太宰治を占う 2 | 運命ハック

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オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。
今後も独自の占術を産み出し、完成させていきます。

  

人間失格 (新潮文庫)

 



太宰治の続きです。
前回は動きの遅い=比重が重い年柱を中心に見ましたが、今回は日柱で見てみます。
年柱が地球公転の主軸なら日柱は自転の主軸なので。


太宰治 男 1909/06/19 16:44 青森県 金木町

時柱 日柱 月柱 年柱
天干、甲 庚 庚 己
地支、申 戌 午 酉
九星、三碧 五黄 四緑 一白


九根。
2室、木。月陰、時陽。
3室、火。
5室、土。日陽。
1室、金。
4室、水。年陽。

外的な九根は重苦しい恋愛娯楽に対し知的な、または悩ましい家庭が逆剋の重圧で苦しめています。
奔放な才能の月時は剋の財運で奔放な恋愛が芸の肥やしや飯の種になることを暗示しています。


十干。
2室、木。時陽。
3室、火。
5室、土。年陰。
1室、金。月陽、日陽。
4室、水。

ベースの十干はキレキレの自我に日柱があり、重苦しい恋愛娯楽から見ると生の加速助長で楽しい経験が自我を拡大させます。
奔放な才能からは逆剋の重圧なので才能の自由な暴走が才気溢れる自我には手に負えず蝕んでいる感じです。
自我に対し恋愛からは加速、才能からは減速なので、両者の板挟みの自我が右往左往したかもしれません。
恋愛は自我の思い通りになっても、それを作品に昇華することが難しかった可能性があります。


十二支。
2室、木。
3室、火。月陽。
5室、土。日陽。
1室、金。年陰、時陽。
4室、水。

内的な十二支は九根と同じく重苦しい恋愛娯楽に日柱があり、キレキレの自我からは逆生の知性で知恵を授かるか苦悩がもたらされるかです。
情熱的な知性からは生の加速で、知性は社交性やコミュ力の話術も含まれますから、情熱的なトークで恋愛が上手くいったのかもしれません。
自我からの逆生の水が苦悩なら、情熱的なトークで上手くいった恋愛がかえって自我を悩ませ、苦しめた可能性があります。
実際、太宰は浮気不倫しまくりなので因果応報的に正妻が報復的に不倫したり、その結果その人と自殺未遂したりと報いを受けています。


と言うことで以上ですが、日柱を軸に見ても機能しますね。


続いて大運を見てみます。

⑨0~8歳。4室、水。
⑩0~9歳。5室、地。
⑫0~11歳。1室、沢。

⑨9~17歳。3室、火。
⑩10~19歳。1室、天。
⑫12~23歳。5室、山。
⑨18~26歳。5室、山。
⑩20~29歳。1室、沢。

5室が18~23歳の間で⑨と⑫で二つ星が入ってますね。
この時期、自殺未遂や心中未遂で相手の女性を死なせています。

⑨27~35歳。1室、沢。
⑨36~44歳。1室、天。
⑩30~39歳。4室、水。
⑫24~35歳。4室、海。
⑫36~47歳。4室、水。

30~38歳の亡くなるまでの期間、⑩⑫で家庭の4室に二つ星が入り、この間結婚し子宝にも恵まれています。
しかし、「人間失格」を脱稿して一ヶ月後に入水自殺を果たしており、小説の内容からこの期間で自身の半生を回顧し、実家や家庭、心の郷里に対して深い洞察を施していたと考えられます。
⑨が金の自我なのもあり、自己存在の哲学的明察を試みたことは想像に難くありません。