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【現代思想とジャーナリスト精神】

いま私たちが凝視すべき課題~『報道特集』2022.1.8~

1⃣沖縄県と米軍基地

 沖縄県の急激なコロナ感染者は一気に伸びた。米軍基地でクラスターがあらわれ、基地で感染してもマスクもせず街頭に出歩く。政府が米国や米軍部に要請しても、一向に効果はない。#日本は本当に独立国か?!金平キャスターの発言に共感。

 その後、政府は沖縄県の要請を受け、広島県山口県とともに「まん延防止等重点措置」を適用することを決めた。岸田首相は米軍に米軍基地の軍人に行動の自粛をもとめた。だが諸悪の根本にある日米地位協定にふれることはしないと明言、今後に再発が起ころうとも、とはせおりあえず今を切り抜ければよいという方針に徹した。
 なお岩国基地でも際立ってオミクロン感染症が発生し、山口県の多数を占めている。


2⃣現代中国


 文化大革命は中国国内から批判がおこった。天安門事件での素手の学生たちへの銃殺以来疑問をもった。『ベトナム日記』『ベトナムと思想の問題』
『ベトナムと人類解放の思想』で芝田進午氏は学問的分析をおこなった。当時、日本ベトナム協会都連会長だった芝田進午氏は中越戦争に、「中国は社会帝国主義」と抗議した。現在困難なのは中国を冷静に多面的に日本国民が判断できる情報がわからないことが挙げられる。
 

 私には、高度経済成長をとげた今の中国国民の暮らしのイメージがはっきりしない。魯迅が小説で描いた革命前の農民たちの貧しいけれど大地にねざす庶民の生き方に懐かしさがある。台湾や香港、ウイグル自治区などへの中国共産党からの介入も、中国への接近を遠ざけさせている。ただ北京五輪は無事成功してほしい。

 作家で大学教授の毛丹青氏と日下部キャスターのインタビューはためになった。長い歴史の中では対立が多かったことも日下部キャスターの解説に納得した。政治がらみで反中国にとどまるべきでない。中国の国民の様子。膳場キャスターがおっしゃった「中日両国の国民の相互理解に努力したい」という発言は、根本的に事態の紛糾に対応する両国の国民のあるべき基本的姿勢と考える。ただ香港や台湾の人権活動家への弾圧は目をそらさず、凝視すべきである。

3⃣「性別違和のある子どもたち」を差別」しない社会を

 母親が調べたアメリカでの調査事実。「自分の性意識と異なる別の性意識を強制された子どもは、8割が自死を思い立ち5割は実際に自死をはかる。」幼い子どもが死にたいと深い淵を垣間見る事実。教育が生きる権利と喜びを放棄させられていること。この問題は、日本社会の今後にとり、根本的な時代の課題だ。
 フェニミズム運動、LGBT運動、それらの根本に私たちが「差別は当然」」ととらえてきた性差別も男女差別も、根本的差別の社会的構造と密接な座標に位置し、現象として現れたほど簡単に扱うことはできない。
 「性別違和のある子どもたち」を突破口として、現代社会の差別が、政治支配の構図のなかで占める不合理な現実を改善する膨大な営みへとつながる
ことだけはあきらかだろう。~了~

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