親子で盛り上がる練習法 ドリブルゲームとは?
コロナの影響で所属チームの練習が中止となり、お子さんと一緒にサッカーの自主練をするお父さん、お母さんも多いと思います。そんなとき、多くの親御さんが直面する悩みが、「子供が練習に集中してくれない」です。
たとえばドリブル練習。少年サッカーでは、ドリブルが上手い子が活躍できる傾向があります。だから、ドリブル上達を目指してコーンドリブルなどをやろうとするのですが、なかなか子供が集中してくれません。
低学年くらいまでの子供は、性格にもよりますが、往々にして注意力散漫です。単調な練習だとなかなか集中して取り組めない子が多いです。でも、ドリブルのボールタッチは、練習しないと上達しません。
「なんとか練習に集中させて、ドリブルを上達させたい」
そんなときは、練習にゲームの要素を取り入れるのがおすすめです。今回は、親子で盛り上がるドリブルゲームを紹介します。
ドリブル練習にゲーム要素を取り入れるってどういうこと?
「ゲームの要素を取り入れたドリブル練習」と言われても、具体的なイメージが湧かない人もいると思いますので、まずは、一例を紹介します。
これは「ドリブル鬼ごっこ」というドリブルゲームです。ドリブルしながら、鬼にタッチされないようにコーンを回ります。
鬼の状況を見て、ドリブルの方向やスピードを変えるため、ドリブルの方向転換やボールタッチの強弱が身につきます。また、右に行くふりをして左へ行くなど、フェイントを使った掛け引きも覚えられます。
お父さん、お母さんが鬼役になれば、お子さんと一緒に練習できます。親御さんがサッカー初心者の場合は、鬼はボール無しでも構いません。ただし、走るスピードはお子さんのレベルに合わせて調整してあげてください。
単調なドリルでは集中してくれない子でも、このようなドリブルゲームなら楽しみながら練習でき、知らず知らずのうちにドリブルの技術を身につけることができます。
ドリブルゲームのメリット
ドリブルゲームには、主に2つのメリットがあります。
子供が練習に集中できる
ドリブル練習というと、コーンドリブルなどのドリルが一般的です。ドリルは、ボールタッチやコーディネーション能力を養うのに効果的な練習ですが、単調になってしまうというデメリットもあります。単調な練習は面白くないので、子供は集中できません。
では、どうやってドリブル練習をしていけばいいのでしょうか?
コーンドリブルのようなドリルの目的は、ボールにたくさん触って慣れることです。つまり、その目的が果たせれば、別にコーンドリブルでなくてもいいのです。
そこで、ドリブル練習にゲーム要素を加えます。子供はゲームが大好きで、面白いことなら時間を忘れて取り組みます。ドリブルゲームは、遊びながら、自然とボール感覚を養うことができます。
試合に必要なドリブルスキルが身につく
試合でドリブルするときは、敵の位置、味方の位置、スペースの位置など、色々なことを気にする必要があります。
コーンドリブルのようなドリルだと、ボールと自分だけの関係になり、周りを見て状況判断するという要素が抜け落ちてしまいがちです。だから、コーンドリブルは上手いけど試合は下手、という子がいたりするのです。
ドリブルゲームでは、状況を見て判断するという要素が含まれます。たとえば、ドリブル鬼ごっこでは、鬼の体勢や距離感を見て、ドリブルの方向、スピードの調整、タッチの強弱を変えます。この臨機応変な対応力を身につけられるのは、ドリルにはないドリブルゲームのメリットです。
ドリブルゲームの練習メニュー
それでは、ドリブルゲームの練習メニューを紹介します。
後追いドリブル
初心者向けのドリブルゲームです。親が前を走り、子供がドリブルしながら後を追います。カウントダウンでストップし、親の脚の間にシュートします。
親が走る方向やスピードを変えることで、ドリブルの方向転換やスピード調整を覚えることができます。
また、コーンドリブルでは顔を下げてドリブルする子が多いですが、このドリブルゲームは、前を走る親の動きを見てドリブルするため、顔を上げてドリブルする習慣が身につきます。
上の動画にはありませんが、「親:しゃがむ → 子:ボールの上に座る」などの動作を入れて変化をつけると、盛り上がると思います。
