こんにちは、ヒマワリです

今回の記事は、前置きで魔術師に関する基礎知識と、7月10日に開催された「第32回ネクストプレイ杯」の動画卓(4回)の対戦中の思考を文章化したレポートを書きます

魔術師に関する基礎知識は、以前より何回も話している内容ですので、初見以外は「1」の部分は飛ばして見て頂ければと思います


0.今期の【魔術師】について

 

 

 

 


2021.7月環境の個人CSにおいて、上記構築にて半月で3度入賞を果たしております

新弾で環境は変わりそうですが、今期もプレイ面での調整で勝てそうな感じはしますね

魔術師の展開や考え方は続く「1」にて書きます




1.展開パターン

 

 


構築や手札によって展開方法は変わりますが、基本的にはこの盤面と3ターン目のリソース確保を目指します

 

 

 



◆モンスターゾーン
《水晶機巧-ハリファイバー》
《アストログラフ・マジシャン》
‪《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》


◆魔法罠ゾーン
《星霜のペンデュラムグラフ》
《時空のペンデュラムグラフ》
《紫毒の魔術師》


◆手札
《慧眼の魔術師》
《賤竜の魔術師》

などを複数含む3ターン目のリソース数枚



‪これが、基本的な展開例になります。《賤竜の魔術師》で制限カードの《虹彩の魔術師》を使いまわし、《星霜のペンデュラムグラフ》と《時空のペンデュラムグラフ》どちらも獲得しながらリソースをかき集め、3ターン目の勝ちを強く意識した形です‬

 


《水晶機巧-ハリファイバー》
《アストログラフ・マジシャン》


‪《水晶機巧-ハリファイバー》で《シューティング・ライザー・ドラゴン》を出してレベル6モンスターを墓地に送り、《アストログラフ・マジシャン》とシンクロ召喚➡︎《覇王眷竜クリアウィング》か《ヴァレルロード・S・ドラゴン》を出していきます‬

《覇王眷竜クリアウィング》を出すと相手の表側のモンスターをすべて破壊できます
相手の展開途中で出すと、すべての表側のモンスターが破壊されるわけですから相手にとっては大きな痛手になることは間違いないでしょう

また、《ヴァレルロード・S・ドラゴン》も出すことができ、なんでも1枚無効にできますので、状況に合わせてそちらを出すこともできます

ちなみに、《シューティング・ライザー・ドラゴン》でデッキから墓地に落とすカードを《クロノグラフ・マジシャン》にしておくと、次のターン《黒牙の魔術師》で蘇生できるので無駄がないです




‪《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》

さらに横に‪《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》がいるので魔法無効ができます
どのデッキでも魔法カードはよく使い、《ハーピィの羽根帚》や《強欲で金満な壺》など、強力な効果のカードが多いのでそれを止めれる安心感がありますね

また、エクシーズ素材を取り除き、攻撃対象を自身に変えることができます
‬‪《水晶機巧-ハリファイバー》への攻撃を守れ、【十二獣】の《十二獣ワイルドボウ》や、【オルターガイスト】の《オルターガイスト・メリュシーク》、【閃刀姫】の《閃刀姫-ハヤテ》の直接攻撃をこのモンスターに変えることもできます

 

どれも攻撃をまともに通したくないものばかりで、攻撃誘導も非常に役に立ちます




《星霜のペンデュラムグラフ》
《時空のペンデュラムグラフ》
《紫毒の魔術師》



‪モンスターの妨害以外にも、罠としてフリーチェーンで相手の動きに合わせて妨害ができます‬
《時空のペンデュラムグラフ》で破壊する対象を《紫毒の魔術師》にすれば、《紫毒の魔術師》の効果で追加でもう1枚破壊を行うことができます

また、《星霜のペンデュラムグラフ》もあるので、《時空のペンデュラムグラフ》で魔術師カードを破壊した後、さらに新たな魔術師カードをサーチすることができます
チューナーへアクセスできず《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が場にいる状態で、スケールの魔術師カードを破壊した場合は、さらに1ドローすることができます

妨害しながら次のターン用のカードも用意する形を作れるのは3ターン目の展開に繋がるのでかなり良いですね
 

 

