先々週?あたりの帰り道。
二人で並んで歩きながら、家が見えてきたあたりで「きょうもおみやげあるよ」と教えてくれたぐり君。
「え? カバンには入っていなかったよ?」というと、「したのほうに、あるよ!」と言い、保育園の通い袋を覗き込みました。
二人で持ち帰った洋服をかき分けて探しましたが、やはりなく…。
「おみやげ、あったのに…なんで、ないのぉー!」
悲し気な顔に。
「入れ忘れちゃったのかね? 今度は忘れないよう、お土産袋を作ってあげるね」と約束しました。
3歳児クラスまでは、お土産は先生がビニール袋や小さなジップロックに入れておいてくれましたが、現在の異年齢クラスになったら、ビニール袋に入っている日もあれば、直接カバンに入っている日もあり、そういう日は先生ではなく子どもが自分でカバンにしまっているようです。
布カバンの中に、汚れた服と共に、セミの抜け殻が直接入っている時もあり…お、恐ろしい!
そういえば、お土産を入れる用のビニール袋は、子どもの手の届かない高さの引き出しに入れていたなぁ…と。
そこで、お土産用のジップロックの袋を用意しました。
朝、「お土産用の袋を作ったからね。ここに入れてね」と袋を見せて、カバンにしまいました。
その日、帰宅後に洗い物をカバンから出していると…
私の後ろに佇み、
「きょう、あめでおそとにいかなかったの。だから、おみやげないの…」と、とても悲しそうに教えてくれました。
「あ、そうだったの? いいんだよ」といっても、ぐり君の気は晴れず。
「じゃあ、お父さんと一緒に、お花の絵を描いてお母さんにくれる?」と提案すると、「うん!」と気持ちの切り替えが出来たようでした。
その後、気がかりがなくなったためか、すっかり忘れて楽しく遊び、ご飯を食べ、お風呂に入って、絵本を読んでもらい寝てしまったぐり君。
そんなことがあったのをすっかり忘れていたのですが、先週の夏休み中に、突然「おとーさんといっしょに、おかーさんにおはなのえをかくの」とぐり君が思い出してくれました。
出来上がった絵を「ありがとう」と受け取ると、満足げな顔。
次の日。
3人で買い物に行った帰り、ぐり君が花屋の前で
「おはな、かわいいね~」というのを「そうだね~」と受け流して過ぎ去ったのですが…
「おかーさんに、おはなをかうの!」といって、花屋の前に走って戻って行ってしまいました。
花屋を見るたびに「おかーさんに、かってあげる」と言っていたぐり君。
いつもは、「ありがとう。でも、かわなくていいよ」といっていたのですが、そういって何度もあしらっていたのが急に不憫に思えてきて。
「いいの?」と旦那さんが確認してきましたが「たまにはいいんじゃない」と、お花を買ってもらうことにしました。
「たくさんあるから、一番かわいいと思うお花を選んでね」というと、飾り棚をぐるぐる回ってみたぐり君は
「これがいちばん、かわいいとおもうの」と、ピンク系のキク科の花を選んでくれました。
帰り道「お花をプレゼントしてくれてありがとう」というと「おかーさんのおたんじょうびぷれぜんと!」と。
…ぐり君、8月にお誕生日なのは、ぐり君とお父さんの2人だけですよ~。お母さんのお誕生日は2月ですよ~。
優しい気持ちを持つ子に育ってくれて、それが一番お母さんは嬉しいよ。