少し前に2011年の"Mirror Traffic"がスティーヴン・マルクマスのソロ最高傑作!と書いたけど、この最新作はそれを上回った!
元々の卓越したソングライティング力はそのままに、このアルバムでは彼の志向する音作りをより貪欲に突き詰めた印象。
音楽に向かう姿勢としては彼の友人でもあり"Mirror Traffic"でプロデューサーを務めたベックみたい。
ペイヴメントみたいな曲が多くなってる感じで、5曲目"Middle America"はそんな名曲。
少し前に2011年の"Mirror Traffic"がスティーヴン・マルクマスのソロ最高傑作!と書いたけど、この最新作はそれを上回った!
元々の卓越したソングライティング力はそのままに、このアルバムでは彼の志向する音作りをより貪欲に突き詰めた印象。
音楽に向かう姿勢としては彼の友人でもあり"Mirror Traffic"でプロデューサーを務めたベックみたい。
ペイヴメントみたいな曲が多くなってる感じで、5曲目"Middle America"はそんな名曲。
僕らのギターヒーロー、J・マスキス。サブ・ポップからリリースの2011年のアコースティックソロアルバム。似たもの同士のカート・ヴァイルも参加してる!
こういうアコースティック作品では彼のソングライティング力がより際立つ。そして彼が元々持っているその声質や作風によりニール・ヤングっぽさがクッキリと表に出てくるところも僕らにとって嬉しいところ。
本当に良い曲を作る人。
6曲目"Make it Right"はクラリネットかなにかの音も聴こえてくる優しく美しい曲。
もちろんエレキギターの音色も随所に効果的に入ってきて7曲目"Where Are You"のブリブリのソロ、10曲目"What Happened"で聴けるフロントピックアップの音色も最高。
近々新作が出るらしいスティーヴン・マルクマスの2011年作品。ベックがプロデュースしてるこの作品がペイヴメント解散後のソロ最高傑作かもしれない。
奇抜さとキャッチーさが絶妙に同居する彼らしい1曲目"Tigers"、彼にしかでき得ないサイケデリック・パンクの3曲目"Senator"、4曲目"Brain Gallop"もややブルージーなサイケデリックでこのあたりの曲が一番ペイヴメントっぽいかな。
そして全体通してギターの音が堪らなくカッコいい!ベックさん、プロデューサーとしても超一流やないかい!
最近、ロビン・ヒッチコックにハマった僕ですが改めてその耳でマルクマスを聴くとこの人達、やっぱり驚くほど似てる。マルクマスの大ファンの僕がロビンにハマったようにロビンのファンの人達にもぜひスティーヴン・マルクマスを聴いてほしい。
ニール・ヤングの1975年作品。日本盤タイトルは「今宵その夜」。
ドラッグにより死んでしまった友人、ダニー・ウィットンとブルース・フェリーに捧げられたアルバム。酒飲んで演奏できなくなる寸前まで酔っ払った状態で録音された作品とのこと。
そんな背景もあってか全体的に重く気怠い曲が続き、結果的に前年にリリースされた「On the Beach」(日本盤タイトルは「渚にて」)からの見事な続編的仕上がりになってる。
5曲目"Come On Baby Let's Go Downtown"は彼のバンド、クレイジーホースのメンバーであったダニー・ウィットンとの1970年のライブ録音。このカラッとしたロックンロール・ソングがまるで故人が元気に笑ってる遺影のようで、続く6曲目"Mellow My Mind"がそのコントラストによって途轍もなく切なく響いて泣ける。というか実際、ニールも本当に泣きながら歌ってる曲。
上手とか下手とか良いとか悪いでは無く、そういうのを超えて人間が生きること、死ぬことに向き合ってリアルに表現している、だから心が揺さぶられる凄い作品。
この1969年作品がこのバンドのデビューアルバム。アート・ネヴィル(キーボード)、ジョージ・ポーターJr.(ベース)、レオ・ノセンテリ(ギター)、ジギー・モデリスト(ドラム)というこのバンドのオリジナルラインナップ4人での作品。
デビューって言っても既にここまでにアラン・トゥーサンなんかのミュージシャンと数多くのセッションをこなして来てたそうで、その演奏はめちゃ渋くカッコいい。
ここ数日、ファンク音楽ブームの僕ですが今日はレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。
ロックの殿堂入りしたりグラミー賞受賞したりの超大物バンド。
ですが初期の彼らも(いや今もか)ジャズやソウルから連なるファンクをレイト80'sのLAパンクシーンから生まれたバンドが鬼テクニックでやりたい放題にプレイするという今改めて思うとかなりステキなバンドです。
1987年のこの3枚目のアルバムは、最初期のギタリストで後にヘロインの摂取過多によりこの世を去ってしまう、ヒレル・スロヴァク存命時の最後のアルバムとなった作品。
このアルバムの次の作品から加入するジョン・フルシアンテも凄いギタリストで、バンドとしても凄いアルバムを連発していくことになるのですが。
でもヒレル・スロヴァクという不世出の天才ギタリストを擁しての最高の作品はやはりこのアルバムで、これはこれで彼らのひとつの最高到達点と言えるかと思う。
全曲素晴らしいアルバムですが、ハードコア・パンクのフォーメーションでファンクやラップを演って、時折ジミヘンばりのギターソロをカマしてくるスタイルが存分に堪能できる4曲目"Backwoods"とか8曲目"Special Secret Song Inside"とかが強烈。
いつも楽しませてくれるカバー曲は7曲目にボブ・ディランの"Subterranean Homesick Blues"。
ファンクミュージックの最高峰、パーラメントの4枚目のアルバムで歴史的名盤。
鬼才ジョージ・クリントン率いるPファンク・プロジェクトにおいて、もう一つのバンド、ファンカデリックがロック側に位置してるのに対して、このパーラメントはホーンセクションやシンセが大々的に使われた完璧なダンスミュージック。
この1975年リリースのアルバムは本当に捨て曲なしの名盤。どれも圧倒的に素晴らしい楽曲のクオリティ、そこにメンバーの驚異的な演奏力と歌唱力、プラス、それだけでは言い表せられない何かが宿ってる。
そう、そういう何かが宿ってる名盤の一つだと思う。