 

 


上記の展開パターンにプラスして1体モンスターを増やせるのであれば、《水晶機巧-ハリファイバー》で出した《灰流うらら》を破壊し、破壊情報を与え《アストログラフ・マジシャン》で回収することができます

ペンデュラム前に《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を成立できるパターンであれば高確率ででき、狙っていきたいパターンですね
 

 

 


また、《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》をペンデュラム前に成立できるパターンとして《深淵に潜む者》を出すパターンもあります

《調弦の魔術師》が絡むパターンだと《天空の魔術師》をエクシーズ素材にして墓地に送り《黒牙の魔術師》で蘇生させ効果を使っていくこともできます




このように相手に合わせた妨害を構築でき、次のターンのリソースを集め、堅実に勝ちを目指していきます

魔術師デッキは多くのカードが規制されていますが、枚数が減っただけでやれることは然程全盛期と変わりません



僕がこの盤面を基本展開として推して常にご紹介させて頂いているのにはいくつか理由があります


①妨害を構えつつリソースを拡げられること

《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》とそれを効果コピーした《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》と、《アストログラフ・マジシャン》を使い、割ってリソース回収を繰り返すことにより盤面とリソースを増やしていきます

ここに余分な展開を増やすと本来得られたはずのリソースを削る必要が出てきたり、何かしらの支障が出てしまうことがあります

・全体破壊か1発動無効


・魔法効果無効


・好きなタイミングでの2破壊

これだけあれば十分であるという考えです
さらにいうと、もちろん返されないのが一番良いのですが、実際相手のリソースを大幅に削れるのであればこの盤面を返されても良いとも考えています

その為の手札リソースの確保になります
他の展開系にはない強みとして、1ターン目に先行展開しながら整えた手札リソースにより3ターン目の動きがかなりしやすいことがあります

【魔術師】は展開デッキでもありますがリソースデッキなので、展開極振りにしてリソースを減らす必要がないという考えです

 

②そもそも返されにくい盤面

先程返されても良いと書いていますが、そもそも非常に硬い盤面であるので、相手としてもこれをリソース残して返すのは非常に困難な話です

相手のリソースを削ることを優先とし、3ターン目のキルに繋げます


③対面デッキに合わせて適切な妨害を構えられる

相手のデッキタイプに合わせて妨害を選択できます

とにかく相手の初動の1枚目のカードを見れば、デッキタイプや展開デッキか罠デッキかをある程度推測できるので、《覇王眷竜クリアウィング》か《ヴァレルロード・S・ドラゴン》のどちらを立てていくべきか判断していきます

例えば、メインフェイズ開始時に《強欲で金満な壺》を発動された場合は、《強欲で金満な壺》を採用するデッキは罠デッキであり盤面を並べるデッキではなさそうという判断のもと、‪《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》で無効にします
そのチェーンで《水晶機巧-ハリファイバー》を《シューティング・ライザー・ドラゴン》に変え《ヴァレルロード・S・ドラゴン》を立てていき、《時空のペンデュラムグラフ》と共に残り5枚のハンドの動きを抑えていく形になります

相手が展開デッキにしろ、相手のトップの《PSYフレームギア・γ》や《夢幻泡影》《禁じられた一滴》に気をつけながら早めに《水晶機巧-ハリファイバー》を《シューティング・ライザー・ドラゴン》に変えていつでもシンクロできるような構えをしていくことを推奨します
何かしらのドローソースで初手になかった《増殖するG》や、《灰流うらら》を食らう危険性を減らしていきたいです


余談:禁じられた一滴回避について



紹介した展開は相手に合わせた行動ができる優秀な盤面ですが、《禁じられた一滴》をモロに食らうと《時空のペンデュラムグラフ》しか妨害がなくなってしまうことになります

対《禁じられた一滴》への行動、打たせ方について今回書きます




例えば上記の盤面の場合、いつもであればトップの《無限泡影》や《‪PSYフレームギア・γ‬》をケアする為に、相手モンスターが出るまで待つか、相手のアクションに合わせて《ヴァレルロード・S・ドラゴン》を出すことにより《深淵に潜む者》の効果を通していくのですが、《禁じられた一滴》にはその動きは通じません

