【一口馬主】DMMセレクトセール落札1歳馬をじっくり見ていくぜ(その1)。
今年もお金持ちの皆様の札束での殴り合いを楽しく拝見させていただきました。DMMドリームクラブも、今年は億越えの落札があり、都合8頭の1歳馬を落札、いずれも今月下旬にラインナップが発表される1歳馬募集に入ってくるものと思われます。
今回DMMドリームクラブが落札したのは以下の8頭。
- 1.サマーハの2021
- 2.シンハディーバの2021
- 11.ウィープノーモアの2021
- 61.シャンパンルームの2021
- 78.ヴィラの2021
- 81.パンデリングの2021
- 111.メジロツボネの2021
- 149.パセンジャーシップの2021
上場馬の一覧リストは、日本競走馬協会のHPで確認できます。
こちらのリストからは、各馬の歩様動画を見ることができます。こちらとセレクトセールでの様子を併せて観察してみての感想ですが、特によく見えたのが上場番号61番、シャンパンルームの2021でしょうか。
現状の体型ではかなり腰高に映り、トモの筋肉量もこれから発達してくるのを控えてやや角ばって見えるものの、ここまでのキズナ産駒で勝ち上がっている馬は、だいたい幼駒(1歳夏の馴致開始前)時代の写真を見るとこんな感じの馬体をしていて、秋口以降に大きく成長してくるので、そこまで気にする必要はなさそうです。
骨格は窮屈なところがなくすっきりしており、筋肉がついてきた際にフレームがゆがんでしまってまともに走れない、走った後のダメージが大きくいつまでも抜けきらないということもなさそうで、タフな競争生活が期待できそうです。
血統面ではサンデーサイレンス系×ミスタープロスペクター系のニックスに、ストームキャットの血を入れ込むノーザンファームの定番かつ勝利の方程式的な血統構成をしていますが、父母それぞれの母方にストームキャットが入ってクロスを発生させており、より切れ味を増してきそうな予感です。一方で、一本調子な不器用さが顔を出すかもしれません。
歩様のバランスもまずまず良好で、歩かせたときにアバラのシルエットがスッと浮かぶ皮膚の薄さも好感が持てます。懸念点ととしてはOCDの手術歴があることですが、馴致が進んでからや、それこそトレセン入厩後にOCDがあることが発覚するよりはるかにいいので、ここがネックになって落札価格が大きく上がらなかったのもむしろプラスと考えて良さそうです。
あとは、一つ上の兄が2歳馬ですでに600キロ近くある超大型馬なので、ここから先大きくなりすぎないことを祈るばかりです。2つ上のコルドンルージュは480キロ弱の馬体重で、デビューから6月までで3戦1勝2着2回と安定した成績を残しています。