【スポット】花好山地蔵尊(富田林市)

花好山地蔵尊

「花好山地蔵尊(はなそげやまじぞうそん)」は、大阪府富田林市錦織北にある地蔵尊です。富田林市の錦織といえば、日光東照宮拝殿にも影響を与えたといわれる本殿を持つ錦織神社(にしこおりじんじゃ)が連想されますが、その1km少々南西に花好山地蔵尊はあります。ちなみに、地蔵尊の少し北には大阪府内でも屈指の難読地名として知られる廿山(つづやま)地区があります。


花好山地蔵尊が建立された正確な時期は不明です。現地に掲示された花好山地蔵尊保存会の「お知らせ」によると、花好山地蔵尊は子授・安産・病気平癒・家内安全の願い事を叶えていただけると古くから言い伝えられていましたが、一時的に祀ることが出来ない時期があったそうです。しかし、1983年(昭和58年)頃から毎年8月に地蔵盆が盛大に執り行われるようになり、2003年(平成15年)に霊験あらたかな地蔵尊を後世に残すために建物を改修する話が持ち上がり、後に損傷の激しかった建物から現在の姿に修復されたそうです。

花好山地蔵尊は「はなそげ」という少し変わった名前が付いていますが、その由来は地元の民話で伝えられているようで、「富田林 旧街道でごりやくめぐり」によると、花好山地蔵尊はかつての河内国錦部郡錦郡村の北西部に位置していますが、地蔵尊の南東にある錦郡村や彼方村の人々は地蔵尊の北西にある廿山墓地に墓参りするものの、途中にあるこの地蔵尊に花を供える人がいなかったことから「花そげ(供花しないの意味だそうです)」地蔵と呼ばれるようになったと伝えられているそうです(後に「はなそげ」に「はなすき」の漢字を当てたとも)。


現在は府道202号森屋狭山線沿いに参道入口を示す石標があり、地蔵堂のそばには宝篋印塔や石碑、(台座からずれた)稲荷社などが存在しています。

●花好山地蔵尊について詳しくは →https://kininarugou.blogspot.com/2022/02/hanasogeyamajizoson.html


アクセス

国道170号(外環状線)「廿山南」交差点から府道202号を南に約100m進むと右手に「花好山地蔵尊」と彫られた石標の建つ参道入り口があります。

近鉄長野線「滝谷不動」駅からは府道202号を北西に向かい、道なりに約850m進むと左手に前出の花好山地蔵尊の石標があります。

いずれも参道入口のそばにある喫茶店「カフェ・ド・キャビン」さんが目印。参拝者用駐車場は無いようです。


2021年4月撮影

花好山地蔵尊(富田林市)

花好山地蔵尊(富田林市)

花好山地蔵尊(富田林市)

花好山地蔵尊(富田林市)

花好山地蔵尊(富田林市)

花好山地蔵尊(富田林市)

花好山地蔵尊(富田林市)

花好山地蔵尊(富田林市)

花好山地蔵尊(富田林市)



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