であれば、いかに妨害数を減らされずに《禁じられた一滴》を打たせるかになります
 

 

 


《禁じられた一滴》登場以降は、相手のメインフェイズ初動の解決後に《水晶機巧-ハリファイバー》の効果を使いコストで除外、そのチェーンで《深淵に潜む者》の効果を使っていくようにしています

これは、トップの《無限泡影》や《‪PSYフレームギア・γ‬》よりも、初手5枚+トップの中の《禁じられた一滴》をケアしていきたい考えで、そのタイミングで《深淵に潜む者》に対して《禁じられた一滴》を打たれても《水晶機巧-ハリファイバー》からのシンクロ8による妨害を残せます

特に相手のメインフェイズ初動に魔法を使用した場合、《深淵に潜む者》と‪《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》の効果を消す為に、モンスターを含むカード2枚のハンドコストが必要になり、リソース的にもしんどくなる可能性が高いです
(モンスターを切らないと‪《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》を無効にできません)


また、動画のようにチェーンの組み方で《アーティファクトーデスサイズ》を通していくことができます
リスク分散を徹底し、ギミックの中でメタカードを避けていけるのは大きいので、知識として覚えておきたいことですね

 

 

 

 

2.ネクストプレイ杯対戦レポート

 

 


結果的には7-1優勝で、前回参加した際は2位で終わってしまった為今回の優勝はとても嬉しい結果でした

今回の動画卓は、

予選1【サンダー・ドラゴン】
予選5【電脳堺】
トナメ2【幻影】
トナメ3【真竜】


以上の4回でした
対戦順に振り返っていきます



予選1【サンダー・ドラゴン】

 

 


さっそく明確な苦手対面との対戦です

まず最初に苦手としている理由ですが、これは分かりやすく《超雷龍-サンダー・ドラゴン》がキツイという話です

デッキ構築の前提として、多少デッキ枚数が多くなる(誘発を多めに採用する)が、サーチカードで繋がっている為問題なく回るというものがあるのに、サーチできないとなると…、ということです

さらに《超雷龍-サンダー・ドラゴン》は破壊耐性があるので、《紫毒の魔術師》などで破壊できず後攻からの突破手段が限られてきます

極め付けはサイドカードにあります
前期であれば【十二獣】対策の《精神操作》などが合わせて刺さりますが、今期は採用していない為《ライトニング・ストーム》や《拮抗勝負》などざっくりとしか効かないカードしかないのも絶望ポイントですね


そういうわけなので、なんとしても先攻はとりたいところですが、無事後攻スタートです


1本目



カードを1枚伏せ、《闇の誘惑》を発動
この時点でいくつかの考察ができます

①闇がなく、引き次第の誘惑
②闇はあるが、展開に繋がらないカードであり《灰流うらら》を打たせておく誘惑

この2パターンになるわけですが、どちらにしろ展開が止まる可能性は非常に高い為《灰流うらら》を発動
そのままターンが返ってきます


バックはほぼ透けており、《闇の誘惑》で全ハンデスになるリスクがあるなら《雷龍融合》を伏せる意味はなく、対面が【魔術師】だと分かっているなら《無限泡影》は端に伏せるはず
となるとほぼ《バージェストマ・ディノミスクス》と読めますね




返しのターン、とりあえず《バージェストマ・ディノミスクス》をケアしながら動く必要があるのですが、手札誘発も気にしておく必要があるので、誘発の的になりつつ手札的にも誘発くらっても貫通できる《EMドクロバット・ジョーカー》からスタート
《灰流うらら》を貰います

あとは展開しつつ、《時空のペンデュラムグラフ》を加えていきたいのですが、《バージェストマ・ディノミスクス》の対象になってもらうカードを用意する必要があります

この段階で《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を犠牲にしていくのは確定したのですが、《クロノグラフ・マジシャン》のスケール効果に対して《増殖するG》をもらいます
相手的には《闇の誘惑》で《灰流うらら》を消費させておく思惑が当たったというところでしょうか