ドリブルインベーダーゲーム
これは絶対に盛り上がりますね!ドリブルしながら親が投げるマーカーをかわしていくゲームです。
動画ではマーカーをよけることに夢中で、肝心のドリブルがおろそかになっている感がありますが(汗)、本来はボールと体を一緒に動かしてかわしていきます。
マーカーを投げるペースは、お子さんのレベルに応じて調整してください。
マーカーをかわすために、体とボールコントロールを養うトレーニングになると同時に、顔を上げてドリブルする習慣も身につきます。
マーカーを投げる代わりに、ボールを転がして、それをかわす練習にしても同じ効果があります。
ボール出しゲーム
グリッドの中でドリブルしながら、他の選手のボールを蹴り出すゲームです。親御さんがサッカー初心者の場合、親子でやるのは難しいかもしれませんが、友達同士の練習でやると盛り上がります。
ドリブルしながら誰のボールが狙えるか、誰が自分のボールを狙っているかを確認しないといけないので、顔を上げてドリブルする習慣が身につきます。
人数が少なくなると、自分のボールを遠くに置いて、捨て身で相手のボールを狙いに行く子も出てきます。親御さんは、そんな子供たちの駆け引きをほめてあげてください。
ドリブルゲームのメニューは、アイディア次第でいくつもできる
この記事では、4つのドリブルゲームを紹介しましたが、アイディア次第で練習メニューはいくらでもできます。
たとえば、コーンドリブルを競争にするだけでも、子供の集中力が高まります。(ただし、競走は正確なボールタッチを身につけたい場合は逆効果になることもあります)
身につけたいスキルやお子さんのレベルに応じて、どんなゲーム要素を入れるのがいいかを考え、上手くお子さんを導いてあげてください。ゲームを考えるのも、意外と楽しい作業ですよ。
親子でドリブル練習するときのおすすめ教材
サッカー未経験のお父さん、お母さんがお子さんと練習するとき、
「どんな練習をしたらいいか分からない」
「どんな声かけ(コーチング)をしたらいいか分からない」
と悩んでいる人も多いと思います。
そんな人におすすめのDVD教材が、「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」です。
このDVDは、まさにサッカー未経験の親御さんがお子さんと練習することを想定して作られています。だから、サッカーコーチやサッカー経験者の人にはおすすめできません。
サッカー未経験のお父さん、お母さんは、お子さんに技術指導はできません。お子さんの方が上手いでしょうから、下手に口出しすればケンカになりかねません(汗)
このDVDでは、技術指導ではなく、「練習中にどこを見て、どんな声かけをすればいいか?」を知ることが最大の目的です。適切な声かけ(コーチング)ができれば、お子さんが実戦をイメージしながら練習できるようになり、練習効率が大幅にアップします。
「親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習」の詳しいレビューは、親子で特訓!わんぱくドリブル自主練習ってどう?徹底検証しました!でしています。
まとめ
抜くドリブルのコツ、練習メニューを紹介してきました。最後にまとめておきます。
- 低学年くらいまでの子供は注意力散漫で、コーンドリブルなどの単調な練習では飽きてしまう子が多い
- 子供に楽しんで練習に集中してもらうには、ドリブルゲームがおすすめ
- ドリブルゲームは変化があり、低学年の子供でも集中して練習することができる
- ドリブルゲームは、方向転換やスピードの変化、顔を上げてドリブルするなど、実戦で必要なドリブルスキルが身につく
- 親が一緒に練習するときは、子供のレベルに応じてスピードや駆け引きを調整してあげる
- ドリブルゲームのメニューは、アイディア次第でいくつでもできる。身につけたいスキルや子供のレベルに合わせてメニューを考えよう
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⇒サッカードリブル練習DVDおすすめ4選
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