?

あんたんとこに預けてやるってのに、利子どころか客から金を巻き上げるとは

世の中どんどんとわけのわからない方向へと走り出している。

そこそこまとまった金額を預け入れてる預金通帳に、たまにポツンと「利子」と記入されるその金額たるや

チロルチョコが買えるかどうかのハナクソみたいな利子だというのに

預け入れに金を搾取される時代がきたとは。

小銭とて金だぞ。

そこんとこわかってるんだかなんだか。

 

今日はそんな小銭の中の一部を袋に入れて、本屋へと出かけた。

かなりな重量感だったが、預け入れて搾取されることを思ったら

多少のリスクは仕方ないと腹もくくれた。

本を買って、カフェにでも入って、うまいコーヒーでも飲んで

この小銭を役立てようと勢い勇んで出かけたものの

すでに欲しい本は買いつくしており、この町には

某チェーン店の、お世辞にもおいしいとはこないカフェしかない。

いくら小銭が重たくても、まずいものに消費するのは小銭がかわいそうだ。

 

仕方ないので、近くにあったコンビニで一杯100円のコーヒーを買ったのだが

いつもの癖でうかつにも千円札を出してしまい

小銭がまたしても重量を増やすことになってしまった。

なにやってんだ。

 

しかし、コンビニのコーヒーはバカにできんおいしさで

100円以上の値打ちを感じた。

「お値段以上、ニ○リ」のCMがドキュンと頭の中に流れた。

 

そんなことより、この小銭をどう活かしたものかと

助手席に置いた袋に詰め込まれた小銭を眺めながら

コーヒーを飲んでため息をついた今日だった。

 

先日郵便局へ行った時、小銭換金手数料発生前で

駆け込み小銭貯金に来ていたおばあさんが、

「なんてことしてくれんのよ~」と局員に言っていたのを思い出して

本当に、なんてことしてくれんだよ~と助手席に向かって言ってみた。

 

憂鬱にさせてくれる小銭が家にまだまだあることを思い出したら

さらに憂鬱に勢いがついた。

 

自分の憂鬱が、こんな程度で平和だなと感じた。

 



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