このまま《時読みの魔術師》をスケールに貼り、《星霜のペンデュラムグラフ》を貼りつつ《虹彩の魔術師》もスケールに貼ってスケール効果を使っていくのもありですが、《バージェストマ・ディノミスクス》で《虹彩の魔術師》の対象が消えた場合、相手の手札を0にすることはできますが8-8スケールになって闇魔法使いを召喚しないと解除できないことになりますのでそれは避けたいところですす

《増殖するG》が適用されてるとはいえ、《バージェストマ・ディノミスクス》には手札コストが必要で、ある程度動いてもリソース面では問題ないということと、もし《バージェストマ・ディノミスクス》でなかった場合はそのままライフを取り切ることができる為、こちらのリソース維持を重視して動くことに



《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を使用する前に《バージェストマ・ディノミスクス》をもらいました

相手としては3枚ドローですが、実質《増殖するG》と手札コストで-2の為、+1で《時空のペンデュラムグラフ》を構えれました

《星霜のペンデュラムグラフ》もあるのでリソース面は維持できる且つ《増殖するG》と《慧眼の魔術師》が手札にあるので、《時空のペンデュラムグラフ》の打ち方を誤らなければ次のターンキルまで狙いにいけます




《増殖するG》が適用された為、《雷劫龍-サンダー・ドラゴン》だけでバトルフェイズに入りました
これには《時空のペンデュラムグラフ》を打ちバトルフェイズを消費させることができました

時にそのあと動いてくることがなかったので、念のため《原始生命態ニビル》はケアして4体出してそのまま殴って勝ち


2本目



《サンダー・ドラゴン》スタートでしたが1枚しか加えずそのまま《孤高除獣》スタートだったのでこれは《サンダー・ドラゴン》被りだと判断できます

《エフェクト・ヴェーラー》を打ち、動きが止まり1伏せして終了

ただこちらも有効な展開札がなく、《拮抗勝負》スタートのメイン2で《ライトニング・ストーム》で盤面を荒らし《水晶機巧-ハリファイバー》を出しますが、こちらも《エフェクト・ヴェーラー》をくらいターンを渡します

通常【魔術師】における、この状態の《水晶機巧-ハリファイバー》にもらう《エフェクト・ヴェーラー》は嬉しいのですが、こちらもカードが全然ない為結果的には有効な1枚になってしまいました

ただ、これで手札は残り1枚となり、十中八九使えない状態の《サンダー・ドラゴン》の為、ゲーム的には依然と優勢かと思います




次ターンは特になにもなく、その次のターンにモンスターがセットされた為、《雷源龍-サンダー・ドラゴン》読みで《瑚之龍》に変身して突破

次ターンに《EMドクロバット・ジョーカー》を引いて思考後召喚するのですが、《灰流うらら》で止められます

《竜剣士ラスターP》から入ってワンチャンここに《灰流うらら》を当ててもらうことも考えましたが、そもそも上スケールしかない《竜剣士ラスターP》の効果に《灰流うらら》をもらうことができるのかあまりにも不確定で(下スケールあるならそのままペンデュラムすれば良い話であるし)、通った上で《EMドクロバット・ジョーカー》に《灰流うらら》をもらうと《竜剣士ラスターP》がスケールに固定された状態でゲームを進める必要があるり、長く先を見た場合よろしくないという判断でした




均衡が崩れたのが《闇の誘惑》に《灰流うらら》を打って《PSYフレームギア・γ》をもらうシーン

これに関してはもう仕方がないと思います
《闇の誘惑》発動時に闇を持っていなかったにしろ、引いて強い闇があまりにもデッキに残っている且つ、止まればそのまた勝ちまで見えていて先攻選択からの《PSYフレームギア・γ》残しは意識外だったのもあります

《闇の誘惑》の引きは弱く《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》からの《雷神龍-サンダー・ドラゴン》で止まりましたが、《雷龍融合》が墓地に落ちたので猶予がなくなりました




トップは2枚目の《黒牙の魔術師》で、依然としたスケールが来てくれません

ただ、この場合は「闇属性魔法使い族」であればなんでもよく、《瑚之龍》で捨てて《竜剣士ラスターP》でスケールの《黒牙の魔術師》を割り蘇生
そのまま回収した《黒牙の魔術師》を召喚し《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を出して《トロイメア・ユニコーン》を使ってバウンスすればワンキルなのです

