11月5日(土)。
炉開きをし、それに合わせて先生が稽古茶事を開いてくれました。
お客様を呼んでのお茶事ではなく、社中だけで行う茶事。
仕事などの都合で全員は参加できず、今回は先生を含め8人でおこないました。
なるべく多くの人に役を…という先生の配慮で、
初炭手前、お薄、後炭手前、お濃茶と4人で分担。
ベテランのお姉さま方がお正客とお詰めをして席中を見てくださり、お茶事が初めてのメンバーのサポート。
その他に水屋(台所は主に先生)。
という布陣でした。
私は、後炭手前と、水屋のかかり。
11時半席入り…ですが、水屋は食事も担当なので、9時までに先生の家へ到着していなければならず。。
着物を着ていかなくてはいけないので、当日は5時半起きでした。
事前のお稽古の時に「炉開きはお汁粉ですか?」と聞いたところ
「お汁粉だけじゃあ…。もう本格的なのは無理だから、栗おこわと、椀物と、あと少し足した程度で簡単に」と先生。
椀物はレンコン餅と聞いていたので、レンコンを擦る要員ぐらいに考えていたのですが…。
メニューを聞いてみると、ん!?簡単だったはずでは!?という充実ぶり。
しかも、レンコン餅以外は前日にほぼ用意が終わっている!
8時半に到着した際には、もう一番出汁も取っていただいた後でした。
前日にお手伝いに来るべきだったな…でも、結婚してからは、なかなか難しい…。
レンコン擦る要員=猫の手のつもりでいたのに、
「レンコン餅の中身、煮てちょうだい」と言われ、舞茸、鶏肉、海老を切って、それぞれ別々に一番出汁で煮て、先生が擦ってくれたレンコンでレンコン餅を作り。
先生が前日に漬けておいてくれた鰆で、幽庵焼きを作り。
漬物を切って。
お酒は、梅酒を用意。
先生が前日に煮ておいてくださった煮物と、当日作った栗おこわ、お浸しを盛り付けて膳は出来上がり。
お菓子は、炉開きにお決まりの亥の子餅。
なぜこれが決まりのお菓子なのか…?と思っていたら、こちらに解説が。
もう少しでお料理ができそう…というタイミングで、座敷の方では炉開きがスタート。
ちょうど初炭点前が終わる頃に8人分のお料理が出来、椀物をよそって完成!
…先生、簡単に、って言っていたのに。
あとこれにお刺身と、ちろり&八寸がつけば、もうちゃんとした茶懐石です。
東と半東はお客さまにお呼ばれしたので茶室で、水屋の私は先生と2人でキッチンでご相伴。
椀物、美味しい…。
薄茶の一口目と同様、「美味しい。ほっとする。あぁ幸せ…」と、毎回生きている喜びを噛みしめます。
先生に「吸い口(この日は柚子)は、お椀の吸い口で箸で押さえて、こうして飲むのよ」と教えていただきました。
し、知らなかった。いつも普通に飲んでいました…。
検索してみたら、こちらも解説がありました。
和食の楽しみ方入門 和食について基本の“き”|Webマガジン「発酵美食」|マルコメ
幽庵焼きも美味しい。
里芋の煮物は絶品。
煮物…一品ずつ別々に煮ておいてお皿に盛り合わせるなんて、家庭料理ではやってられないなぁ。
でも、それぞれ味付けが違い、美味しいなぁ。
食事が終わり、中立ちの間に、台所の片付け。
水屋でお濃茶の用意をし、東さんが「大小大小中中大」の銅鑼で合図。
濃茶も薄茶も、正客以外のお茶は水屋で影出し。
濃茶と薄茶の間で、後炭手前。
直前に慌てて予習しておいたので、詰まることなくできました。ミスがあれば流れが滞り手が止まるはずなので、ミスはなかったのだと思います。
最後まで残って片づけをし、里芋や高野豆腐の切れ端を残り物をいただいて帰りました。
着物を着てお茶事に参加した場合、毎回心に浮かぶ言葉があります。
「着物を片付けるまでがお茶事!」
子どもの遠足の時の「家に帰るまでが遠足!」の標語と同じ。
着物や小物を洗って、陰干しして、畳んで仕舞って…面倒で腰が重くなります。
が、子どもがいる家で着物を出しっぱなしにしているのはリスクが高すぎるので、さっさと洗って片付けました。
肩の荷が下りました。
先月今月と立て続けにお茶事に参加できて楽しかった。
次は初釜!
朝7時に家を出て、帰宅は18時。
旦那さんにぐり君をお願いして出かけたので、翌日の日曜は旦那さんが1日お出かけ。
今週末は、それぞれ1日ずつ「お父さん」「お母さん」をお休みして、1日は子どもとべったり2人きりで過ごしました。