ローマ帝国を舞台にした1時間級の紙ペンゲーム「ハドリアヌスの長城」を遊んだのでまとめてみました。

タイトルのハドリアヌスはローマの皇帝だった人で、ピクト人の襲撃からイングランドを守るために118キロに及ぶ長城を建設。

現在では世界遺産となっていて、その場所はイングランドとスコットランドの境目辺りとのこと。

FullSizeRender

デザイナーはボビー・ヒル。
ディベロップは「北海の侵略者」「西フランク王国」シリーズや「南チグリスの旅人」のシェム・フィリップス。

そして特徴的なタッチで目を引くアートワークは(おそらく弟の)サム・フィリップス。
個人的には「西フランク王国」とかよりもこちらのアートの方が好み。

内容的には16のシナリオがあるソロゲームをメインで遊ぶために設計されている感じかな。
もちろん対面でも6人まで遊べます。

これまでボードゲームのソロはやったことなかったけれど、現時点で第3砦まで進めてみたのでここまでの感想などを。

FullSizeRender

初プレイ(難易度は全て普通で)
第1砦の勝利条件は「長城を完成させて70点」でしたが、67点で達成ならず。
ただ襲撃カードの引き次第ではクリアできていたので微調整すればいけそうな感触。

初見の感想は面白かったけれど右側のシートのアクションがどれもあまり良さそうに感じずモヤっとした感覚も正直あり。

なので実験の意味も込めて2戦目はあえてそちらに手を出してみるも、やはり得点は下がる。

FullSizeRender

結局左のシートと収入系で無難にやってみると、襲撃のめくり運が良かったのもあり86点で余裕のクリア。

そして第2砦「大規模な街道を建設して70点」も同じ要領でクリア。

この辺までやってみて「なんか毎回同じようなことをやってあとは襲撃のめくり運次第では」という感覚も。
もちろん勝利条件に合わせて微調整は必要だし、シナリオは世界観と共に面白いと思う。

ただ自分的にはせっかくたくさんある右側のアクションを「どれもやりたいのに悩ましい」にならないのがとてももったいなく感じてしまって。

例えば単純にもう少しコスト減らすとか目標カード点を1,2,3点でなく1,3,7点くらいにするとか、右側をもっと使いたくなる仕様だったら嬉しかったな。

IMG_8050

5戦目は2人でソロプレイ。
自分は第3砦「市民トラック完成させて70点」に挑戦すると、勝利条件に合わせて黄色コマに意識を持つところ以外はやはりいつも通りな感じで87点クリア。

クリアできたのはよかったけれど、とてもよく出来ている紙ペンゲームだけに懐の深さ的に物足りない気も少しあり。

とはいえ、世界観が魅力的でワーカーコマを使う中量級紙ペンゲームという新鮮さや、シナリオモードの充実に難易度も3段階選べたりと良いところもたくさん。

「ハドリアヌスの長城」は評判がとても良いのも頷けるしシナリオもまだたくさんあるので、色々試しながら新たな発見や展開があることにも期待したいな。