さらに、《雷源龍-サンダー・ドラゴン》は墓地に1枚デッキに1枚あり確定で手札になく、《雷電龍-サンダー・ドラゴン》もない状況(あったら《闇の誘惑》で除外している)でしたが、2枚目の《灰流うらら》をくらってしまいます

ここで諦めているのですが、冷静にまだまだチャンスがありました
それは、スケールの《黒牙の魔術師》の効果を使い自身を破壊し墓地の《黒牙の魔術師》を蘇生
《ブルートエンフォーサー》を作り《瑚之龍》の効果でドローし、下スケールだったら上記と同じようなことができました

確定の話ではないですが、これをサイドチェンジ中に気がつきめちゃくちゃ萎えてしまいました
明らかに《灰流うらら》直撃で視野が狭くなってしまっていた為、反省です


3本目



比較的良いハンドです

《アーティファクト-デスサイズ》の素引きが気になりますが、《覇王門零》が《瑚之龍》というチューナーに化けるので、《水晶機巧-ハリファイバー》から《TG ワンダー・マジシャン》に化ければ使えるようになります

ただ、ペンデュラム後に《増殖するG》をもらい、《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》成立に《エフェクト・ヴェーラー》、《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》に《幽鬼うさぎ》をもらい展開が完全停止してしまいます

ただ、セットした《アーティファクト-デスサイズ》をバック破壊系か《トロイメア・フェニックス》で破壊してくれればワンチャンあったのですが、されずにそのまま負け

《輝白竜 ワイバースター》スタートだったので、《トロイメア・フェニックス》スタートの可能性ワンチャンあると思ったのですが…



ある程度読めたゲームだったのに、2本目のワンチャンに気づけなかったのは本当によくないと思います



予選5【電脳堺】

 

 


次の動画は、宇宙一不利対面の【電脳堺】です

まず、何が苦手かというと、どのデッキでも言えることですが《真竜皇V.F.D.》が無理すぎます

また、《電脳堺門-朱雀》や展開途中に《瑚之龍》や《飢鰐竜アーケティス》が成立すると《時空のペンデュラムグラフ》をガメでいても破壊されてしまいますし、初動で当てると貫通されたりと…
こちらの妨害のギミックと相性が悪く、終いには《天霆號アーゼウス》も出てくる始末です

まぁそんなこんなで先攻は最低限欲しいところですが、現実は後攻です



1本目



構築の強みが出てしっかりと《増殖するG》と《灰流うらら》を握れています

【魔術師】における、【電脳堺】の《灰流うらら》ポイントは、《強欲で貪欲な壺》がきたら手数を抑える為に即打ちにはなりますが基本的には《電脳堺媛-瑞々》です
ここに当てるのが1番展開を抑えられますし、《電脳堺門-朱雀》を構えられなくなったりと、リターンが1番大きいです

1番ベストなのは動画内のような《電脳堺門-青龍》のサーチを使用した後です
【魔術師】対面でそこまで通った場合は誘発はもうないだろうの判断で「指名者」系統のカードを捨ててくれる可能性はあります
置いておいても【魔術師】には打てるタイミングが限られすぎていますしね


《増殖するG》は《灰流うらら》で弾かれますが、《スターダスト・チャージ・ウォリアー》のドローが弱かった為そのままターンが返ってきます
ただ、《電脳堺門-朱雀》と思われるカードを伏せられたので、それは最大限警戒していく必要ができました




こちらの手札は4枚で、《電脳堺門-朱雀》の当たりどころが悪ければ即ターンエンドもあり得ます

ですので、こちらのハンドが弱いところを見せながら1番簡単なところで《電脳堺門-朱雀》を消費してもらう必要があります


《天空の魔術師》を出して《虹彩の魔術師》のスケール効果からスタートしました
このスタートは必ずしも正しいわけではないのですが、状況として

① 《電脳堺門-朱雀》かがまず未判明である
②僕は初対面だが、【魔術師】使用の知り合いと前日通話していた前情報がある

この2つがあったのですが、特に意識したのは②の部分で、知り合いがいるのであれば、《虹彩の魔術師》の効果処理の段階で対象が消えれば破壊できないことを知っていてもおかしくはなく、明らかに弱そうなスタートの為そこに打ってくれるのではないかという期待もありました

