台湾サブカル探訪

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SPIT! 驚嘆號 / SPIT! 台湾インディーズ名盤

今回ご紹介するのは、台湾のハードコアバンド・SPIT! 驚嘆號の1st Album【SPIT!】、怒涛の12曲18分。

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【SPIT!】

<<収録曲>>
01. Intro
02. Go Die Go
03. Sorry MaMa
04. SPIT
05. What Can I Do
06. Kill My Womb
07. Free
08. Judas Kiss
09. How Dare You
10. 殺死他們
11. I Hate Banana
12. 石頭

■SPIT!とは

自身のバンドがあまり活動しなくなり暇になった自私的渾蛋 SELFISH SUCKER培根阿龐が、同じくバンド活動停止した人類暴行 HUMAN BRUTALITYのドラマー明宣を加えて2016年に結成、その後、透明雑誌や熱寫生でもギターを弾いている小周が加入するも、ボーカルが決まらず特に目立った活動をせず。

(透明雑誌や熱寫生というとお洒落な感じがしますが、元々Bazöokaのギタリストでメタル野郎です。)

そんな折に、Crampmaというバンドでギターを弾いていたパンク少女TINAが、L-schemaのPO-WEIからボーカル募集情報を聴き、自ら志願し2019年にバンドへ加入。
2000年代からハードコア界隈で活動してきたメンバー達によるオールドルーキーバンドが、1人の少女の加入により一気に加速度が増し、2019年10月よりライブ活動開始。

2020年2月の彼らの2回目のライブの様子をTwitterに挙げたら、結構拡散されました。

2回目のライブとは思えないほどの完成度。

そして、いつもパンク/ハードコア系のライブでよく見かける小さい女の子が見せた鬼気迫る咆哮に驚愕しました。

尚、このCDはDISK UNION内のレーベルから発売されており、DISK UNIONやパンク系のレコードショップで購入可能です。

https://diskunion.net/punk/ct/detail/1008440224

↑↑DISK UNIONの商品ページ。なんかメンバーの名前間違っていますが、、、

記事内では韓国のSLANTや日本のCRUNKと比較されていますが、Tinaのヴォーカルに彼女たちのようなヒステリックさは無く、より厚く絶望を帯びた咆哮、といった感じがします。演奏スタイルはPower Violence、重めのファストコアです。

メンバーは80'sのJAP COREや最近のハードコアシーンにも精通しており、常日頃から日本でライブやりたいと言っていますが、これだけの実力があるのですから日本だけではなく世界中のハードコアファンに受け入れられると思いますし、是非そうなって欲しいものです。

 

近年はSPIT!を筆頭に、河童鄉、L-schema、地藏喇牙、AHAMA Yなど、20歳そこそこの若いメンバーがいるハードコアバンドが徐々に台頭してきて、イベントを開催したりレーベルを立ち上げてALBUMを出したりしています。

台湾でストリートパンクやハードコアは人気の無いジャンルですが、これからどんどん盛り上げていこう!と頑張る若いバンド達を観れるのはとても楽しみですし、応援していこうと思っています。

↑↑台湾では吸膠少年からカセット版もリリースされています。

↑アルバム未収録曲

 

アフェリエイト。Female Vocal Hardcoreのアンセム