うめだファティリティークリニック

培養士の山本です

 

 

患者さまの中で題名の意味が分かる方は

よく勉強されている方だと思います

 

MⅡ卵とは精子の受け入れ準備が出来ている卵子であり

通常「成熟卵子」と表現され理想的な状態の卵子です

逆にこの状態でなければ

精子の受け入れが出来ていない状態であると言えます

極体と呼ばれる小さな細胞があるかどうかが判定基準です

ovum02-01

 

 

MⅠ卵子とは

MⅡ卵子の1歩手前の段階です

この状態では精子を入れても受精することは出来ませんが

このMⅠ卵子は時間を置くことで成熟する時があります

顕微授精の時にこの卵子が確認された場合は数時間後に観察を行い

成熟したら(MⅡ卵子に成長したら)顕微授精の対象となります

MⅡ卵子と違い極体は出ていません

ovum02-02

 

 

GV卵とは

MⅠ卵子のさらにもう一歩手前の状態の卵子で

完全に未成熟な卵子と言えます

当日中にMⅠ卵子まで進むことはあっても

MⅡ卵子まで進むことはまずありません

顕微授精の際この状態の卵子は顕微授精の対象外となります

GV卵の特徴は極体は出ておらず細胞内に丸い核が見えるところです

ovum02-03

 

 

一般体外受精は顕微授精と違い

精子と掛け合わせる際(受精操作を行う際)成熟しているかどうかは

わかりません

ovum01-03

写真は一般体外受精を行う前の卵子です

卵子を保護する細胞が周りについており

成熟の判定は出来ません