そこに打ってもらえれば、《虹彩の魔術師》は破壊されないので安定したスタートが迎えられます
なかったとしても《星霜のペンデュラムグラフ》から展開可能です

結果的には打ってくれた為、安定したスタートができました
ただ、僕もやりながらこのパターンに入るといい感じに展開できるのでは?と感じていたにも関わらず、途中で安定思考に陥った為無難な展開にしてしまっていました

本来であれば、ペンデュラム後に《アストログラフ・マジシャン》のスケール効果を使い《星読みの魔術師》を特殊し、《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を出してから《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を出してから《虹彩の魔術師》を割り《アストログラフ・マジシャン》を回収して出す(サーチ先はなし)
《虹彩の魔術師》で《星霜のペンデュラムグラフ》をサーチし、《アストログラフ・マジシャン》と《紫毒の魔術師》で《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を作る際に《星霜のペンデュラムグラフ》で《紫毒の魔術師》を回収して《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》コピーからの破壊の展開で1800+2800+2500+《紫毒の魔術師》のパンプ1200でライフ取れていました…

感覚的にはいけそうだったのに脳内ストップしてしまったのがかなり勿体無いなと思います

ただ《時空のペンデュラムグラフ》が重すぎて勝ち


2本目



《真竜皇V.F.D.》が成立してしまうわけですが、墓地にリソースはなく、《電脳堺門-朱雀》もないのでかなりチャンスがある展開です

トップで引けた《幽鬼うさぎ》は《墓穴な指名者》で弾かれるものの、温存していた《灰流うらら》を次の「電脳堺」モンスターに当てたらまだいけるなと思っていたら《抹殺の指名者》で弾かれます
さらに《天霆號アーゼウス》も成立しますが、手札には《紫毒の魔術師》がおり《真竜皇V.F.D.》が攻撃表示でいるので、トップで下スケールを引ければ自爆特攻で《天霆號アーゼウス》を使わせ、ペンデュラムから《深淵に潜む者》を出し1ターン耐え、そこから次ターンペンデュラムモンスター引ければスケールの《黒牙の魔術師》を絡めながら展開できるシナリオを作るも作りましたが下スケール引かなくて負け

悲しい


3本目



《EMペンデュラム・マジシャン》のみ出せる手札で、最低限の展開とリソース確保に成功

この展開は4回で収まるため、実質《原始生命態ニビル》ケアになっています

また、手札に《アーティファクトの神智》と《増殖するG》もあり、《EMペンデュラム・マジシャン》が通ってリソースを拡げられればかなり受けのいいハンドですね




《ライトニング・ストーム》が当たって4枚飛ぶものの、リソース確保しつつ《アーティファクトの神智》を通すことに成功

《アーティファクトの神智》で《アーティファクト-デスサイズ》を破壊しているのは、6枚目の《PSYフレームギア・γ》をケアするためです
このタイミングでゆっくりとチェーン組んでますが、これは《PSYフレームギア・γ》があるかどうか雰囲気を確認してますね
これにより、《増殖するG》の発動タイミングをある程度決定できます

《PSYフレームギア・γ》はなさそうだったので《電脳堺麟-麟々》に《増殖するG》即打ち
《電脳堺麟-麟々》スタートが強くて、こいつは《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》と攻撃力が同じなので相打ちされるモンスターですが。守備表示で出て《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が生存
ちなみに、次ターン《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が生き残ることにより、楽にゲーム取れましたが、生き残らなくても《原始生命態ニビル》を無視して勝ち確盤面まで行けます
それは後述




ターンが返ってきたので、《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を囮に《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》をコピーした《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を通しゲームエンドまで

闇ペンデュラムモンスターをセットしてリリースして《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を出すのは、《原始生命態ニビル》カウントされないからです

 

 

ちなみに、前のターンに《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が破壊されてた場合は、闇ペンデュラムモンスターをセットから《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を出して妨害をもらい、ペンデュラムで2体出して《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を出せばカウント4回でケアしながら相手手札2枚の状況にできます
さらに、《アーティファクト-デスサイズ》がデッキに帰るので、手札の2枚目の《アーティファクトの神智》が使えるようになるわけですね


