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月組「今夜、ロマンス劇場で」考察観劇レポート

観劇レポ

2022年一発目の公演である新トップお披露目公演の「今夜、ロマンス劇場で」と「FULL SWING!」を奇跡的に観劇することができました。

現在、東京公演中の花組、そして別箱公演予定だった雪組がコロナウイルスの影響で中止になってしまいました。

そんな中、月組公演を観劇できたことは奇跡以外のなにものでもありません。

今回はその貴重な公演のまずはお芝居についての観劇レポートを独断と偏見込みでお伝えしようと思います。

(一個人の意見もあります。※ネタばれ注意です。)

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月組新トップコンビのお芝居の相性

今回お披露目公演として上演されたのは、綾瀬はるかさんと坂口健太郎さんが主演を務めた人気映画が原作でもある「今夜、ロマンス劇場で」。

公演ポスターのフライヤーから期待値が高く、より映画の世界観に近いように創りたかったと月城さんもNOW ON STAGEで仰っていました。

そのこだわりは一ファンとして素晴らしいセンスだったと思います!(誰)

プログラムをはじめ、何せ月城さんは美しい。

あの世界観と月城さんの何とも言えぬ美しい姿は月城さんでしかできなかったのではないでしょうか。

話がすっかり逸れてしまいましたが、(笑)月組新トップコンビのお芝居の相性は絶妙でした。

プレお披露目公演から芝居力が求められる作品があてられていましたが、今回もあのお二人だったからできた公演だったと思います。

正直、トップスターが演じる役としては物凄く「普通の人」だったと思います。

それをあんなに感情移入できた役として見えたのは月城さんの演技力あってのものだったと思います。

宝塚で上演されるものとしては珍しく晩年まで描かれ、かつ昭和の日本が舞台の作品でした。

月城さん演じる健司から見える世界。

物語中盤までは明るくハッピーな物語でしたが、ラストシーンでは悲しく切ないラブストーリーでした。

また、相手役の美幸を演じた海乃さんとのお芝居もテンポもよくラストシーンがあんなに感動的だったのは海乃さんの演技力あってのことだったと思います。

今後の月組が益々楽しみになってきました。

まるで芝居の月組が戻ってきたかのようでした。

月城さんは、雪組から組替えしてきたこともあってか、日本人(和が舞台)の作品はとても巧かったです。

(タカラジェンヌって外国人演じる方が多いですからね…)

所々、壮一帆さんを思い出させるような雰囲気もありました。

やはり、新人公演で誰の役を演じるかということが今後のタカラジェンヌ人生に大きく影響することがわかった公演でもありました。

海乃さんと奇跡的に月組で出逢い、コンビを組めたことで今回の作品が上演できたと思うとこのご縁に勝手に感謝してしまっていました。

個性派揃いの月組生

トップコンビ以外の月組生。

これもまた個性派粒ぞろいというような役者ばかり。

まず、俊藤龍之介を演じた鳳月杏さん。

彼女のスタイルの良さ、声質の良さ、男役としての品の良さ、コメディセンス、歌唱力、すべてにおいて素晴らしかったです。

所々オイシイところを持っていく。

鳳月さんのセリフで何度か笑いが起こっていたのも彼女の実力だと思うので素晴らしかったです。

次に大蛇丸を演じた暁千星さん。

暁さんが演じる役としては珍しく、少し三枚目に近い独特の役でした。

ダンスが注目されがちの彼女ですが、あの個性的なキャラクターをオリジナルのキャラ設定で巧く演じきっていました。

何というか少し振り切ったかのような感じも受けました。

暁さんのセリフでも何度か笑いが起きていて、星組へ行ってもその個性を是非発揮して頂きたいと思います。

成瀬塔子を演じた彩みちるさん。今回から月組生。

個人的には初舞台生の頃から密かに応援していたので、あんなに痩せてしまっていてビックリしたのと同時に上級生になったんだなと謎の親目線で観てしまっていました。

彩さんは思ったより出番が少なかったものの月城さん演じる健司に恋焦がれる役。

さすがの演技派の彼女。お嬢様という役を普段の声とは少し変えて演じられているのがとても魅力的でした。

月城さんとは旧知の仲ですし、今後の絡みも楽しみです。

山中伸太郎を演じた風間柚乃さん。

健司の友人役として大抜擢。

彼女はまだ研究科8年なんですね…随分落ち着いていて研15くらいに見えました(笑)と思っていたら、結構そのようにファンやジェンヌの間で言われているんですね(笑)

お芝居も月城さんとの相性もよく、端正で品に溢れた風間さんは月城さんや鳳月さんとの並びも美しく、今後の月組を引っ張っていく一人になるのではないかと思いました。

まとめ

全員を書こうと思うのは短編小説くらいになってしまいそうなのでここまで。

今後の月組がとっても楽しみになるような公演でした。

次の大劇場公演の「グレートギャッツビー」もとても楽しみです!

コロナウイルスの感染者数が増えていますが、また公演中止になったりしませんように…私も感染対策をできる限りするようにしたいと思います。