小夏の老人ホーム新人パート日記

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壊れた老人達は他人事ではない　[老人ホームの事] [編集]

壊れた老人達という表現は適切ではない、

それは分かる。

でも・・・・

朝　出勤すると　まだ食事している人も

居るというのに

自分の用事を通そうとする人が多いです。

職員を呼んで　湿布を貼れとか

目薬を早くしろとか

薬をもらってないとか　言い始める。

毎日順番で薬も配っているし

目薬もシップも　してるのにね。

「待つ」という事が分からない老人達。

そして　それが済んだところで

また「薬」とか「目薬」とか

「湿布」の騒ぎが始まるのです。

やってもらった事が　

やってもらったそばから

忘れていく認知症。

もう薬は飲んだよと言って　その場は済んでも

数分と経たないうちに

「薬はどうなってるの？　もらってないよ！」と

怒り出す。

ネジが一本　抜けちゃったの？

スイッチが壊れちゃったの？

同じ事を繰り返して　何十回も言われると

もう黙って欲しくなるよ。

こんな時は　スッと距離を取るけどね。

自宅で介護されている人だったら

病んでしまうと思います。

昨日は新しい入所者さんがやって来ました。

歩くことも達者なその人は

行ったり来たりを繰り返しながら

1日中「薬」をもらってないと

繰り返していました。

「私の薬はどうなってるの？」

「看護婦さんいますか？薬欲しいの」

「朝の分の薬もらってませんよ！」

もう勘弁してほしい・・・。

小夏にも　高齢の母がいるので

決して他人事ではありません。

幸い　体力の衰えはありますが

認知症ではないので　頭はしっかりしているし

どこに何がしまってあるかも

先日行った時によく把握しており

安心したところです。

認知症に限らず　年をとると

出来ない事が増えていくので

周りの手が必要になってくるよ。

正直なところ　面倒に思うことだってある。

そんな時は　

自分もいっぱい手をかけて

育ててもらったんだなと思う事にしています。