トナメ2【幻影】

 

 


対【幻影】のポイントとしては、やはり成立したら《時空のペンデュラムグラフ》が破壊される、若しくは意味のなくなる《幻影騎士団ブレイクソード》をいかにいなすかと、《天霆號アーゼウス》の成立を何としてでも止めるところです

《深淵に潜む者》がやはりかなり強く当たれるので、《時空のペンデュラムグラフ》+《深淵に潜む者》の布陣は最低限立てたいところです


1本目



先攻をとれて、完全に展開ハンドだったのと、メインは《原始生命態ニビル》無視と決めているのでハンドでの最大展開へ

展開中に《深淵に潜む者》の素材を切って《黒牙の魔術師》で蘇生することにより、実質《深淵に潜む者》がレベル4モンスター1体消費で出せます





モンスターが2体並んだところで《水晶機巧-ハリファイバー》の効果を起動し、そのチェーンで《深淵に潜む者》の効果を起動
これにより、《禁じられた一滴》へのリスク分散ができ、シンクロ8の流れを通すことができます

ちなみに、《水晶機巧-ハリファイバー》の効果を使用できないスタンバイフェイズなどに撃たれた場合でも、罠を捨てなかったら一度《時空のペンデュラムグラフ》を表にすることで罠なチェーンを作り、そのチェーンで《深淵に潜む者》の効果を使っていけます

これは《冥王結界波》に対しても同じことができ、特別なカードを使用せずともメインギミックだけでこれらのカードをケアしていけます


2本目



相手が展開ミスるも、素引きの《幻影霧剣》が強すぎて展開できず
ただ、《増殖するG》2枚目にて相手がストップしてくれたので次のターンブンブン展開へ

《‪ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果が通った時はホンマか?ってなりましたが、ありがたく展開

ちなみに、バトル後即《深淵に潜む者》を立てず《水晶機巧-ハリファイバー》を先に立てたかというと、ワンチャン《深淵に潜む者》成立前に《幻影霧剣》で《幻影騎士団ラスティ・バルディッシュ》を蘇生→それに誘発して《幻影騎士団ティアースケイル》を蘇生→それに誘発して《電脳堺姫-娘々》蘇生されたら《深淵に潜む者》ではなく《覇王眷竜クリアウィング》で一掃除外するつもりだったからです



トナメ3【真竜】

 

 


最近はあまりやりませんが、まぁ罠デッキの為【エルドリッチ】と同じサイドカードが使えます

リソース勝負とワンキルどちらの択も取りやすい為、ハンドと状況次第でこちら側の動きがかなり変わる感じですね


1本目



圧倒的《ハーピィの羽根帚》ゲー

とは言いつつも、《真竜皇の復活》からの真竜モンスターアドバンスで、こちらのモンスターを破壊される可能性を考慮し、スケールを確保しつつ《EMオッドアイズ・シンクロン》からの《爆竜剣士イグニスターP》でしっかりと見て、後はグルグル回してワンキルの為相手サレンダー


2本目



圧倒的《レッド・リブート》ゲー

《真竜の黙示録》を初動で使わせたので後は怖いものなしなのですが、相手が誤って《真竜の黙示録》の効果を2回使ってしまった為、僕の頭の中がバグりました

2回使ってしまったのは誰も気づいてなくて、これに関してはしかたないと思います

《トロイメア・ユニコーン》を使ってスケールを剥ぎ取り、《紫毒の魔術師》2枚を使ってワンキル


2本とも圧倒的理不尽ゲーに見えますが、細かな詰めを怠らずしっかりと勝ちをもぎ取れました



3.さいごに

ここまで読んで頂きありがとうございました

 

 


前回の雪辱をしっかりとはらせて優勝できました

魔術師は同じ手札でも色々なケアを考えて違う展開にしていけることが強みなのですが、無数にありすぎて正解択を見つけるのが難しいデッキです

今回のレポートを通して、どのような考えでやっていたのかを少しでも共有できれば幸いです

それでは、また、どこかで