昨日に続いて、中学入試の生徒さんの話です。
Sくん 兵庫県立芦屋国際中等教育学校 合格
昨年11月に作文の体験にやって来たSくん。
5年生までの3年間を、お父さんのお仕事の関係で、外国で過ごしていました。
「日本の学校はちょっと窮屈だな」と思っていたところ、
ご両親がこの学校を見つけて、帰国子女枠で受験してみようと思っているとのこと。
入試科目は作文と面接のみ。
なので今からでも大丈夫、とも思えるし、
いくらなんでもあと3ヵ月では難しいかも……?という気もしました。
しかも兵庫県在住なので、毎週通ってくるわけにはいきません。
そこで、週1回はZOOMで入試対策の作文。
月1~2回は教室で作文と面接対策を行うことにしした。
作文は過去問を基に、似た形態のものを。
さらに志望動機をはじめ、想定される質問事項について
体験を交えながら「自分の言葉で」「生き生きと」話せるように
ブレストからの模擬面接で、練習を重ねました。
結果、高倍率を突破して見事合格
合格後にお母さんがおっしゃったことを引用します。
試験一週間前に、先生から
「この一週間は、毎日、お父さん・お母さんが面接の練習をしてあげてください」
と言われ大変でしたが、Sとしっかり向き合う機会になりました。
本人が頑張ってることや不安なこと、少し足りない部分も
初めて分かったことがいろいろありました。
先生にお任せにしてしまわずに良かったです。
実は、一週間前のご指導の時に、直前にもう一回対策をしてほしいと言われました。
時間も取れたし、経営的にはお引き受けした方が良かったのですが、
その時間をあてにして他の日に何もしないよりも、
毎日少しずつ家で練習する方がいいと思いました。
また、ご両親ともに忙しく、思春期の入り口に差し掛かったSくんと
かみ合ってないかな? と気になったことが少しだけありました。
そこで、その提案をしたのですが、お母さんがスッとご理解くださって
家族一丸となって受験を迎えられたようで、きっとSくんも心強かったと思います。
中学入試は、やはり親の役割も大きいです。
もちろん親の思いが強すぎても逆効果でバランスが大事ですが。
「自分のことだから自分で」とまだ12歳の「子ども」に
任せてしまうのは酷な気がします。
言葉をかけるだけでなく、並走してあげることが必要だと実感しました。